1日の終わりに。2024.2.17
徒然草211段を読む
「よろづの事は頼むべからず」というように
人の頼めしものの皆
上の空なることと説く
頼み過そす(たのみそす)恨み
財多しとして頼めばいつしか失う
才ありとて孔子も不遇
身をも人をも頼まざれば
是なる時喜び、非なる時恨まず
人は天地の奇し(くすし)天地は無限
人の心異ならん
寛大にして、限界なければ
情乱れず人に煩わず
それ為り難し
情あり然れば
先途は一条の光
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「何事も期待してはならない」と言うように
人が期待する全ては当てにならないことを説いている。
期待しすぎて恨み
財産があるからと当てにしていたらいつしか失い
学才があっても孔子ですら不遇であった
自分にも他人にも期待しなければ
良い時はただ喜び、失敗しても恨まないでいられる
人は天地の神秘で、この天地は無限である
人の心もまた同じ
寛大な心でいれば、限界に達しなければ、心をざわつかせることなく人に苦しめられることもない
というようなことが書いてある。
理屈はわかるが、でもそれが難しい
感情があるからこそ
その先に一筋の光が見えるのだと思う