きっと器用じゃないし限界はある。それでも「おかえり」の場所を
さて、そこそこ前に書いたこちらの続きみたいなのを今回は載せてみます。
傾聴コミュニティの限界
時期もあり、さながらお祭りのようだった『いつでもおかえり』クラウドファンディングからだいたい半年。
いきなりネガティブな話に突っ込むのかよというツッコミ(?)もあるでしょうが、実際問題としてそうでしょうからちょっと書いてみようと思います。
それは「安心できる場所で自分の気持ちを吐き出せる」ことはとても素敵なことであると同時に、その先のことまでは「いつおか」メンバーではどうにもできないということです。
たとえばあなたが、家族との関係が良好でないとしましょう。
そのお悩みを聴くこと、たくさんの種類があるスタンプを押してあなたを励ましたり慰めたりはできますが、家庭環境そのものを改善させることはできません。
また、あなたが不眠症でつらいとしましょう。
睡眠障害の原因は色々あるけど、もしかしたら今まで見過ごされてきた発達障害の特性かも……なんて可能性を見つけることは「いつおか」内では難しいのです。
それぞれの専門家に頼れるほど余裕がない、という場合はそもそもこんなnoteなんて読んでいないかもしれませんね。
いつでもおかえり、運営の限界
現在『いつでもおかえり』を運営している方は少数精鋭、といった具合でしょうか。
おそらく今はアプリ開発で手一杯だと思われます。
ユーザー数をもっと増やそうと試行錯誤しているようですが、「増やす」ことばかりに目が行くと「いつおかだからこその安全性」が損なわれる危険もあります。
現在のSlack版は150人ほど(2020年11月現在)ですが、この10倍ほどの人数になったらどうなるんだろうか、とも思います。
ルールの明文化・運営スタッフの声掛け等によってうまいこと場が回っているようには見えていますが、それはたまたま「前からしみこさんたちのことを知ってた人間相手だったから」かもしれません。
朝乃も、まだはっきりとしたルールができる前の「いつおか」ではどう振る舞えば正解なのか分からず困ったことがあります。
今後のいつおかは、はからずもコミュニティ内でトラブルを起こしてしまった方に対してどう対処するのか。
あるいは、「わざと」壊しにかかるユーザーが現れた時は大丈夫なのか、などといった部分が不透明です。
いちユーザーの拡散力の限界
そんな中、別に株式会社祭さんで働いてるわけでもないそこらへんの利用者がどこまで協力できるのか……
なんとも言いづらいところではあります。
個人的にはSlack版のアクティブユーザー数っぽいのが何となく見えちゃってるのでね……
いや、いつおかは抜けてもいいのです、だからこそいいのですが、もし「抜けたまま帰ってこない」となれば……と考えだしてしまう。
それと、関連するツイートをした時どんな層に反応をいただいてるかというの。
確かにメンタルヘルス系という側面はあるので、障害者やその周辺に注目されやすいようですけども、別に共感してもらって安心できることって、つらい悩みだけに限ったことじゃありませんからね。
その感覚については正直「実際触ってみないとわからん」かも。
ちなみに公式Twitterはこちら。
最近ちょっとしたオンラインイベントみたいなのもありますので、気軽に参加してみてください。
それでもなお「帰れる場所でありたい」願いを伝えたい
noteで記事にしても、ツイートをしてみても、なかなか皆さんの心には刺さりづらいだろうなぁというもどかしさは覚えます。
それでも地道に、試行錯誤を繰り返しながら、「僕らの祭」のうちのひとりでありたいと願っているところです。