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私になるまで27

アラフォーになり、少し自分のしたいことをしようと、以前から絵が描きたいという思いを持っていたが、中々手がだせないでいた。思いきって、小学生の時お世話になった恩師に手紙を書いた。その恩師は、地域の絵のサークルに入っていた。だから、私の手紙を送った後にすぐ返事が来て、「絵描くの賛成!一緒に描こう。」ととりあえず、道具を揃えるところから手伝ってくれた。油彩画を描くのは初めてだったが、「水彩画と同じ。ただ水が油にかわっただけ。」と簡単に言われた。見よう見まねで描き始めたが、最初はほんとに下手くそだった。しかも手に震えがあるため、絵の具は、キャンバス以外の場所に飛びまくり、自分も絵の具まみれになった。しかし、描いていくうちに、花なら花。果物なら果物と見た通り描く必要はないんだと気づく。自分の感性の赴くままに、ひたすら描いていく。

その絵を見ていいね!と言ってくれる人が出て来ると。また描きたい思いが湧き上がる。そうしているうちに、娘の中学の担任が教室に私の絵を飾らせて欲しい。と言って1年間教室に私の絵を飾って下さった。

「人に認められる」ということは自分の自信に繋がり、楽しい時間はすぎていく。

その時身体に力が入った。そうすると、肩がこる。しかし少し休めば治まる程度だった。何年かその繰り返しだったが、ある時肩ではなく胸が痛くなる。その痛みは中々治まることはなくて、地域の病院でみてもらった。コレ肩こりすぎて来てるね。とめちゃくちゃ痛い時だけ飲んでとロキソニンと湿布をもらった。ロキソニンはよく効いて、とりあえず痛くなくなって、胸を撫で下ろす。

その後の事だった。入浴して、湯上りに洗面所の鏡に洗濯板のような上半身を写した時、あれ?と思った。右胸の下の方にポチッとした突起物を見つけてしまった。不思議に思って、母に見てもらう。母は、「これもしかして大変なものかもしれない。病院に行こう」顔が真剣なのでちょっと不安になるが母の友人の姪っ子さんが乳がんになり手術した、その先生が、週に2回近くのクリニックに来てるのを聞きつけ、私を連れていく。

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ゆず愛
今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。