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Rambling Noise Vol.53 「メルマガナイトへGo ahead! その39」

その数日後、手塚プロダクションのライセンスビジネス担当御三方がアサノさんの事務所に来社した。


ウチの事務所なんか見られて大丈夫なんだろか。流石にちょっとドキドキしたんだけども、特に問題は起きなかった。
来社の主目的は、どうやら存在確認だったらしい。会社の大小の問題では無いのだろう。

因みに、すっかり『火の鳥』手塚治虫に感心してしまっていたアサノさんは、この際に『火の鳥』についての感想などもペラペラと話したものだったが、どうしても一つだけ訊ねたいことがあった。

「最終作『太陽篇』では、随分と絵の線が荒々しくなっていて、キャラクターの顔などはちょっと雑な印象を受けたのですが、この頃はご病気とかで、手塚先生ではなくアシスタントとかが描いたりしていたんですか?」

すると、部長さんは、やや鼻じろんだ。

「それは無いです。少なくともキャラクターは最後まで先生が全て描いていました。石ノ森先生は・・・ねえ?・・・アレでしたけど・・・

と、余計な尾鰭を付けながら(だが、ま、そこいら辺は有名な話なんでね。部長さーん、大丈夫です)、そう答えたのであった。

そして、アサノさんは、手塚プロダクションとライセンス契約書を取り交わした。
一過性のものではなく永く続く商品にしたいと、今回の商品化への考え方を強くアピールし、えへへ、と最低保証金を値切った上で。えへへ

その後、デザイン上のやり取りを経て、ほいさっさと手塚プロダクションとのコラボ商品『火の鳥 サプリメント in ウォーター編』は、2018年7月31日に新発売されたのだった。

えへん。


また、手塚プロダクションから画像データを購入し、これを使用して非売品ポストカードの12枚セットを作り、大盤振る舞いなことに、『火の鳥 サプリメント in ウォーター編』の定期購入コース用の特典としたのだった。

おほん。

さてと、通常品の倍量のサプリメントを配合した、Rich版の500ml『火の鳥 サプリメント in ウォーター編』である。
その高価格からしても、爆発的な売れ行きをと言うよりは、エポックメイキングな存在になってくれることがその望みだ。

『火の鳥』をきっかけに、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみの存在を知っていただくのだ。ベンチマーク作りである。
当面は、認知度向上の為のツールとしての意味合いを以ての活用が主となることは、アサノさんとて承知していた。

とて。


そんなこんなで、『火の鳥 サプリメント in ウォーター編』の発売から四ヶ月目の2018年11月20日、アサノさんたら思いがけない幸運を得た。

(続く)

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