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私は子どもを産む気がないという話

タイトルどおりの話をします。あらかじめお断りしておきますが、産むことを否定する気は微塵もありません。周りの出産報告、育児話を聞くのは嬉しいし、むしろ好きです。友人たちよ、みんなどんどん報告くれ。



私に産む気がないのにはいくつか理由がありますが、端的にいうと、欲しいと思ったことがないです。

異性のパートナーはいるんですけど、巷で聞く「この人の子どもが欲しいと思った」みたいなことが今のところ、ない。万一できてしまったら、授かりものだと思うんで頑張って育てよう! というつもりはあるけれど、積極的につくろう! とはなっていません。

なんでかって言われると、なんででしょうねぇ。
私の両親は、どちらかというと仲良くやっていたほうで(喧嘩はありましたが)、私のことも愛情もって育ててくれて、決して裕福ではなかったけれど、子どもの頃に特段の不自由を感じたことはありません。家族が大好きでしたし、どの時期を切り取ってもそこそこ円満に暮らしてきた一家であるように思います。

だから、後ろ暗い理由はたぶん何もないです。


ただ、思えば小さい頃から、「お嫁さんになりたい」「子どもがほしい」という会話の中にはうまく入っていけなかったです。「なんで?」と訊かれても困ってしまうくらいシンプルに、別にほしくなかったんですね、おそらく。
それでも周りは「産みたい」が多数派だったので、いつかは私もそう思える日が来るんだろうなと、のんびり構えていました。


でも、仕事柄、死にたいって言葉を聞くことも少なくなかったり。若者の自殺率の高さを聞いたりすると。
なんかだんだん、私が産む必要もないか、という考えに至り始めまして。
あるとき、無理して「産みたい人」にならなくてもいいのかも、と思ったらふっと肩の荷が軽くなった気がしました。


こんなことをいうと、少子化に嘆くお偉い方々は怒るんでしょうけど。
でも別にね、産む人だってそんな、少子高齢化のために産むわけじゃないじゃないですか。
子どもをもつかもたないか、という至極プライベートなことを、社会と繋げて批判したり推奨したりするのは、なんだかなぁ……と思う。
もちろん、子どもを産みやすい・育てやすい社会にすることは大事ですよ。そのうえでなお、産まない選択をする人もいる、という構図が理想的かなぁと思います。


あと、私は自分で産む気はないけど、里親制度や養子縁組には高校生くらいのときから関心がありましたので、わからないけどいつかそういう形で、子どもを育てる未来はあるかもしれないです。
こればっかりはご縁だからねぇ。パートナーの意見もあるし、先のことはわからないね。



世の中の産まない選択をしている女性にはそれぞれいろいろな理由や事情があると思います。
今日書いたのは、あくまで私個人のことです。
「そういう人もいるんだなぁ」程度に、留めておいていただくくらいで十分でございます。

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