文系大学院を目指すあなたへ(修士向け)
こんばんは(こんにちは)!
朝生会のゆーです。
今回のテーマは、
「文系大学院を目指すあなたがやるべきこと」
です。
わたくしの学部時代の後輩も、今まさに試験対策に取り組んでいるようで、
かなり忙しそうですね。
というのも、今月(9月)末に試験を迎えるようなので。
これまでのNoteでわたくしは、2月に試験を受け無事合格をいただくことができた、というエピソードを話したことはありました。
ですが、実を言うと、その前年の9月にも受験していました。
ただ、結果が振るわなかったため、
家族や身近な人以外には打ち明けたことはありません。
(突然の告白!)
何を言いたいのかというと、
大学院への切符を手に入れるためには、できるだけ早く準備する必要があるということです。
そんなのあたりまえじゃん!
と思われたそこのあなた!
たしかに、あたりまえといえばそうなのですが、
では、具体的にどのような準備をすれば良いのか、
受験経験者も、今対策している人も、知っているようで知らない場合が多い気がします。
それはなぜか。
わたくしゆーなりに考えた理由としては、
大学院受験のために何をすべきか?というコンセンサスが、
受験生、さらには合格者のなかでもあまり共有されていないからではないか、と感じるのです。
たしかに、大学院受験のための「塾」等で受験対策をする手もありますが、大学院の場合、内部進学生も多く、その内で共有されているノウハウは、外部生が知ろうとするのは少々ハードルが高いといえます。
そこで、今回は、
文系大学院に無事合格したいあなたのために、
では、実際にどのような対策をすれば良いのか、
自身の経験も含めてお話します。
※承前
①筆者は、社会学系の文系大学院に入ったので、人文社会科学系の大学院生を意識した語り口になっています。そのため、いわゆる「理系」やそれ以外の分野の場合、また違った対策が必要かもしれません。
②今回でいう大学院受験とは、「修士課程選抜試験」のことを指しており、博士課程のことは全く想定しておりません。
③今回の対策は、外部生がする必要があるものを想定して語っています。内部生向けの試験の場合、また対策が変わってくるかもしれないです(無論、応用することは可能でしょうが)。
対策①:語学、専門科目を学習する
はい、これはあたりまえといえばそうですね。
説明するまでもないですが、
語学能力と専門科目の知識を問う問題は、
どの学校でも出題されると考えてもらって結構です。それくらい、この2つは当然取り組む必要があるのです。
私自身、昨年の5月(つまり入試の数ヶ月前)まで、アメリカに留学していたので、語学に関してはそこまで心配しておりませんでした。
が、実際に問題を解いてみると、話は全く別です。
たしかに、現地の学校で講義を受ける機会もありましたし、難しそうな論文を読んでレポートを書くといったことも求められたこともあったため、語学問題が全くできなかったわけではありません。
ですが、専門科目と絡めて、専門用語が出てきたり、
出題問題の背景にある関連事項を理解していなければ解けないような問題も多く、はじめの頃は難しさがありました。
実際、前期入試では、思うように問題を解けず、大きく減点されてしまったことを記憶しています。
語学試験の形式としては、外国語を日本語に訳す問題や、反対に日本語を外国語で記述する問題、さらには、読解問題が出題されることもあります。
ここで「外国語」としている理由は、英語だけでなく、その他言語(いわゆる第二言語)が求められることもあるからです。
そのため、英語だけできれば大丈夫!と安心するのではなく、自分の試験に必要な語学学習を進める必要があるのです。
一方で、専門科目についてですが、
学部生が学習する以上に用語や研究分野への理解が必要となってくるため、幅広く、そして重点的に対策する必要があります(もし、別専攻で受験する場合は、それ以上に努力する必要があるでしょう)。
私が志望したのは社会学系の研究科だったので、
社会学に関連する議論が出題されました。
後期受験は2箇所の大学で受けましたが、
どちらも共通した出題されたのが、用語解説でした。とある学校では、8つくらいの問題から5つ選択し、用語の意味を説明する形式だったと記憶しています。
正直、どの用語が出題されるのか、ピッタリと予測することは難しいです。ただ、過去問を真面目に解いていれば、なんとなくその傾向がみえてきたりするので、そこまで心配する必要はないでしょう。
とはいうものの、過去問だけでなく、日頃から学術書や論文に触れ、現在どのような研究トレンドがあるのか、把握しておくことをおすすめします。
まあ、このトレンドを追う力って、結果的に今後の研究にも活かせるので!
では、対策①の最後に、語学と専門科目を学習する方法だけ述べておきましょう。
ずばり、過去問と参考書です。
まあ、大学受験、そして資格試験を経験されている方からするとあたりまえのことだと思いますが、大学院受験でも当然必要とされます。
過去問に関しては、各学校の教務課や図書館、もしくは研究科の事務室が保管しています。
私が訪問した学校では、写真撮影が可能でしたが、学校によっては不可の場合もあるようなので、メモ用具一式は必ず持参するようにしましょう。
参考書ですが、各専攻によって全く異なるため、一概にこう!とは言えませんが、それぞれ、王道のテキストがあるので、それを早いうちから地道に読んでいくことが重要になってきます。
※参考までに、社会学系の大学院受験をする方は、次のようなテキストを読み通してみると良いでしょう(なお、これらのテキストは量的研究はカバーしていません)
そうだ!最後に一つだけ。
大学院受験で厄介になるのが、記述式の問題が多数出題されるという点です。
答案用紙に鉛筆なりシャーペンでカリカリ書くのって、なかなか根性というか、体力が必要なんですよね。私も試験対策をはじめた頃は、キツくて指や腕がプルプル震えていたことを記憶しています…
ただ、慣れればそこまで気にならなくなると思うので、日頃からタイピングするだけでなく、紙にペンで書く練習を重ねておきましょう!
(ちなみに、MONOの「モノグラフ グリップ」は、芯が尖り続け、長時間でも楽に書き続けることができるのでおすすめです!)
対策②:自身の研究テーマを決定する
研究するうえで、最も重要なこと、それは、
自分自身の研究テーマが定まっていること
です。
何事もそうかもしれませんが、目標やゴールなしでプロジェクトを進めても、何をしたら良いのかわからず、迷ってしまいますよね。
研究においても、ある程度の方向性や主張がないと、研究として価値をなしません。
正直、大学院に進学すらしていないのに、研究テーマなんて…と思われるかもしれません。無論、本当に研究したいことを、進学してから(再)発見できる、というひともいますし、わたくし自身の研究も微修正・調整を重ねながら練り上げています。
ただ、研究するうえで、一貫した何かを持たない状態で論文を書き進めるのは、容易なことではありません。逆にいうと、そのような問題意識や問いがないと、大学院で研究することは難しいかもしれません(できなくはないですよ。ただ…)
たしかに、大学院受験のための研究計画書を提出するために、研究テーマを提示する必要があるから考える、ということも重要ではあります。が、いずれにせよ今後の研究にも大いに関わってくる点なので、準備段階で研究テーマを定めておくことをおすすめします。
※そもそも大学院に進学、大学院って何のためにあるのか、その意義については、以下の記事で述べています。
対策③:コネをつくる
え、「コネ」とか言ってるけど、それって大丈夫なやつ?不正じゃないの?
とお考えのあなた!(うざい言い方ですね笑)
いいえ、不正にはあたりません。むしろ「コネ」は、大学院進学という切符を手に入れるための有効な手段となるのです。
では、ここでいう「コネ」とは、具体的に何を指しているのか。
ズバリそれは、
「進学したい先生とアポを取る」
「院進希望者とつながる」
「院生と知り合いになる」
などが挙げられます。
たとえば、学校の先生にアポを取りたいとしましょう。
仮に同じ学校(学部)内に所属しているのであれば、
講義等の事務連絡で使用する教員用のメールアドレスがあるはずなので、そこから連絡してしまえば万事解決です。
もしくは、アポなしで直接研究室訪問のも手ではありますね。
私は怖くてそんなことはできませんが(笑)。
ただ、外部受験をする場合は、すぐに連絡先がわかる状態ではないでしょう。
そこで、その先生について調べてみるのです!
かれ/かのじょが所属している研究科のホームページを開いてみると、
教員のメールアドレス一覧であったり、研究者ページにアドレスが記載されていることもあります。
もしくは、研究者の経歴やお仕事が掲載されているリサーチマップを開くと、メールアドレスが記載されている場合があります。
ずばり、そこにあるアドレスを利用して、先生に連絡を取るのです!
文面は、誠心誠意、丁寧に書けば問題ありませんが、①自己紹介、②研究テーマ、③その先生の研究と自分自身の親和性がどこにあるのか、等の内容は欠かせませんね。
なかでも、③の親和性問題は、めちゃくちゃ重要です。というのも、今後同じ釜の飯を食う(?)研究室メンバーになるわけですから、相性が悪いと研究しづらいというわけです。
メールを書くときは、「先生の〇〇論文(〇〇本)を読んで、〇〇という点が特に自分自身の研究を組み立てるうえで参考になりました」みたいに書くと、先生も喜ぶこと間違いなし!
別に、無理に褒める必要はないですが、自分の研究に先生の知見が欠かせない!ということを強調すれば良いのです。
ここまでは、直接連絡が叶うケースを書きましたが、なかなか連絡先がわからないこともあるでしょう。
そういうときは、基本的に学校の事務経由(連絡フォーム)があるので、そこから先生につなげてもらいましょう。
が、そうなると連絡がなかなかつかなかったりすることもあり得ます…
そこで、私がおすすめするのが、
「人づて」
でつなげてもらうという方法です。
ここでいう「人づて」とは、
希望進学先の大学院生とつながりを持つ、ということを指します。
たとえば、あなたの学校にある大学院生とつながり、希望進学先にいる学生の知り合いはいないか、と尋ねてみたり、もしくは直接学校の研究室を訪問し、そこにいる学生と知り合いになる。
もしくは、情報収集のためにSNSアカウントを開設し、その空間で知り合う…
など、やり方はさまざまです。
コミュニケーションが苦手だよ…という方にとっては、直接会ったり連絡するのがためらわれてしまうかもしれません。
ただ、ここで一歩勇気を出して、なんとかつながろうとする、まさにその力が、今後の研究にも活きてくると思います。
なぜなら、文系大学院の研究は基本的に個人プレーではあるものの、いざというときに頼れる知り合いがいたほうが、確実に有利だからです。
その練習だと思えば、ちょっとハードルが下がった気はしませんか。
まあ、ご自身がやりやすい方法で、「コネ」をつくってみてくださいね!
おわりに
今回は、「文系大学院を目指すあなたがやるべきこと」
というテーマで話を展開しました。
実際にやるべき対策としては、
①語学、専門科目を学習する
②自身の研究テーマを決定する
③コネをつくる
の3つをあげましたが、読んでみていかがでしたでしょうか。
あくまでも社会学系の文系大学院受験について、主観的で抽象的に語ってしまったため、読者のなかには「全く役立たない」と感じられる方もいるでしょう。もしそうであれば、また別の方の経験談や対策も参考にしてみてくださいね。
今後も、文系大学院を目指す全ての方に有益な情報を提供できるよう、記事を書いていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!
では、また!
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