分倍河原S予想のような何か
本命
◎8.ニシノライコウ
エイシンヒカリ産駒が誇る純マイラー。
この馬の持つ武器は高い基礎スピードと末脚の質という2つ。
しかしながらこの2つが逆説的にこの馬の弱点となっている。
まず前者は基礎スピードが高い、それ故にスローペースになるとブチギレてしまう事である。秋色Sと芦ノ湖特別の道中を見て貰えればキレ具合が分かると思う。しかしながら、エイシンヒカリ自身が逃げなければならなかった理由が、前身気勢と高い基礎スピードなのでこの馬は正しく父の素質を受け継いでいるとも言えるはずだ。
後者の末脚の質だが、この馬はピッチを上げた後ストライドを伸ばしていくという脚の使い方をしている。この脚の使い方故に坂を登った後に直線300mがある東京コースでは、坂でピッチを上げた後に平坦な直線でストライドを伸ばしていくという最もコースに適した脚の使い方が出来ると言えるだろう。しかしながら、馬群に包まれたりして追い出しが遅れた場合にはストライドを伸ばす区間が足りずに前の馬に追いつけないという事や、直線の最後に坂がある中山ではストライドを活かせないので伸びあぐねるといった事が起きる。またStorm Catの基礎スピードとMachiavellian,Haloの回転力を基にしているので、より直線が長く瞬発力よりも中距離的なストライドの維持が求められる新潟では末脚の持続力で劣るといった特徴もある。
この馬に最も近い脚の使い方をするのが、牡牝は違うものの血統的にも近いソングラインで、関屋記念の負けやヴィクトリアマイルの瞬発力勝負での敗戦からもこの馬に近い事が読み取れるはずだ。
このように強み故の弱点はある。
しかしながら、これらがハマった時の条件、つまり高速馬場の巡行戦において外からスムーズに追い出せた場合には凄まじい強さを見せるのがこの馬である。それが顕著に出たのが東京での3歳1勝クラスで、基礎スピードの持続においては高いパフォーマンスを示すシルトホルン&コンクシェルを楽々差しきっている事からもこの馬の東京マイル適性は疑いようも無い。正に雷光のような末脚である。
それだけ強い馬が何故今まで燻っていたかと言えば、先程述べた弱点のどちらかもしくは両方が露呈した為で、大体ドスローかどん詰まりに巻き込まれて来たせいである。某騎手は反省してください。
今回、分倍河原Sにおいては高速馬場に加えてカナテープ、ビヨンドザヴァレー、スプレモフレイバー等基礎スピードの高い先行馬が集まった事によってミドルペース以上は確実となる。また気性も多少は成長し、外目の枠を引いた事によってスムーズな追い出しも期待出来るだろう。強いメンバーは揃ったもののこの馬が外から差し切るイメージは楽に想像できる。この馬の武器はソングラインのようによりハイレベルな舞台でこそ活きるもの。今回買ってオープン入りし重賞、更にはG1で父の名と共にその名を轟かせて欲しい。
P.S.オーナーと某騎手はそんなに好きじゃないです。ごめんなさい。
おまけ印
〇2.カナテープ
持ち時計1位の瞬発力型。高速馬場での先行ではあまり崩れるイメージが無い。
▲6.ブリュットミレジメ
コパノリッキー産駒の芝の差し馬???って感じだったがDarshaanをMill ReefクロスとRivermanで強化した事でそうなったのかなという感想。ダートを走っていたがトニービンの本格化と芝転向距離延長で才能開花といった感じか。Darshaanでのなんでそうなる?感はジャスティンミラノと同じものを感じる。親父のダート譲りの持続力が高速馬場でも活きていそう。東京は初めてだが持ちタイムや末脚のキレからおそらくここでもやれる。
△10.レッドロワ
ほぼサトノダイヤモンド。高速馬場の東京は得意で能力もある。
抑え4.7.9
4.ビヨンドザヴァレー
巡行型イスラボニータ。持ち時計はあるがパワー色強めのストライド走法なので東京だとキレ負けはしそう。
7.ラケマーダ
アメペなんでワンペース巡行or瞬発力勝負
9.ココクレーター
エピファネイアなので若干中距離色強めなイメージ。東京は合うので高速馬場での巡行でどれだけやれるか。
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