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自分で選んで生きていきたい#私のSHEアワード

今日の朝食、パンにしようかな、ごはんにしようかな?
靴下は黒と白、どっちがいいだろう?
まだ途中のあの仕事と、いま上司に言われた頼まれごと、どちらから片付けよう?

自分が意識するかしないかにかかわらず、毎日は選択の連続です。

ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、私たちは1日に最大で3万5000回の決断を下しているそうです。

あなたもいろいろなことを取捨選択して、今ここにいるのではないでしょうか。

でもそれは本当にあなたが自分で選び取ったものですか?

進学、就職、結婚、出産……。
さまざまな場面で知らず知らずのうちに、周囲の期待に応えたいから、世間一般で良しとされるから、置かれた環境で選ばざるを得なかったから、それを選んだ。

そんなことの方が、多くはなかったですか?

私はそうでした。

そのときは自分の選んだ最善の選択だと思っていたけれど、振り返ってみれば、それらは果たして「私」が選んだものだったのか……?そう悩むこともたくさんありました。

そんな私が「SHE AWARDS 2023」(以下SHEアワード)を観て、自分の生き方を考えた話を、少しだけ聞いてください。


SHE AWARDS 2023とは

キャリアスクールSHElikes(シーライクス)を通して、自分らしい生き方を実現しようとするすべてのSHElikes受講生をお祝いする年に1度の祭典。今年は会場での式典に加え、YouTube配信とSHE Umeda/SHE Nagoya2拠点でのライブビューイングを実施し、過去最大規模となる約1,500名が視聴参加。
キャリアチェンジ部門、キャリアアップ部門、アントレプレナー部門、ライフチェンジ部門、マインドチェンジ部門の5部門に約3週間で300名が応募した。

「SHE AWARDS 2023」リリースより

私は去年の秋にSHElikesに入会しました。

SHElikesはWebデザインやライティング、動画編集など全38種のコースが定額で学び放題の女性向けキャリアスクールです。クリエイティブスキル以外にも、開業や起業に必要な知識やデータ分析など、ビジネスに役立つスキルを学ぶコースがそろっています。

キャリアらしいキャリアを積むこともないまま専業主婦になり、目の前の家事や育児に追われる日々。

朝から公園に出かけ、帰り道で遊び疲れたわが子をだっこすると、ほのかに甘い匂いが鼻をくすぐります。大変ながらも幸せなひととき。それとは裏腹に、シンクに溜まっていく洗い物、片付けても片付けてもすぐに散らかるリビング、山積みになった洗濯物。
それらと対峙するだけで、わが子以外の誰とも言葉を交わすことなく終わる一日。
このままでいいのだろうかと頭のどこかで思いながらも、疲れ切って眠りに落ちてしまう夜。

あまりにも社会から遠く離れてしまった、何もない自分に焦りと不安ばかりが募っていました。だから数か月悩んでやっと決めたSHElikesへの入会は、私にとっては大きな変化でした。

ただワクワクした気持ちで入会したものの、SHElikesのキラキラとした雰囲気にどこかなじめない自分もいました。

シーメイトさん(SHElikesの受講生の呼称)たちのSNSでの発信には、「こんな学習をした」「こんなお仕事につながった」という報告や、ポジティブな言葉たちが並びます。

私には彼女たちのように発信できる何かがあるだろうか?思うように学習を進められないモヤモヤも手伝って、落ち込むこともありました。

でもそんな不安は、月1回のコーチングが打ち消してくれました。SHElikesには自分の理想の姿を定期的に見つめ直すために、数名のシーメイトさんと一緒にグループコーチングを受ける機会が設けられています。

そこでは「私なんて」「私にはできない」は禁句。何を言っても受け入れてもらえる心のよりどころとなるような場です。コーチと一緒に自分の行動を振り返り内省することで、不安や悩みを1つずつ解消することができました。ただそこでも、強制されているわけでもないのに少し無理をしてポジティブな言葉ばかりを選んでいる、そんな自分を感じていたのです。

そんな中、SHEアワード開催が発表されました。概要を読んで真っ先に生まれたのは、「こんなのキラキラ・ポジティブの集大成じゃん!」と尻込みする気持ち。

シーメイト全員にエントリーシートを書いてほしいという運営からのメッセージもありました。けれど自分にエントリーシートを埋めるほどの変化があったとは思えない……と、SNS上の盛り上がりは私にとってどこか他人事でした。

でもSHEアワード当日、外出先にもかかわらずYouTube配信を観ている自分がいたのです。Air Podsを耳に着けると、周りの話し声やカチャカチャと食器のぶつかり合う音が一瞬にして遠のき、私はまぶしいスポットライトの当たるステージを見上げていました。

各部門の受賞者によるプレゼン。そこには案の定キラキラと輝く人たちがいました。けれど、そう見えるのは当然でした。

行動量が違う、自分との向き合い方が違う。トライ&エラーを何度も繰り返して、「〇〇するべき」を捨てて、何度壁にぶち当たっても行動することをやめない姿があったのです。

キャリアアップ部門を受賞された宮木萌さんは、ライターの求人に何十件も応募しては落ち続けたときも平気だったと語っていました。

「何もしてない過去の私より失敗しまくってる私の方がかっこよかったから。失敗から学べることはたくさんあったから」

実験には失敗がつきもの。私も成功したのはほんの一部で、失敗した数は誰にも負けないと思います。だけど実験を積み重ねてきたからこそ今の私がいるんです

この言葉に私はハッとしました。SHElikesへ入会したことは大きな一歩。まずその一歩を思いきり褒めましょうと最初のワークショップで言ってもらえたけれど。遅いペースながらも学習は続けてきたけれど。

そこに“失敗”はなかったのです。

たとえばSHElikesの中で応募できるコンペに挑戦したり、クラウドソーシングで求人を探して申し込んだり。

「まだスキルがないから」「まとまった時間が取れないから」と言い訳を探しては、結果に〇か×のつく何かにトライすることを避けていた自分に気づきました。だから「大丈夫、少しずつ進んでいる」と思いながらも心のどこかで胸を張れなかったのです。

長い専業主婦生活は、誰かに褒められたり認められたりすることがない一方で、「ダメだ、不合格!」と烙印を押されることもありませんでした。自己嫌悪に陥ることは数えきれないほどありましたが、良くも悪くも他者から評価されることから遠ざかっていたのです。

だから余計に、目に見える失敗が怖かった。

それでもあの日、SHElikesの無料体験レッスンを受けたのは他の誰でもない自分の意志だから。

せっかく自分で手にした変化の機会を、失敗を恐れて逃すのはもったいない。むしろどんどん失敗して、そこから学び乗り越えることでしか、自分を心の底から認めることはできないのかもしれない。

鳴りやまない拍手の余韻が耳に残ったまま、私はそう考えていました。

1日3万5000回の決断に、“失敗”が待っている選択がいくつあるでしょうか。たとえ失敗だったとしても、それは紛れもない「私」が、自ら選んだ結果だから。そう言える自分でいたい。

あなたの今いる場所は、そしてこれから進むその先は、誰が選んだものですか?

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