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「空想旅行案内人 Jean Michel Folon」とわたし

なんという素晴らしい色彩の魔法でしょう。
紙面や画面では見たことがありましたが、自分の目でフォロン作品を観るのは初めてです。語り尽くせない感動がありました。

水彩画が素晴らしい

ほわーっと滲む色と色の織りなす、なんとも幻想的な世界。
その世界にぐーっと深く引き込まれ、ひとつひとつの作品の前で長く立ち止まってしまいます。

私はアートに詳しくないので、「シルクスクリーン」と書かれていてもそれが何かよくわかりません。
けれど水彩はわかります。小学校の時たくさん描きましたよね。
水で薄めるとほわーっと滲んで広がり混ざり合う感じがたまらなく好きでした。

でもそういう描き方をすると図工の先生に注意されましたね。
「もっとしっかりはっきり塗りましょう」

フォロンさんも図工の先生にダメ出しされるのでしょうか?

展覧会のチラシが素晴らしかった

特筆すべきはこの展覧会のチラシです。
A4サイズで3パターン。
タイトルがさりげなく書かれており、作品を極力邪魔しないように作られています。

帰りにフォロン作品を買って帰ろうとショップに寄りましたが長蛇の列でしたので諦めて帰ろうとした時…
出口の階段下の壁の隅にひっそりとこの3パターンのチラシが置かれていました。

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロンのA4チラシ

どうしてももう一度観たくて2日後にまた観に行った

どれも素晴らしい作品でしたが、中でも「群衆」という作品に惹かれ、しばらく動けなくなりました。
2回とも、幸いにもこの絵の前には誰もおらず、すっぽりとそこだけ空間が空いていました。

おかげで長い時間ずーっとこの絵を見つめ続けることができて大変幸せでした。

呼吸の音が聞こえてきそうなほどの生き生きとした水彩画。
絵自体が生きているように感じられます。

印刷だと筆使いや微妙な感覚が伝わらないので、これは本物を自分の目で見る以外に良い鑑賞法は無いと思います。

美しいとか素晴らしいとかそんな言葉では、私がどのくらい感動したのかをあらわすことはできない。ので、いっそ書かないことにします。

群衆 水彩 ジャン=ミッシェル・フォロン

人生初のアート用額縁を買った

2回目に訪れた際、フォロン作品を3点買いました。この展覧会オリジナルということで、ここでしか買えません。
日頃よくやる「後でAmazonで買えばいいや」が通用しないんですよね。

フォロンのポスターとか何万円もしますから、お手頃価格で手に入れられるというのも大変ありがたいです。

絵自体はA4サイズなのですが、台紙と、上に被せてある立体的な厚紙(名前知らず)が大変作品を素敵に見せてくれます。
このまま飾りたいと思うのですがA4サイズの100円均一のフレームには収まりません。

この枠がとても気に入った。真っ白じゃないところがたまらないです。

周囲の美術に詳しい方々に教えてもらい、「八切り」というサイズ(242mm  x 303mm)がぴったりであることを突き止めました。

京都の額縁屋さん

どうやらフォロンが初めて日本に降り立ったのは京都だということらしいので、京都の額縁屋さんから買うことにしました。
そういう大事なことは取りこぼさないようにしたいと個人的には思います。

若かりしフォロンさん。板尾さんに雰囲気似ているような…
3作品を並べて飾りました。写真では黒く見えますが濃いめのブラウンで木目が美しいです。
ちゃんと巻き尺で計測して設置しましたよ!
額縁は部屋の家具の色の系統に合わせて選びました。棚の上もフォロン作品のポストカードです。

若干額縁が、びしっっっっっっっっとしすぎている感じもしますが、インテリア雑誌のように揃えすぎない、整えすぎない、のが一番落ち着くのでこれでよしとします。

私の毎日をフォロン作品と共に。幸福です。

賃貸の壁に穴をあけずに絵画を飾るフック

石膏ボードに細い針を刺すタイプのフックも売っていますが、
あれって壁の奥に木材があると根元まで刺さらないですよね。
それに穴をあけてしまうことに変わりはありません。

なんかいい方法ないのかと探していたら特殊な糊で壁紙に貼り付けるフックを見つけました。剥がすのも簡単でとても良いです。

耐荷重1kg。頑張り屋さんですね!


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