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Cesium画像ロード:GeoTIFFを効率的にロードする完全チュートリアル

Cesiumで地図画像を読み込む際、GeoTIFFはよく使用されるファイル形式です。ただし、GeoTIFFファイルをCesiumで正常に読み込むためには、タイル化してCesium互換の形式に変換する必要があります。以下では、GeoTIFFファイルからCesiumのImagery Providerで読み込むまでの具体的な手順を詳しく説明します。

1.GeoTIFFとCesiumのImagery Providerとは?

1)GeoTIFF形式
GeoTIFFは、ラスターデータと地理情報(座標系や範囲など)を組み合わせた地理参照画像ファイル形式です。リモートセンシング画像や地図データの保存によく使用されます。

2)Cesium Imagery Provider
CesiumのImagery Providerは、衛星画像や地図タイルなどの各種画像データを読み込み、表示するためのインターフェースです。一般的なタイプとして、TileMapServiceImageryProviderやUrlTemplateImageryProviderがあります。

2.GeoTIFFファイルをCesiumで読み込む際の課題

CesiumはGeoTIFFファイルを直接読み込むことができません。そのため、互換性のあるタイル形式(TMSやWMTSなど)に変換する必要があります。以下では、そのプロセスを具体的に説明します。

3.手順

ステップ1:タイル化タスクの作成

GISBoxで新しいタスクを作成
GISBoxを開き、「タイル」機能モジュールを見つけて「新規」を選択し、新しいタイル化タスクを作成します。

ステップ2:GeoTIFFファイルのインポート

「イメージ」オプションを選択
GISBoxの影像インポート画面に移動し、「イメージ」を選択してGeoTIFFファイルをインポートします。

タイル化パラメータの設定
タスク作成時に、次のようなパラメータを設定します。

  • タイルレベル:ズームレベルの設定(通常0~18レベル)。

  • 投影座標系:EPSG:3857(Web Mercator)を推奨。

ステップ3:タイル化パラメータを設定してタイル化を開始

出力オプションの設定

  • 出力形式:TMS(Tile Map Service)またはWMTS(Web Map Tile Service)。

  • タイルレベル:利用シーンに応じて適切なズームレベルを選択。

  • 出力ディレクトリ:タイルファイルの保存先を指定。

タイル化の開始
「確認」ボタンをクリックしてタイル化タスクを開始します。システムが自動的にタイルファイルを生成し、指定されたディレクトリに保存します。

4.注意事項

座標系の一貫性

GeoTIFFファイルの座標系がCesiumが要求するWeb Mercator(EPSG:3857)と一致していることを確認してください。一致していない場合は、事前に投影変換を行う必要があります。

タイルレベルの適合性

タイルレベルは利用シーンに応じて適切に設定する必要があります。低すぎると画像がぼやけ、高すぎるとストレージや読み込み負荷が増加します。

パフォーマンスの最適化

広範囲で高精度の画像を使用する場合は、キャッシュまたはCDNを利用してタイルサービスを高速化することを推奨します。

5. まとめ

上記の手順を通じて、GeoTIFFファイルを変換し、CesiumにImagery Providerとして読み込むことができます。データ準備段階およびCesiumへの読み込み段階で、パラメータ設定や形式の適合性に注意することで、効率的な画像表示が実現できます。

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