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会社員っていいよなって改めて思った、新橋の夜

先日、とある展示会に参加するため東京ビッグサイトに行ってきました。
展示ホールを6つも使った総来場者数8万人以上の大規模な展示会です。

会場を2時間ほどかけてぐるりと巡ったのですが、各社おそろいのポロシャツを身につけて自社のプロダクト、商品やサービスを来場者にアピールする空間に、人知れず胸が熱くなってしまいました。


サラリーマンがいっぱい。みんな頑張ってる。

組織のコマではなく、自分らしく、強みを活かしたキャリアを築きたい
それを実現させるのは会社員ではできない、独立して稼げるようになることこそカッコいい、と思っていた時期がありました。

この展示会を通して、組織の一員として働けること、みんなで協力してブースを作り自社をアピールすることの楽しさを改めて思い出しました。

そういえば、私は昔からクラス対抗合唱コンクールや応援対決、文化祭や体育祭の準備嫌いじゃなかったです。
出身地が同じスポーツ選手は無条件に応援してしまうし、テレビや雑誌で地元や母校が取り上げられると嬉しく、自慢したい気持ちになります。かつて所属していた会社が入社したい会社ランキングに入っていたりすると誇らしくなります。自分が所属している(していた)組織や地域に愛着があるタイプです。

自分らしさを追求し独立する、1人で気ままに仕事をするというキャリアは、そもそも私には向いていないし自分が求めているのはそこではなかったと気づきました。

過去を否定しない

自分らしくありたいと言いながら何が自分らしいのか分からず、ストレングスファインダー診断、キャリアカウンセリング、コーチングなど他者にその答えを求めてきました。

それまでうまくできていたことが環境の変化でかつてのようにできなくなってしまった時、自信を無くしてしまいました。自分のことなのに、自分の好きなこと得意なこと似合うもの…分からなくなってしまったのです。

そんな時、ライスワークのために苦手な会社員をやるより、独立して自分らしく働く方が素敵だよね、というふわっとした甘言にふらふらと共感してしまいました。

過去を否定せず、何をしてきたか、どういうことが好きだった?何が楽しかった?を改めて考えてみれば、答えは自分の中にありました。

展示会の打ち上げの日は在宅勤務だったのですが、飲み会のために夕方から出かける準備して、サラリーマンの街・新橋まで出かけていくの、億劫じゃなかった。在宅勤務日にわざわざ飲み会に行くのが苦痛ではないほどには、今の会社嫌いじゃないんだな、って思えた新橋の夜でした。

余談ですが、20代の頃は積極的に飲み会幹事やっていて、この人数ならこの店、肩書きで傾斜つけた集金、開会・乾杯・閉会の声かけなど飲み会アレンジが割と得意だったのですが、しばらくそういうイベントから遠ざかっているとすっかりできなくなっちゃうもんですね。「宴もたけなわではございますが」人生で何回言ったかな…皆んなで最後の一本締め、密かに胸が高鳴る瞬間です。(なんだろう、すごく日本的じゃないですか?よーぉ、の掛け声だけで柏手を合わせられるって)

というわけで、ライスワーク上等、通勤電車にも乗るし苦手な人とも仕事するし、組織に所属し歯車でコマである身分を大いに楽しみたいと思います。



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