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Steamリモートプレイが結局さっぱり分からないけど分かったことをまとめる話

Steam Remote Playについて、結局よく分からないところが多いのですが、調べたことをまとめておきたいと思います。

Steamリモートプレイの種類

リモートプレイとは、ホストPC(ゲームに向いたスペック高めのPC)でSteamを動かして、クライアント側(PCなりスマホなり)で映像・音声を受信して表示し、ボタン入力内容をホストPCへ返してゲームプレイする仕組みです。

Steam Link

主にAndroidやiOSで使用するリモートプレイアプリ。
ホストPCとクライアント側を独自規格の映像・音声処理で繋いでいるとの説明書きがあります。

Steamリンクでは、Remote Play技術を採用しており、カスタムの低遅延ネットワークプロトコルを介してリアルタイムのビデオエンコードを提供します。
Remote Playを使用してゲームをプレイする際、お使いのゲーミングPCから他のデバイスへ映像と音が送信されます。 リモート入力とマルチプレイヤー音声は、すべて数ミリ秒以内にゲーミングPCに送り返されます。

ストリーミングの解像度とビットレートは、詳細設定でご使用の構成に合わせて調整できます。 5 GHz以上のネットワークでは、解像度1080p、フレームレート60FPSを目安にしており、ほとんどの場面で良好な品質が得られます。 強力なゲーミングマシン、有線ネットワーク、高性能なクライアントデバイスがあれば、4K解像度をフレームレート60FPSでストリーミングすることも可能です。

Steam : Steam Link

例えばAndroidではバージョン5.0以上の端末に対応していることから、2015年頃発売のものまでカバーしていることになります。

ストアからアプリを落として、PCと同じWi-Fi(5G)に繋ぎ、ホストPCで初回認証しておけば、次回からはアプリ起動と1タップだけで繋がります。

私はiphone11とRG505で試しましたが、いずれも動作は良好。
FF7リメイクをデフォルト設定(1080P、60FPS、設定いずれも高)で遊んでいますが基本的にヌルヌルです。

ただ、七番街支柱シーンにおいて、ヘリコプターの重低音と銃声が重なるようなシーンでは画像・音声ともガビつくシーンがあり、結局これが何故なのかは分からずじまい。
おそらくはSteam Linkとの相性問題だと思われます。(次項のSteamホームストリーミングではガビつかなかったため)

対応状況はSteamページから確認できますので、対応タイトルを手元で遊びたい場合は大いにアリです。

Steam ホームストリーミング

クライアント側がPCの場合は、クライアント側でSteamを立ち上げた上で、「プレイ」ボタンを「ストリーミング」に切り替えてリモートプレイできます。(「プレイ」ボタンの横の「▽」ボタンを押すと切り替えられます)

一方でホームストリーミングの要件は、とあるサイトさんを参照すると、クライアントPCの性能要件として、

  • CPU:Core 2 Duo E8400(ベース3.0GHz)

  • GPU:9600GT(ベース650MHz)

となっています。

また、公式ページでは

ハードウェア:
ゲームを実行するコンピューターには最低でもクアッドコアのCPUを推奨します。 クライアントの要件はあまり高くありませんが、ハードウェアアクセラレーションによるH264デコーディングをサポートするGPUが必要です。 最近のノートパソコンやPCはクライアント要件を満たしているはずです。
(中略)
シングルまたはデュアルコアCPUでハードウェア支援のH264デコーディングができない古いシステムでストリーミングした場合、ストリーミングがうまく行われないことがあります。

Steamサポート

このような記載があるので、少なくともクライアントPCがH264デコーディングをサポートしている必要があると思いますが、私はド素人なので、どのPCならこれをサポートしているのかよく分かりませんでした。
少し調べた感じだと、H264デコーディングは結構基本事項というか、少なくとも最近のGPUならサポートしていそうではありましたが・・・。

で、前置きが長くなりましたが、私はanbernicのWIN600でSteamホームストリーミングを遊んでいます。

結果として、GPUは手動設定1,000MHzにしておいたほうが良さそうでした。(設定せずに長い時間遊んでいると、全体的に微妙にカクつくようになる)

また、一瞬カクつくような場面はちょこちょこあり、快適かというと「うーん、まあそこそこ」といった具合で、完全に満足というほどではありません。(ただこれはWi-Fiの調子によるところがありそう)

かと思えば、Steam Linkでガビついていたシーンではとてもヌルヌル動いたりもしまして、違いがよく分かりません。
おそらく、映像・音声処理の方法が違うせいだと思うのですが。

どちらが良いということはない

結論として、Linkとホームストリーミングのどちらかが明らかに良いということはありませんでした。

なのでどのデバイスで遊ぶかは、ご自身の環境に合ったものを選んで良いですね。

個人的な各デバイスの使用感

各デバイスでSteamリモートプレイを遊んだ所感を残しておきます。

WIN600(ゲーミングUMPC)

WIN600は性能が高くないので、Steamゲームを普通にプレイすると設定を落としたり軽量化modを入れる必要があります。

その点、Steamホームストリーミングでは美麗グラフィックのままで遊べるため大いにメリットを感じられました。
性能的にやや足りていない疑惑(CPUブースト時2.8GHzで要件に満たない)があるものの、プレイはできるレベルでのカクつきだと思います。

上記については、他のゲーミングUMPCでも大体同じことが言えるのではないでしょうか。

あとWIN600に関していえば、ボタン音が静かで寝室周辺でのプレイには最適なものの、やはり重たいので1日1時間のプレイを1,2週間続けると腕にかなり来ます(笑)

RG505(Android)

Androidゲーム機は基本的に軽く250g~350gくらいで、ディスプレイサイズも5~6インチで遊べますから必要十分。
Android自体がスリープ含めた入り切りがとても手軽ですし、バッテリーも数時間は余裕で持ちますから、プレイ環境としては非常に触りやすいです。

RG505は5インチ、286gと大変手ごろなので、Steam Linkメインの使用にも全然オススメですね。
ただし、最低輝度にしてもかなり明るく、ボタンがややカチカチしているため、寝室周辺プレイに向きません。最低音量も大きめです。

他のゲーム機だと、Retroid Pocket 3+やodinシリーズが良さそうですね。

iphone11(iOS・スマホ)

挟み込んでつかうコントローラーは手元にないので、画面ボタンのみで少し遊んだ程度でしたが、問題なく動作していました。

iphoneに限らずですが、縦長のスマホを横向きにして16:9の画面を表示すると、5~5.5インチくらいのサイズになります。
挟み込みコントローラーまで含めると結構な横長になってしまい人を選ぶ感じはありますが、普段使いのスマホでも手軽にリモートプレイが楽しめるのは良いですね。

ちなみに挟み込みコントローラーはおおむね音が大きめです。

Steamリモートプレイは神システム

PCの前に座ってプレイするより、離れた場所でプレイする方が都合が良い事情のある方には、神のようなシステムだと思います。

私のような子育て世代で自室でじっくり椅子に座るのが難しい(なんだったら椅子がない)場合や、そもそもソファ等でくつろいでプレイしたい、寝る前に布団の中で等々、様々なシーンで活用できますので、ぜひ楽しんでみてください。


おしまい

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