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コントロールできないキャリアだからこそ、変化を楽しむ

先日上記のツイートが若干バズりまして。
ツイートの流れで、これまでの社会人歴を書いただけなんですが、まさかの3500弱いいねが来るくらい反響がありまして。正直驚きました。

twitterを見るとキャリア形成の話ってめちゃくちゃ多くて、しかも理想論が多いなぁと思うので、そんな中で、私みたいな偶発的なキャリアの流れが共感を生んだのかな?と思いました。

というわけで、外出自粛で会食の予定もなくなったので、私の新人時代の経験を振り返りつつ、偶発的なキャリアについて書いてみようと思います。暇つぶしに良かったら読んでください。

「意識高い学生」だったが、スタートからズッコケる。

私は大学生時代、大手ベンチャーでバイトしたり、超初期スタートアップでバイトしたり、サークル立ち上げてイベントを作ったり、いわゆる「意識高い系大学生」だったと自分で思います。

で、新卒で会社に入ったら、「誰よりも成果を出して、スーパー活躍する」と(文字にするとスーパーダサいんですが)、根拠のない自信を持ちイキがっていました。笑

ただ実際はどうだったかというと、決して「誰よりも成果を出して、スーパー活躍する」ということはなかったです。むしろ逆です。笑

先に言い訳をさせてもらうと、初期段階から大きな「計算外」が起きたんですね。私は新卒で楽天に入社したんですが、企画職もしくは営業職になって、「最初から成果を上げまくるぞ」と意気込んでたんです。が、理系出身だったこともあり、まさかのエンジニア職に配属になりました。

ちなみに、私はそのリスクを懸念して、人事の人にも「私の履歴書、大学名の後ろ(学部)は見なくて良いです。正直真面目に勉強してこなかったです。理系とは思わないでください」とまで言ってたし(どんなカミングアウトだよ。笑)、当時楽天の新卒研修で楽天カードを周囲の人に作ってもらうという研修があったんですが、それも上位5%の成績を残したし、当時行きたかった部署の役員の人に無理矢理研修中に1on1のアポを取り付けて、直談判してアピールまでしたんです。笑

それでも、エンジニア配属だったんですね。笑 当時、周囲の同期からも「なんで、エンジニアなの?どう考えても営業タイプじゃん!」と言われてましたし、配属先の先輩や上司からも「太田さん、なんでエンジニア配属になったの?」って聞かれたくらいです。

どちらかと言うと劣等生な新卒時代

ただ、「配属先がどこになろうと結果を出せる人間だった」みたいなのが、綺麗なストーリーだと思うんですが、現実はそんなに綺麗には進みません。(そもそも、希望の配属先だったら成果を出せたのか?も疑問ですが。笑)

エンジニアの研修では実力ごとにクラス分けされるんですが、私はずっと最下位クラスでした。
かつ、まさかの当時私は「過眠症」という病気が発覚したんですが、最下位の上に研修をどんなに頑張っても寝てしまう、、、という状況で成績は一向に上がりませんでした。
※ちなみに、過眠症は今でも完治はしていませんが、大分改善しています。

配属されてからも、どちらかというと、怒られることの方が多い新人でした。当時厳しい部署に配属されたのもあり、私の自由奔放な性格が合わなかったこともあったと思うんですが・・・。自分なりに前向きに努力はしていたけれど、端的に言って「活躍している新人」では到底なかったですね。

転機は部署異動。「2人分働きます」

うだつの上がらない私を見かねて、諸先輩方が声をかけてくださったことがきっかけで、部署を異動することになります。(感謝、、、)

もともと行きたかった事業部の開発グループの総務的な仕事をすることになりました。バックオフィス的な業務よりも、前線で働きたい!という思いが強かった私は決して満足していたわけではなかったですが、そこで着実に信頼を貯めようと頑張りました。半年くらい経って、上司からの評価や信頼も高まってきたタイミングで「どうしてもプロジェクトをやりたい。今の業務もそのまま続けて、2人分働くから、プロジェクトを推進する部署に兼務させてほしい」と頼み、希望部署に兼務することになりました。

実際しばらくは兼務してたんですが、半年くらいで、私の元の業務に興味を持ってくれた人を引っ張ってきて、完全に異動しましたね。笑 「自分で引き継ぎ相手引っ張ってくるの、さすがだね」と笑われてました。

プロマネ業務を通して「エンジニア経験」が生きた

いわゆるプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーというような立場で仕事をすることになったんですが、もうそれはそれは楽しかったです。もちろん苦労もありましたが、周囲からも頼りにされる実感もありました。

さらに、ここであることに気づきます。
「エンジニアを経験していて、良かった」ですね。

エンジニアとしては大した実績も成果もあげられなかったのですが、プロマネ業務を通じて、エンジニアの経験が大きな武器になった感覚があります。エンジニアと共通言語で会話ができますし、基礎知識や勘所もあったり。もともと口だけは達者なタイプだったので、文字通り「口だけ」にならなかったことがとても良かったです。

大小様々な開発プロジェクトや、大きめな新規事業、超カオス案件など、いろんなプロジェクトを任せてもらうことができて、非常にラッキーでした。

それからは短期的な成果・実績にこだわらなくなった

仕事をする上では、成果がとても重要です。そこに拘るべきだと思います。ただ、「自分のキャリア形成」という観点では、特に20代はあまり短期的な成果・実績に拘りすぎなくて良いと思います。

人生100年時代と言われていて、私たちの年代が何歳頃まで働くかわかりませんが、仮に70歳くらいまで働くとしたら、新卒からだと50年弱くらい働くんですよね。
・・・え、長くないですか?笑

短距離のスピードに拘るよりは、
長距離マラソンをいかに楽しめるか?にシフトしました。

そういう意味では、私は社会人10年目なので、まだまだ20%くらいなんです。準備体操といっても過言ではないのでは?というレベルですよね。笑

ちなみに、私の性格的には50年走り続けるには、「飽き」が最も大きな敵だと思っているので、最も重要視しているのは、「飽きないように変化を楽しむ」ことだったりします。

「どんな環境でも成果を出せる人間」なんていない

普通に人間は向き不向きも、得意不得意もありますし、環境によってのパフォーマンスの違いもありますし、そもそも環境によってパフォーマンスや評価の基準が大きく異なると思うんですよね。

だから「どんな環境でも成果を出せる人間」なんて滅多にいないと思っています。

ただ、私のように「絶対にここで成果を出せる!」「絶対にこういう仕事をしたい!」みたいな強い意志と思い込みを持ってアピールしたとしても、それが叶わないこともあるわけで、希望通りの環境や職種、ポジションで働くことって意外と難しいのでは?と思います。(特に実績や経験がない若い時期は)

しかも、社会環境は確実に変化していきますし、働き方が多様化していくので、「変化」からは逃げられないはずです。

コントロールしきれないことを受け入れ、ターンを掴む

つまり、キャリアってコントロールしていくものに思われがちだけど、そんなにコントロールできるものではないと思うんですよね。

そんな環境の中では、短期の成果・実績に躍起にならず、もう少し長い目で考えていくことが大事だなと思います。
ずっと「最高の環境・仕事」が50年続くなんてことはないと思いますし。
ピボットしたって良いじゃない!とも思います。ひょんな経験や繋がりが、思いも寄らぬ次の展開を運んでくれることもありますし。

「良い時もあれば良くない時もある」という前提を受け入れて、自分にとっても「良い時」のタイミングを逃さないように、ターンが来た時にしっかりと掴みにいくことが大事かなと思います。

「ターンを逃さない人」が、いわゆる「運が良い人」となるんだと思います。

長くなったので、ここまで。読んでくれた方、ありがとうございます。
スタートアップに転職してからの話は、こちらのnoteに書いています。

スタートアップに入社して、社長になって、会社を売却した話

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