クラウドカルテを夢見て
久々にまじめ&長め記事。
連休明けには有料マガジンに入れちゃうので早めに読んで下さいね。
ケアマネージャーさんや他の組織の医療関係者と話してると思うこと。
それは
カルテをクラウド化してくれ!!
って事ですね。
ここで起こる反対意見のトップは
【個人情報保護の危険】だと思います。
ただ、個人情報が漏れるデメリットを超えてまでもクラウド化するメリットは大きいと思います。そもそも漏れて困る個人情報ってなんでしょう?住所と名前だったらマイナンバーの方がはるかに漏れるリスクがあると思いますが。
カルテクラウド化のメリットは
1.患者本人がいつでもカルテを見れる
あまり知られていないのですが、患者さん本人が希望すればカルテは閲覧出来ます。カルテの内容は採血データや医者や看護師のアセスメント(解釈)になります。ということは、事実であって真実じゃない場合もあります。患者さんが納得出来ないときは自分でカルテを見たらいいと思います。治療のやり方や薬の内容に不満があれば、他の病院にいったらいいんです。
2.他の医療機関のやり方を知れる
クラウド化のメリットは患者さん達だけじゃありません。医療関係者にもメリットがあります。大きな組織ほどその中でのやり方が一番正しいとなりがちですが、そうじゃないやり方を知ることが出来ます。
ドクター達は誤診が怖いかもしれません。ただ、そんなのドクター個人のプライドの問題なのがほとんどです。患者さんへ説明して対応すれば大きな訴訟にはならないと思います。
何より患者さんを治したい、もっと元気になって欲しいという気持ちは医療者共通だと思うので懐深くいたいものです( ´ ▽ ` )ノ
3.薬の過剰処方を防げる
複数の医療機関をかけもちしている高齢者がほとんどの現代。薬の過剰処方は本人にとっても、国にとってもかなりもったいないと思います。コンプライアンス(自分で薬の大切さがわかりちゃんと内服する度合)が悪い人は、薬をちゃんと飲まないので家にたくさん溜め込んでいます。なのに、また受診すると大量に処方される・・・もったいなさすぎる!! 薬飲まないなら出さなきゃいいですよね。
それに前にいた生活保護の患者さんは、いろんな医療機関に初診でかかり、大量に薬を処方してもらいそれを闇ルートで売買していました。この薬代、生活保護受給者の方の負担はありません。全部私たちの税金です。それを売買しているなんて許せん!!日本死ねレベル!!
このようなことは、カルテをクラウド化していると起こりにくいです。
病院や訪問診療、訪問看護のカルテが統一していれば大量の処方は無意味であることをすぐに共有出来ますし
「あれ?あなた先週も〇〇病院で処方貰ってるけどなんで今週も来たの?」と、薬の過剰処方を未然に防げます。
4.処置や薬のリスクをレビュー化できる
製薬会社や製品会社のデータを疑っている訳ではありませんが、やっぱり生の声が欲しい時ってあるじゃないですか。Amazonレビュー的な。患者さんこそ、そういう情報が欲しいと思うんですよね。
〇〇っていう抗がん剤、めっちゃ吐き気するし髪の毛抜けるしやだー!!
とか
△△の抗がん剤は何の症状もなくて最高!!
とか、製薬会社は書けませんよね。
患者さんは生の患者さんの声を求めてます。
そういう時にクラウドカルテがあると1発で検索出来ます。もちろん、患者さんの病態や体質もありますが、いろんな意見を参考しにくい医療の分野のイメージがガラッと変わると思います。
5.アレルギーのデータを一元化出来る
医療の分野ではここがかなり盲点。前の病院では話したけど今回は話し忘れたゃった→ショックになっちゃうパターンは多いです。アレルギーの反応で死んじゃう人もいますからね。ここを共有出来るのは大きいと思います。
あとは、飲食店も使えると思う。顧客のアレルギーや苦手なものを把握していれば、より質の高いサービスを提供出来ますからね。
まとめ