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さくらの季節に思い出す人の話
冬のよく晴れた日だった。
もうそろそろ夜が迎えにくるような時間帯。
まろみのある日差しがカーテン越しに病室を照らす。
日勤から夜勤への交代の挨拶をするために、川田さん(仮)の病室を訪ねたときのことだ。
大部屋なのに、このときの入院患者は川田さんだけ。
必然的に、川田さんとわたしのふたりきりになる。
ねぇ、本当のことを言って
わたしは、あとどれくらい生きられるの?
突然だった。
静寂が病室を包みこむ。
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