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COVID-19回復者の抗体測定・血漿採取の研究に参加してきたよ

なんのこっちゃ…?と思う方もいるかもしれませんが、前提としてわたくしナースあさみ、2021年3月にコロナにかかっておりまして

そのあと、ファイザーのワクチンを2回接種しています。

コロナになった上にワクチンを打つと、抗体と呼ばれる体内戦士が普通の人よりも多く残存することがあるそう。

血液の中身って、赤血球とか血小板とかいろいろあるんですが、血漿も血液を構成する要素のひとつ。実は赤血球よりも多くて、血液の半分以上が血漿でできています。

「味噌汁の要は味噌と出汁だけど、主成分は水」に似ているかもしれない。うん。

血漿って聞き慣れないかもしれないけれど、身近な例でいうと、にきびや吹き出物がつぶれてしまったときに、血の他に黄色いっぽい液体も出てくる、あれ。

さわったことがある人はわかると思うんだけど、ちょっとベタベタしますよね。あの中に、抗体もいるの。

その抗体を抽出するため献血の要領で血漿だけを取り出して、他のコロナ感染者や治療薬に役立てようという研究を見つけたので参加してきた、というわけ。

ここまで大丈夫かしら。


研究参加への動機を説明すると

せっかく献血に目覚めたのに、コロナになったせいで献血できなくなっていたんですよ(2021年8月現在)

貧血とは無縁のわたしの身体、もっと血液を役立てたい!と思ってたところだったので、献血ができなくなってげんなりしていたんですが

コロナになったことがプラスになる研究があるの?ラッキー!と思い速攻で応募しました。

自分の抗体価もわかっちゃうし、一石二鳥だと思って。

ただ、献血も9月以降にかなり条件が緩和されたようなので、今度予約していってこようと思っています。


予約から検査まで

まずは、サイトから予約します。

一番難しいのは、コロナにかかったことを証明する書類を準備すること

詳細はこちらにも書いたのでよかったら

入院した人は退院証明書が
ホテル療養した人は宿泊療養証明書が

それぞれ発行されるんですが、自宅療養者の場合、自宅療養証明書というものを保健所から発行してもらわないといけません。

入院患者さんなら、診断書(病名がのってるやつ)や退院証明書(こういう診断を受けてこういう治療をして、わたしたちの責任のもと病院を退院してOKという判断に至りましたってのがのってるやつ)

ホテル療養の人も退院証明書に準じた宿泊療養証明書があるので、それがそのまま証明になるんですが

コロナの診断を医師から受け、自宅で療養していたってことを他者に証明するのが難しいこと、なんとなくわかるでしょうか…?

特にわたしの場合は、職場で感染したのもあって、そのままぬるっと診察を受けてしまいました。だから、お財布を出す機会がなかったんです。当然、領収書もありません。

人に証明するにも証拠がない状態
それを補うための、自宅療養証明書なんです。

自宅療養証明書には、保健所か診断した医師の名前(もしくはどちらも)が入ります。
もう、これ以上のお墨付きはありませんよね。

これからも必要になることがありそうだなと思い、保健所から部数多めに自宅療養証明書を取り寄せておいたのが功を奏し、短期間で準備することができました。よかった。

ちなみに、病院からもらう診断書はお金がかかることが多いんですが、自宅療養証明書を取り寄せるにあたって、当時はお金が発生することはありませんでした。ありがとう、保健所のみなさん。


次に、病院で問診。

書類を確認しながらいろいろ聞かれました。
ここは、献血をはじめて受ける方へに即した感じでした。

渡航歴や感染症の有無、現在の服薬状況などいろいろですね。


続いて、採血と十二誘導心電図の実施。

十二誘導心電図は、心臓の波形に問題がないかを見るもの。
採血もスピッツ10本分くらい、ざっと30ccほど取られましたね。

十二誘導心電図とはなんぞや?って方は、こちらからどうぞ。
心臓の電気的信号を立体的に捉えるには、こういう仕組みになるのです。

どちらも、血漿採取において異常がないかを判断するために検査するもの。ここでしっかりスクリーニングされています。


採血結果発表

ここから先は、わたしの採血結果の細かいデータと倫理観に触れる内容が出てくるので有料とします。

え〜無料で読ませてくれないの〜?

と思われる人もいるかもしれませんが、医療従事者であっても論文や学会などちゃんとした情報にアクセスするときにはお金を払うもの。

そういうマインドの拡張版だと思っていただければ幸いです。


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