#1 2021年夏、コロナ禍の真っ只中で海外旅行へ行く決断をした話(2021 フランス・パリ旅)
みなさんは、“2021年の夏”をどのように過ごされていましたか。
「緊急事態宣言が出される中で、東京オリンピック・パラリンピックが行われていた」のが2021年夏のハイライトかと思います。
2021年夏の緊急事態宣言の期間が終了した後は、再度発令されることはなく、何度かのまん延防止重点措置期間があり、感染者数の増加~抑制~減少の一進一退を辿っていったのが、2021年秋~2022年。
2023年になって、「ようやくコロナ禍前の過ごし方に戻りつつある」と実感できてきたのではないでしょうか。新型コロナウイルスによる活動制限も徐々に緩和され、海外旅行もしやすい環境が戻ってきています。
私は、2021年の8月下旬~9月上旬にかけて、およそ12日間の旅程でフランス・パリへ旅行してきました。
この記事では「緊急事態宣言下で海外渡航の制限が大きかった2021年の夏に、フランス・パリへ海外旅行をしてきて感じたこと」にフォーカスを当てて、
普段の海外旅行とどんな違いがあったのか
当時の諸外国のコロナ対策はどんなものだったのか
について、当時の旅行の記録も兼ねて綴っていきます。
これまでの旅行記と同様、何度かに分けて記していきたいと思います。
2021年夏(7月~9月)を振り返る:当時の状況
まずは、2021年夏の状況を思い返したく、新型コロナウイルス対策の出来事について、東京都の事柄をメインに記させてください。
当時は、東京オリンピックを有観客で実施したい意向から「まん延防止重点措置」で感染拡大防止に努めていましたが、東京都と沖縄県では感染拡大に歯止めがかからない状況でした。
この状況下から、2021年7月12日から4回めの緊急事態宣言期間とすることが発令されます。当初は8月22日で終了する予定でしたが、9月12日までに延長されました。
7月12日~9月12日。丸2ヵ月が緊急事態宣言となりました。
東京オリンピックは無観客に
新型コロナウイルスが流行したため、2020年に開催予定だった東京オリンピックは、2021年7月23日~8月8日の開催に1年延期。2021年にウィルスを抑えたうえで開催する構想でした。
ただ、緊急事態宣言が発令されたことで、ほとんどの競技・イベントを無観客で開催することに。
※東京以外の地域で開催された大会については一部有観客としていた記憶です。
オリンピックに参加した選手も、毎日ウィルス検査を受けなければいけないという状況でした。
緊急事態宣言下で求められていたこと
当時は、食料買い出しや通院など、生命維持に必要な移動を除いて、原則として外出しないことが都民に要請されました。
都民に向けては上記の要請が出され、事業者には以下のような要請が出されていました。
居酒屋やカラオケ、結婚式場には休業するように
都(道府県)が店舗に補助金(協力金)を出していましたね
商業施設や店舗でも20時閉店とするように
職場の出社率を7割削減を目指すように
オンラインでできる仕組みや環境の構築
できるだけ密にならない、非接触でできるものは非接触に、という取り組みが要請されていました。
当時の東京都の発表が、以下にまとまってますので、参考にどうぞ。
緊急事態宣言中になぜ海外旅行へ?
ここまで2021年夏の状況、緊急事態宣言について振り返ってみました。
そんな中、私は海外旅行行きを決断します。
緊急事態宣言が出ていて、移動の自粛が要請されている中において、なぜ海外旅行へ行こうと思ったのか。
について話していきたいと思います。
結論としては、「このタイミングで行く方が、自分自身、人生の1ページとしてプラスになる。様々な制約条件がある中でも、行けるタイミングはそうそうない。」と感じたためでした。
1. たくさん残っていた有給休暇を消化し、有意義に活用したかった
ちょうどこの海外旅行の数カ月前、転職することに決めていました。退職の手続きを進める際に、有給休暇の日数を計算していたところ、おおよそ1.5ヵ月(6週間)ほど残っていることがわかりました。
約6週間、休める時間がある———。
社会人人生において、まとまった6週間の休みは取りたいと思っても取れることはほぼないでしょう。今後もないと思います。
「どんだけ有給取らずに働いてたんだ、真面目にほどがある」と当時は思いましたが笑、この休みを活用しないともったいない。
次の職場に向けた勉強をしつつも、それだけで6週間を過ごすのはもったいなさすぎます。せめて休息をとりつつも良いアクティビティはできないだろうか。
私はちょうど新しい趣味として、ソニーのミラーレス一眼レフカメラを買い、写真撮影のスキルを磨こうとしていました。
当初、私は海外旅行へ行く選択肢をまったく候補に入れていませんでした。ほとんどの諸外国が、新型コロナワクチンを2回接種+接種証明書所持を必須としてたためです。
2. 新型コロナワクチンの接種が受けることができた
そんな中、私が住んでいる区役所から、新型コロナワクチンの接種クーポンが届きました。
当時の新型コロナワクチンの接種状況としては、
2021年2月17日〜 医療従事者を対象にワクチン接種が始まる
2021年4月12日〜 高齢者を対象にワクチン接種が始まる
2021年6月17日〜 一般の方に向けてワクチン接種が始まる
2021年6月21日〜 企業や大学単位での「職域接種」が始まる
という状況でした。
一般の方に向けては2021年6月17日から始まっていましたが、市区町村によってワクチンの入荷量は異なり、接種できる時期は市区町村から届くワクチン接種クーポンにかかっていました。
ちょうど私が住んでいた地域は、比較的ワクチンの供給が早かったのか、7月中に2回接種ができることとなりました。親戚や職場の同僚とは「7月中には受けられない」という話も聞いていたので、運が良かったと捉えています。
ワクチン接種によって、健康面では安心できるようになりました。
しかし、7月時点でも海外旅行へ行くのは非現実的でした。
国内向けにはワクチン接種クーポンに付属の「接種済証」で証明ができますが、海外でワクチンを接種したことを証明する仕組みがなかったため、入国が困難、もしくは入国できても行動制限されてしまう状況だったのです。
EU圏では2021年7月1日から「Digital Covid Pass」という、ワクチン接種証明書アプリの提供が開始され、各国のワクチン接種証明データベースと連携できることで、EU圏内でワクチン接種証明を運用しやすくなりました。
日本では当時、書面交付を行えるように準備が進んでいるとの情報はありましたが、具体的な交付開始日が未定でした。
3. 新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)が発行できた
ワクチン接種証明書については、経団連から政府へのプッシュもあり、7月26日より新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の交付申請の受付が開始されることになりました。
またこれも幸いなことに、私が住んでいる区では8月上旬から順次受付、郵送で届けてくれることとなり、交付受付開始日に届くように郵送しました。
当時は郵送でしか受け付けていなかった記憶があります。区役所に行って発行することもできなかったです。(緊急事態宣言中であったのと、新しいサービスであるため)
約1週間後、区から郵送で証明書が送られてきました。海外旅行に出る10日前でした。
行政の方々も本当に変化がめまぐるしい頃だったのではないかと思います。迅速に対応いただいたことに感謝しています。
あとは、海外旅行に出るべきか、やめておくか。どうしようか?
上記1〜3の流れが運良く重なり、ここまでで海外旅行へ物理的に行ける環境は整いました。
あとは、海外旅行にいま行くべきか、行かないべきか———。
自分自身と周囲の人たちへの健康に対する向き合い方のみでした。
幸い、私の場合は有給消化期間中でしたので、私が日々会うような人はおらず、私が起因で感染リスクを高めることはない状況といえました。
また、緊急事態宣言の要請において、帰省や旅行での都道府県間の移動の自粛は強く求められていましたが、海外旅行へ出ることについては特に言及がありませんでした。
国際便のフライトも非常に削減され、海外旅行へ行ける状況ではなかったため、自粛内容に記載がなかったものと思われます。
※ただ当時、外務省の感染症危険情報では不要不急の渡航はやめるよう出ていました。
ワクチンを2回接種した後であり、おそらく重症になることはないだろう。
海外旅行保険をしっかりかけて、行くのが良いであろう。
海外旅行先によるが、最悪の事態になったとしてもパニックになる事態は避けられるであろう。
おおよそ1週間、何十回と迷いましたが、最後は勢いですね。
2021年8月中旬、私は海外旅行へ出掛けることを決め、航空会社のサイトで「購入ボタンをクリック」したのでした。
補足
2021年8月時点において、政府および外務省、厚生労働省の指針に則ると、この緊急事態宣言下での海外旅行は、万人にはまったくお勧めできないものとなります。渡航の自粛、取りやめを検討すべき状況と言われている中で、決行したものとなります。
今後も新型コロナウィルスの感染状況次第では、再度緊急事態宣言が発令される可能性もありますが、本記事で私から緊急事態宣言中の海外旅行を推奨する意図はありません。
次回は「なぜ旅行先としてフランス・パリへ行くことにしたのか?」について綴ろうと思います。
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