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わりと怖いエッセイ、はじめます。

お久しぶりです。朝倉宏景です。

2024年も残すところ、あとわずかとなってまいりました。個人的には、はじめてホラー長編を刊行したり、そして、結婚をしたりと変化に富んだ年だったと思います。

変化と言えば、変なことを体験することが多くなった年でもあります。
ホラーを書いたせいなのか、ともに暮らすようになった妻が霊感があるせいなのか「えっ、今の何なの!?」みたいなことが多数ございました。でも妻は、自分のこと霊感ないと言うし、めちゃくちゃ怖がるし……でも何度か実物を見ているらしい。

私自身で言えば、20歳前後の頃に、3回ほど金縛りになったことがあって、それが結婚前の唯一の怖い体験です。そのうち一回は、窓辺に寝ていたんですが、開いている窓のカーテンがふわりと動いて、何者かが侵入し、体にのしかかってくる、ということもありました。が、私は、それは夢だと思っています。よく言いますよね。金縛りって半覚醒状態で、半分夢が混じっている状態だと。私もそう感じています。あれは、たぶん夢です。

ところが、完全に起きてる状態で事が起こると、もはや言い訳がきかないわけで、なんだかそういう体験を溜めこむのも健全ではないし、ここでちょっとずつ披露していこうかなと思ってます!

一つお断りしておくと、現実に起こる不思議なことって、とくにオチがございません
「さっきの何だったの……?」と、よくよく思い出してみると怖い、とか、映像などを残していないから、確証がないとか、そういう感じです。

しっかり見て確認していたり、映像を撮っていたりすると、えてしてそういうことは起こらないわけで。私が長年疑問に思っているのは、タクシーの怪談ですよね。

ひとむかし前だと、ずぶ濡れの女性を乗せたら、いつのまにか消えていた、でもシートはやはり濡れている――みたいな定番の話がまことしやかにささやかれていました。
ところが、ドライブレコーダーが普及した今はどうでしょう。ずぶ濡れの女性がばっちり映って、すぅっと消える、みたいなリアル映像ってなかなかないですよね。
タクシーに乗りたい幽霊は、「ドラレコ、マジ迷惑なんですけどぉ~」と、地団駄を踏んでいるかもしれません。

話が脱線しましたが、ということで次回から、わたくしの怖い話を書いていきます。本当に嘘偽りのない、実体験です。
まずは、妻と山に登ったときのお話です。いわゆる山の怪異ですね。
本当にぞっとしました。タイトルに「わりと怖い」と書きましたが、そのときはめちゃくちゃ怖かったです。
では、またお会いしましょう!

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