
CO₂は大気圏の体積の約 0.000038% に相当しますか。
はい、CO₂(二酸化炭素)は大気中でその体積の約0.000038%を占めています。
具体的に言うと、大気中の二酸化炭素の濃度は約400ppm(parts per million、百万分の400)程度です。CO₂の濃度は大気中で約0.00004%に相当します。ご質問の0.000038%も近い値で、ほぼ正しいと考えて良いでしょう。
なお、これはCO₂の濃度が時間とともに変動する可能性があることに留意してくださいが、最近の値としてはこのくらいの範囲です。
・それだけで温暖化になぜそんなにえいきょうがあるのですか。
二酸化炭素(CO₂)が大気中に占める割合は非常に少ないにもかかわらず、それが地球の温暖化に大きな影響を与える理由は、温室効果にあります。温室効果は、地球の大気が熱を保持する仕組みであり、CO₂を含む温室効果ガスが重要な役割を果たしています。
温室効果とは?
温室効果は、太陽からのエネルギー(主に可視光線)が地表に到達し、それが熱エネルギー(赤外線)として再放射される過程です。地表から放射される赤外線は、大気中の温室効果ガスによって吸収され、再び地表に戻されます。この過程により、地表の温度が上昇し、地球は適切な温度を保つことができます。CO₂の特性
二酸化炭素は、特に赤外線(熱エネルギー)を吸収し、再放射する能力が非常に高いガスです。CO₂は太陽からの直接的なエネルギーを吸収するわけではなく、地球から放射される赤外線を吸収して、その一部を再放射します。このため、CO₂の濃度が増加すると、大気中の熱の保持能力が増し、地表の温度が上昇します。少量でも大きな影響がある理由
CO₂の濃度は確かに大気の0.00004%程度ですが、温室効果ガスとしてのその効果は非常に強力です。他の温室効果ガス(メタンや一酸化二窒素など)も影響を与えますが、CO₂は長期間大気中に残りやすく、温暖化に対する持続的な影響が大きいです。
また、CO₂の濃度が増えることで、他の温室効果ガスの放出を促進するフィードバック効果もあります。たとえば、CO₂の増加が地球の温度を上昇させると、氷が溶け、溶けた氷からメタンが放出されることがあります。メタンも強力な温室効果ガスですので、これがさらに温暖化を加速することになります。
「温暖化におけるCO₂の役割」
地球温暖化においてCO₂が主要な役割を果たす理由は、その大気中での影響の大きさと持続性にあります。過去の気候変動の研究により、CO₂の濃度が気温と強く関連していることが示されています。また、産業革命以降に人間活動(化石燃料の燃焼など)によってCO₂が急激に増加しており、これが現在の温暖化を引き起こす主要因とされています。
まとめ
CO₂は大気中で占める割合は少ないが、温室効果ガスとして非常に強力であり、地球の温暖化に大きな影響を与える。
CO₂は地球から放射される赤外線を吸収・再放射し、温暖化を促進する。
CO₂は長期間大気中に残り、温暖化の持続的な原因となる。
そのため、少量でも温暖化に与える影響が非常に大きいのです。