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藤井風「満ちてゆく」

大晦日に見た「満ちてゆく」の映像と歌詞が心に刺さった。
何度も何度も映像を見直し、何度も何度も歌詞を読み込んだ。

バレーボールや勉強の日々。受験。恋心。
たくさんのガラスケースの中にある記憶が姿を見せた。
良いことばかりではない。
苦しいことの方が多かった。
自分のことで精一杯だった。
記憶の中のすべてのことが今の自分を作り上げたのだ。

内にばかり向かう心を外に向けて開くことは可能だろうか。
心はすべてを受けとめることかできるか。
そのために心に沈殿する黒い物体を捨てなければならないようだ。

走り出した午後も
重ね合う日々も
避けがたく全て終わりが来る

あの日のきらめきも
淡いときめきも
あれもこれもどこか置いてくる

何かを始めた。情熱があった。
友情や恋の日々。青春だった。
すべては終わっていくものだ。

すべてがきらめいて見えた日々。
心ときめく恋。若き時間。
すべて過去となる。

それで良かったと
これで良かったと
健やかに笑い合える日まで

明けてゆく空も暮れてゆく空も
僕らは超えてゆく
変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

自分の判断は間違ってなかったと感じるのには時間がかかる。
時とともに、過去の出来事はすべて変わっていくのだ。
そして、それにこだわっても仕方ないと考える。

積もり積もった過去を捨てる。
心が軽くなる。
満ち足りた気持ちになる。
幸せを感じる。

手にした瞬間に
無くなる喜び
そんなものばかり追いかけては

無駄にしてた“愛”という言葉
今なら本当の意味が分かるのかな

愛される為に
愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを

地位とか名声とか財産とか、わかりやすいものを追求した。

無償の愛ではなく、見返りのある愛を求めてきた。
無償の愛を知りたい。
神様に教えてもらいたい。

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

楽しい日々も苦難の日々も受けとめることができる。
過去に捕らわれることなく、無垢の心を見せたい。
過去を捨てて、見返りなど求めない。
心はどこへでも行ける。
幸せだ。

開け放つ胸の光
闇を照らし道を示す
やがて生死を超えて繋がる
共に手を放す、軽くなる、満ちてゆく

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す、軽くなる、満ちてゆく

過去を振り払い、無償の愛を知った、無垢の心は、
他者へ、自分自身へ、生きる意味を教える。
過去の人々の心さえ理解できる。

どんな時もみんな一緒に清き心を求めていく。
私も含めて。
世界全体に満ち足りた気持ちが広がっていく。

個人の感情をぶつけた文章を最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。

On a rainy day 
A green leaf 
Somebody was sitting


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