かき氷と私の弱点 8月5日(土)
夏といったらかき氷。
思い浮かべただけで、なんだか高揚した気分になる。山盛りの気前の良さと、どんどん溶けていくはかなさと。夏に何度も食べたくなる。
だけど私には弱点があって、それは冷たいものが苦手なこと。だから、お店には家族と連れ立って、「すこし分けて」とお願いする(自分はホットドリンクを注文)。
夏のはじめはmongo mongo へ。
自家製のシロップの品が良く、氷はふわっとしていてやわらかい。いつも変わらぬ抜群の安定感は、店主のおふたりみたい。
氷を食べすすめていくと、自家製アイスクリームが顔を出す。素材の良さと組み合わせ、器のバランスどれにも良心が感じられて、こんなお店が車で20分ちょっとの場所にあるなんて!と行くたびに思う。
今年2度目のかき氷は高知市内の名店 terzo tempoへ。行列覚悟で行ったけれど、すんなり入れてうれしい。
丁寧でおおらか、そして「自分がほんとうにいいと感じたものを」という気持ちが、いつもまっすぐ伝わってくる。お店で使っている器やカトラリーに「さすが」とうなる。
クーラーのない店内、光の落ちるテーブル、そして運ばれてきたかき氷。目に映る光景がすべて「偶然から生まれるうつくしさ」に満ちているのは、計算済みなのかあるいは本当に偶然なのか。
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今年のニューフェイス、マンゴーのかき氷が気になっていた。
上にもマンゴー、そして中にもマンゴーがたっぷり潜んでいる。透明感と濃厚さ、魅惑的な香り。自家製練乳との組み合わせも秀逸。このクオリティのマンゴーをお店で出すなんてすごいなあ!
あんまりおいしくて、「ちょっと分けて」を明らかに超えてスプーンを伸ばすし続けるのを、彼らにやんわりけん制されて、「やっぱり今度はひとりで来よう」と思う暑いあつい夏休み。
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