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【不妊治療の記録#16】誕生日
今回は妊娠中絶薬を飲んで無事「誕生日」を迎えたときのお話です。
胎児のことは大福と呼んでいたので、そのまま書きたいと思います。
2023.4.14 誕生日。
2日前にプロゲステロンの働きを止める薬を飲み、この日いよいよ本番を迎えました。
薬を飲んで一時間はご飯が食べられないということで9時に一人で飲もうと思ったのですが、勇気が出ず、まだ寝ている旦那さんのベッドに潜り込みひと泣きしました。
泣いた理由は、怖かったから。この薬を飲んだら大福が出てきてしまうから。
しかし、飲まないとどうしようもないので9時半に飲んで、その後またひと泣き。
泣いた理由は、飲んでしまったから。もう後には引けなくなってしまったから。
全く泣くことがない旦那さんも、このときばかりは少し涙ぐんでいるように見えました。
そして5分後には下腹部が重くなり始めました。
痛みは陣痛にも似た、リズムがかすかにあるような痛みでした。
それが2時間続いてやっと血が出てきたので便器に移動すると、ちょっとずつ出始めました。
出てくるものは血の色をしたレバー状のものが大半で、サラサラの血はあまり出ていませんでした。
2時半頃から様子が変わり始めてどんどん出てくるようになりました。
お腹はほとんど痛みはなくなったのですが、大人用おむつでも漏れてしまうほどで、生理の感覚とは全く違いました。
おそらく大福が出てきたのはおむつを変えるときに便器に座っていた4時頃でした。
その後はレバー状のものもほぼ出なくなっていました。
胎児が出た後の血の量は通常の生理と変わらなくなっていました。
大福の組織は無事ゲットすることができました。
最初は何が出てくるのか全く分からなかったので、最初はレバー状のものを掬ったりしていたのですが、大福は直径3センチくらいの肌色のような色をしていたので一目瞭然でした。
保存用のケースに入れる時にちょっと見てみたのですが、顔も形もよくわかりませんでした。
ちょっと残念でしたが、一生懸命育てた大福だったのでとても可愛かったです。
2023.4.15 大福の提出。
この日上手に出てきてくれた大福を病院に預けてきました。
確認してもらうとラボの人からOKが出たので検査できることになりました。
2人の採血もしました。
結果が出るのは2週間後です。
検査をしようと思ったのは、特にやろうと考えていたわけではなく、病院がそのようなスタンスだったからです。
でも「やるなら全力で」と考えていた私たちなら、病院からの提案がなくても検査はしてもらっていたと思います。
流産前もあまり動いていない生活でしたが、流産後はさらに体力が落ちてしまいました。
階段を1階分上がるのにも息切れしてしまうほどでした。
数日経った頃からリハビリ(散歩)を始めて、2週間ほどでなんとか通勤できるようになりました。