言葉の交通事故
思いついたことがすぐに口から出てしまう子がいる。
誰かが話していても 授業中でも。
思いついたら脊椎反射で口から言葉がこぼれてしまう。
思いついたことは 何を伝えようと思ってしゃべるのか 一回考えてから話そうか。
と 諭してみるが、効果は多分3分も持たない。
私の授業の話を聞いていて ピカッと思いつくことがあると 口から出ちゃう。
私の言葉とその子の言葉は交通事故を起こしてしまう。
あてにげ ひき逃げ 結構な多重事故がしばしば起こる。
約40人いるクラスで授業をする中で、この「言葉の飛び出し事故」はなかなかの危険行為だ。
たとえば
「みんなは餃子の中にはどんなものを入れて作るかな?おうちではどんな感じ?」と問いかけたとき
クラスは「ぶたにく~」とか「ニラ~」とか あるいは「ネギもいれる~」とか「うちはエビも入れる~」などと生徒は口々に答える。
そのとき「ゴキブリとか ダンゴムシとか~」っていう生徒もいる。
これは意図的に不正解を答えることで かまってほしい子だと考える。
「えーゴキブリとか入れないでしょ?」と投げかけると「コウロギが食べられるのに何でゴキブリはだめなんですか?先生なんだから答えてくださいよ」とあおってくる感じ。
これはそれなりの対処の方法はある。
「その違いは自分で調べて今度までにまとめてきたらいいね。きちんと発表出来たらこれまでに減らした平常点がプラスになれると思うよ」などと投げかける。
大体やってこないけど。
問題は「おうし座には何を入れるか?え?おうし座は星だから 土でできてるよね?」みたいな返事の子。
聞いてないわけでもないし とぼけてるわけでもない。
彼の耳から脳に伝わるとき「餃子」は「おうしざ」になってしまって まじめに考えたら「星は土からできている」になっちゃうタイプの子。
どうしてあげたらいいのかなぁ~とおもいつつ
今週もがんばろう。
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