ひとり10役?自営業の楽しみとは。
社会人になってからほとんどの時間を個人事業主として働いてきたのだけれど、まったくのひとりで仕事をするようになったのは最近のこと。
最初に入った法律事務所は弁護士12、3人、事務局スタッフ10人ぐらいの中規模事務所。その後独立して事務所を開設したときも3人の弁護士とスタッフ2名の5人体制からはじめた。
そして現在は、事務員さんを雇わずに私ひとりですべての業務を行なっている零細極小法律事務所になった。
おかげさまで今のところはとても楽しくやっている。
とはいえ、発想ややり方を変えていかなくてはならないことはたくさんあって。
事務員さんがいたときは、コピー、電話応対、ファイリング、お茶出し、洗い物など「これお願い」と言えばやってもらえた。もちろん、その分のお給料を払っていたわけだけれども、私は弁護士にしかできない仕事(法律相談や裁判業務)をやっていればよかった。なんと恵まれていたことか。
ひとりになった今、チームで分担していた無数のタスクをいかに楽しくスムーズに自分だけでやっていけるのかを、鋭意研究中なのである。
全部自分でやらなきゃ!と思うと辛い感じがするので、キャラクターや役割を分けてみると面白い。
CEO、秘書、広報、営業、経理、総務、庶務、経営企画、カウンセラー、弁護士、お掃除スタッフ、IT・システム担当、福利厚生、医務室etc
大きな組織だったらそれぞれの部署があるけれど、なんせひとりチームなので、ひとり10役ぐらいやっている。
で、それぞれの立場で言いたいことが違ってくる。
福利厚生:スタッフが美味しいコーヒーが飲めるようにコーヒーメーカーを導入しましょう。
経理:今年度の予算はもうありません。特別予算の決裁をもらってください。
営業:お客様へのサービスの一貫として、あるといいと思います。
経営企画:うちはカフェではありません。ほかの差別化ポイントにお金をかけるべき。
カウンセラー:リラックスできる雰囲気でお話聞くためにはインスタントコーヒーはNGだと思う
CEO:私はコーヒーよりも紅茶派だ。
→来年度に持ち越し・引き続き検討することに・・・。
時間の使い方についても同様のバトルが繰り広げられる。
年賀状の発注、ファイリングの仕組みの整備、最新の判例の勉強、相談受付システムの改善、ウェブサイトの見直し、肩こり対策の体操・・・・
誰の立場になるかで、やるべきタスクの優先度が変わってくる。
全部いっぺんに考えると混乱して結局何も進まない!ということになってしまうので、役割をわけてチーム自分ミーティングを開催してみたりする。
目下の懸案は、誰がゴミ捨てをするか。庶務課が、いつも自分たちがやるのは不公平だから輪番にするべきと言っています。
・・・いや、私ひとりしかいないのだけれどさ。
そんなわけで、もちろん仕事は遅々として進まない(笑)
「大変です!CEOがエッセイストになりたいと言い出しました」
「仕事を差しおいて、毎日、noteとかいうブログを書いています」
と訴えかけるスタッフを尻目に、CEOは趣味のブログ更新に一番力をいれているのでした。
これが自営業の楽しいところなのさ。今日も私の中はにぎやかです。
さ、頑張って仕事するぞ(by 弁護士の私)
(了)
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