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最前線の学生コミュニティで活躍する若きリーダーたちの挑戦! 【AIコミュニティ運営の秘訣】

学生を中心としたAIコミュニティを運営している羽石さんとtaiyoさんと11/10(日)に行われたSIW渋谷(https://social-innovation-week-shibuya.jp/)にて対談をしました。コミュニティ運営のリアルな現状と未来、それぞれのAI活用について深掘りする中で面白い話が聞けたのでよかったら読んでみてください。

モデレーター:長谷川 麻子(X)
デザイン会社momocri inc. 代表取締役


羽石有請さん(
X)
学生AIコミュニティ「SpecTech」運営


taiyoさん(
X)
学生AIコミュニティ「Sunrise AI」運営

どんな活動をしているの?

モデレーター長谷川麻子(以下、長谷川) まずはお二人自己紹介お願いします。

羽石有請さん(以下、羽石) 羽石です。東京理科大学2年で、『SpecTech』という学生エンジニア団体の代表を務めています。半年間ほどAI系のコンサルティング・研修・教材開発をしたのちに、今はソフトウェアエンジニアとして働いています。

taiyo こんにちは、太陽です。大学4年生ですが、今は休学してアプリ開発やコンサルティングを行っています。今年6月には学生AI団体『SunriseAI』を立ち上げました。

長谷川 今コミュニティは乱立していてAIコミュニティも多いですね。会場の7割近くの皆さんもコミュニティに入っていらっしゃるようですが、残り続けるコミュニティになるには差別化が欠かせないと思います。お二人のやられているコミュニティはどんな特徴があるか、また、残り続けるコミュニティなるために他と差別化しているところなどありますか?

羽石 私が運営している「SpecTech」は2023年3月に設立され、現在は東京理科大学を中心に、東大や早慶MARCHなどの東京圏の学生が約70名が所属しています。現代における急速なAIの成長に対応するために設立されました。SpecTechは、AI・ソフトウェア開発の教育プログラムを学生に対して無料で提供しています。主にデータサイエンス、WEBアプリ開発、生成AIコースの三つのコースを提供しています。また、学生に実践的な学習機会を提供することに重きを置いています。具体的には、長期インターンシップの紹介や受託案件への参加を通じて、学生が実際に社会で活躍する機会を提供しています。

長谷川 長期インターンシップの紹介や受託案件への参加できるのは実践的でいいですね!

羽石 はい。ただ、私たちの団体では誰でも入れるわけではなく、最初の 1 ヶ月目は仮メンバーとしての入会審査期間があり、この期間で活動状況や人間性を判断し、メンバーを選抜しています。勉強会の参加率が悪いなど意欲の低いメンバーは退会をお願いしています。また、入会後も「ビブル制度」と呼ばれる自主性の高いメンバーの選定プロセスにより、効果的な学習環境を提供することができます。また、私たちの団体は学生同士の協力を基盤としており、入会後には仮メンバーのメンターとして活動し、運営に参加することで団体を支えています。

長谷川 メンターまでやっていて手厚いですね!悪態をつくメンバーへの退会はどのように行なっているんですか?

羽石 とても言いづらいですがメールでお断りを入れています。

長谷川 なるほど。メールですね!なかなか退会は言いづらいですが良好なコミュニティを続けていくのは大事ですね。taiyoさんはどうですか?

taiyo 私が運営するSunrise AIでは、メンバーが主体的に企画・運営に関わることで退屈させず、ハッカソンの開催やX(旧Twitter)のフォロワー増加ノウハウの共有など、能動的な取り組みを行っています。特に、最近主催したCursor Webハッカソンには340人が参加し大盛況となりました。こうした活動を通じて、メンバー個々の成長を支援し、コミュニティ全体の活性化と持続可能な運営を実現しています。

長谷川 340人はすごいですね!審査員も豪華メンバーで構成されていますね。どのように集客を行なっていったんですか?

taiyo 主にXです。Xアカウントには1万フォロワーがいて、私や運営メンバーのXで集客しました。

長谷川 私もイベントを行うのですがなかなか集客うまくいかないことがあり..taiyoさんに学べばよかったです!この後Xのコツなども教えてもらえたらと思います!

おすすめのAIツールは?

長谷川 AIを活用したコミュニティだと思うのですが、日々の活動で使っているAIツールは何ですか?

羽石 私たちSpecTechでは、AI活用に関しては、コーディング効率をあげる目的としてソフトウェア開発のサポートをしてくれるGithubCopilotやCursorと呼ばれるAIエディタをメンバー全員がつかうように促しています。また、資料作成においてはイルシルと呼ばれるスライド作成AIを使っています。AIではないのですが、便利なツールとしてNotionやブラウザのArcは団体メンバーの過半数が導入しています。

長谷川 なるほど。会場の方々はGithubCopilotやCursor、イルシルどのくらい使ってますか?( 会場挙手。2割くらい)taiyoさんはどうですか?

taiyo 私たちSunrise AIでは、意外かもしれませんが、特に「Coze」を利用しています。Cozeは無料でX(旧Twitter)のAPIを無制限に使用できるツールで、Sunrise AIの公式Xアカウントの投稿作成に非常に役立っています。

長谷川 ここに来てcoze!coze流行りましたよね!!!(過去形)ちなみに会場で使ったことある人ってどのくらいいます?(会場挙手。4割)今使っている人は?(会場挙手。0!!)

会場ではcoze実演もありました

taiyo Cozeは無料でX(旧Twitter)のAPIを無制限に使用できるんです。具体的には、コミュニティ内に最新のAI情報をXのリンクとして入力するだけで、Cozeがそのリンクの内容を自動的に抽出し、LLM(大規模言語モデル)を用いて投稿文を作成します。さらに、記事の自動生成やポストまでを自動で行うことができるため、効率的に情報発信が可能となっています。このようなAIツールを活用することで、メンバーはよりクリエイティブな活動に集中でき、コミュニティ全体の生産性向上に繋がっています。

長谷川 なるほど!!!私のコミュニティ内のDiscordでもcozeで連携させたAIチャットbotを入れています。

長谷川 cozeは有料化してからみんな使わなくなった印象があるのですが、XのAPI無制限はいいですね。X自動化したい人は要チェックですね。(taiyoさんがcozeで自動化している実際のアカウントはこちら)
taiyoさんはXのアカウントが1万人もいてよくバズってますが、ここだけで言えるバズる秘訣はありますか???

taiyo そうですね、やはりAIの最新情報の発信がバズりますね。中国の情報を参考にすることが多いです。

長谷川 中国の情報もいいんですね。ちなみにいつもどこから収集しているんですか?

taiyo アメリカなどの情報を元に発信しているアカウントなどは見るんですが中国の情報も結構早くて良いんですよ。情報もXで収集することが多いです。

長谷川 なるほど。やっぱりXが一番早いんですね。秘訣を教えてくださりありがとうございます!!!

コミュニティを続けていて失敗したことは?

長谷川 羽石さんは1年ほどコミュニティを続けていると思いますが、その中での失敗はありますか?

羽石 私が2代目の代表を引き継ぐことになったのですが、運営がとても属人化していたため渉外や運営タスクを全部自分1人でやり、パンクしそうになりました。そのため運用を立て直すことにすごく苦労しました。この反省を生かし、今ではメンバー全員で運営することを今は意識をして取り組んでいます。

長谷川 なるほど。確かに私もコミュニティを運営していますが、自分のみからメンバーへの発信というだけだとなかなか続かなかったので、熱意あるメンバーさんにも発信をしてもらったり勉強会をしてもらっていろんな人を巻き込むようにしてどんどん活性化するのはとても大事だなと感じたのでとても共感します。

コミュニティ継続するにあたって大切にすることは?

長谷川 最後に、両リーダーがコミュニティ継続のために大切にしていることを教えてください!

羽石 失敗談から学んだことですが、やはり運用を属人化させないようにするため運営をメンバー全員でやるとともに、居心地の良さを提供することです。私たちの団体は毎週日曜日に対面での勉強会を実施したり、大学生らしくBBQやクリスマスパーティーなどの楽しいイベントも開催しております。そのため団体メンバー同士の仲が良く一緒に起業していくメンバーたちやプライベートで旅行に行ったりもします。

長谷川 楽しそう!羨ましい!!!..コミュニティは学生限定ですよね?

羽石 そうですね苦笑 学生限定です。

長谷川 そうですよね。失礼しました。(38。いけて保護者枠)

taiyo ハッカソンをたくさんやってイベントを盛り上げていくことはコミュニティの活性化につながると思っているので今後も積極的な企画をしていこうと思っています。

長谷川 イベント企画は大変ですが、コミュニティを盛り上げるためにも大事ですね!お二人とも貴重なお話ありがとうございました!

登壇後のほっとした笑顔。なんと羽石さん3日前に20歳になられたばかり…!
ジャケ写風でパシャリ

当日の様子や感想

当日の感想などを呟いてくれる人がいるのはとても嬉しいものですね。私たち以外も「AItuber」や「AI x 教育」「AI×自治体&企業イノベーション」「AI発信」などとても魅力的でコンテンツ盛りだくさんのイベントでした。


まとめ

感想にあったようにお二人ともとてもしっかりしていて最新AIもキャッチアップされていて日本の未来は明るいと感じました!自分が学生の頃はこんな有益なコミュニティはなく飲み会サークルが乱立していた気がするので本当に終始羨ましかったです!!!学生の方はぜひお二人のコミュニティチェックしてくださいね!


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