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秋分の日に:斎場御嶽と久高島、生まれ変わりと神様の島

神の島、と呼ばれる久高島
 
あの岩の向こうのニライカナイから
やってきた神様が降りたったとされるのが
ここ、カベール岬
島言葉では「ハビャーン」と呼ばれます
 
エネルギーが転換されると言われる秋分に
斎場御嶽と久高島を訪れることになったのは
いつものとおりのまったくの偶然でしたが
  
実は前日に
ここに呼ばれたよね?感満載な時間を
不思議な気持ちで過ごしていたところ
たまたまお葬式の準備中の家の前を通ったら
表札に「山岡」と書いてあって
なんの暗示?と考えていたりしてて
 
斎場御嶽に来て知ったことには
よくパンフレットなんかに乗っている
三庫理(さんぐーい)という場所が
母親の胎内に例えられているということ
 
ここに入り、再び出るときには
生まれ変わるんですよ
何度でも、生まれ変われるんですよ
そうガイドさんが教えてくれました
 
そうして生まれ変わったのち
神様の降りたった場所に立って
あなたはいま、神様ですから
私たちを守ってくださいね、という
ガイドさんの穏やかな語り口を
味わってみるなどしました
 
ほかにもいろいろなことがありましたが
すべて訪れてからわかったことばかりで
 
どんな計画よりも必然的な偶然によって
自分が次々と運ばれていくこの感じは
なかなか説明がしにくいのですが
 
なんか、そうなんだな、と
ここに連れてきてもらって
生まれ変われるんだな、と
 
そうおもうことにしました
 
斎場御嶽でも、久高島でも
なんどもなんども神様に手を合わせ
祈りを捧げました
 
70億分の1の
とるに足らない小さな祈りですが
 
70億分の1の彩りを
世界に添えることができたなら
ぼかぁ幸せだなぁと
 
そんな秋分の日だったのでした。

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