覚え方のコツとして
以前、島田紳助の講義をYouTubeで観ていて、彼はお笑い芸人を目指す受講生がメモを取ろうとするのを「メモなんかとらんでええ」と言ってメモを取らせませんでした。教員の中にはノートを取ることを推奨する人もいるので、僕はなんとなく気を惹かれて、その動画を観てました。
氏曰く、テスト前に必死で覚えたことは全く頭に入らなかった。今では思い出せない。しかし、友人たちとした下らない話はずっと覚えている。多分、一生忘れられないだろう。我々の様な頭の悪い人間は頭で覚えようとしてはいけない。心で覚える。とのこと。
心で記憶することが可能かどうかは僕には分かりませんし、その様な話をする島田氏が頭の悪い人には思えませんが、とても興味深い話だと思います。また「ノートを取れ」という側の僕にも同じ様な「忘れられないこと」はある様に思います。
身体とコンピュータ
はてさて、前置きが長くなりましたが、頭で覚える、心で覚える、と並べてみますと、僕としてもう一つ並べてみたくなるのが、身体で覚えるということです。
CADの教員が何を言い出すのかと思われるかもしれませんが、僕らの様なコンピュータを扱う職業の人は共感してくれる人が多い様に思います。
当たり前の操作をやり易い状態を作ること、又は無意識にやれることは重要なことと思います。例えば、作業が終わると無意識にCtrl+S(保存)のキーを押すという動作をするのは初心者に限らず有用であると思います。
有用な癖をつける為に重要なのは姿勢です。PCの場合は特に左手です。
モニターの正面に座り、キーに触れておく指を決めておくのが良いと思います。
僕の場合、キーボード上で左手の小指と薬指の位置は決まっていてCtrlとShiftに常に触れている状態です。
これが良い姿勢かどうかは分かりませんが、今まで学生を見ていて、コンピュータの作業が慣れ出した学生は、だいたいある姿勢を持っていて、左手の位置が決まっている様に思います。ソフトウェアによって手の位置は変わりますが、Cinema4Dだとキーボード左上の1 2 3のキーを押しやすい位置に手があるように思います。このキーは画面のパン、回転、ズームですね。
もしも何をやったら良いのか分からなくなったら、PCの前に座ったときの自分の姿勢を探してみても良いかもしれません。正しい姿勢をとったときに、思い出したり、思い付いたりすることはある様に思います。
追伸: 身体とコンピュータを繋げるものをインターフェースと言います。モニター、キーボード、マウスはとても古典的なインターフェースだと言えます。このインターフェースに道具(tools)の印象を僕らは持つかも知れません。この直接触れる部分に意識的になることはとても重要なことかも知れません。例えば、箸の持ち方や鉛筆の持ち方の様に、インターフェースとの関係ははっきりさせておくと良いです。