初めてのオーストラリア
新婚旅行で行きたい国はオーストラリア。
大学時代の私はそう答えてたらしい。
自分では記憶がないのだけれど。
お陰様でこれまで色んな国に行きました。
色んな場所に行かせていただきました。
今回、仕事でオーストラリアに来ています。
初めてのオーストラリア、初めてのブリスベン。
夏の夕暮れ。
ボタニカルガーデンで、思い立ったようにnoteを書いています。
今回、不思議というか、これまでと少し違うというか、「海外に行く」、という、力み?、気合い?、のようなものがほぼ無くて、今までは1週間前くらいから徐々に準備をしていく感じだったのですが、スーツケースを開いたのは、出発3日前でした。
出発の日は、昼過ぎまで仕事をして、午後所要を済ませて夕方帰宅。最後の荷物を詰めてシャワーを浴びて、いつもより少し厳重に戸締りをして、淡々と家を出ました。
川崎駅から京急に乗って羽田に着き、温かいものが食べたくなったのできつね蕎麦を食べつつ空港で過ごし、初めてのターミナル(国際線第二)からジャンボに乗って、相変わらず機内では眠れず、気持ち悪さと頭痛を抱えながら、約9時間後にシドニー空港に到着しました。
淡々と荷物をピックアップして、人の流れにのって検閲や入国審査を済ませて、オーストラリアに初上陸。
唯一の懸念だったブリスベンへの国内線乗り換えは、インフォメーションで国内乗換デスクの場所を聞いて、難なくチェックインできて、国内線ターミナルへ移動しました。
フードコートで、円安を思い知らされつつ、コーヒーとグラノーラを買って1時間ほどを過ごし、狭く小さい飛行機に乗って、ブリスベン空港に到着しました。
ここまで一人旅。
コロナの2年間を挟み、昨年8月のカナダ出張に続いて半年ぶりの海外ですが、初めての国、初めての場所なのに、何か、「淡々」としていて、気持ちの抑揚がなく、「気づいたら今ここにいる」という感覚。
なんなんでしょう。
日本の国内を移動する時と、大差がないというか。
これが、歳をとった=経験値が上がった、ということなのでしょうか。
一方で、たくさんの経験をしてしまったから、ワクワクするものが減ってしまった。または、ワクワクホルモンがなくなってしまった!?
だとしたら、それはかなりさみしいけど、仕方のない事なのかな?
はたまた、時代のなせる技か。
正直、日本のパスポートとiPhone(Google Mapは必須)があれば(あとクレカ)、世界中、どこでも行けると心の底から思う。
近年都市はどこも似ていて、京都のお菓子が都内でも買えるように、コンビニがあれば、海外でも置いてあるものは似たり寄ったり。
地球が一つになっているのか、境界がなくなっているのか。
公園から見える高層ビルを眺めながら、都内のどこかで見た景色みたいだと思う。
楽園も理想の街も、海外や、外にはもうないのかもしれない。
ワクワクも、外側にはないのかな。
(仕事で悩みすぎて、鬱症状ってことはないよね。)
兎に角、今までに味わったことのない、不思議な感覚でここにいる。
全てが淡々。
さて、周囲に人気がなくなってきたので、
ホテルに帰ろ。