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ノルウェーのグラミー賞 女性が主役に
ノルウェーのグラミー賞といわれる音楽アワード「スペッレマン」。25日、首都オスロのコンサートホールで開催されました。
今年のスペッレマンといえば、注目を浴びたのはMeTooと女性、若い男性アーティストの存在感でした。
※下線がある各アーティストと曲名は、クリックするとYouTubeの音楽ビデオに飛びます。
セクハラや性被害者を支援する運動へ連帯感を示すため、白いバラ、黒いドレスやスーツで登場する人が続出。
ノルウェーの報道陣たちがアーティストに質問するのは、MeTooのことばかりでした。
この国がどのように平等政策を推進してきたか、その一面が見えてくるのではないでしょうか。
手前左からCezinando、Dagny、Julie Bergan。報道陣から質問を受ける。
白いバラを手にするDagny。受賞には至りませんでしたが、「今年の曲」部門で『Wearing Nothing』がノミネートされました。
アワードでは各部門の発表の間に、数人のアーティストが演出として歌を披露。
今年、大物と組み注目を浴びたのは、黒いマスクのAlan Walker。ノルウェーでは移民議論の際に、布で顔を覆う女性が批判を受けやすいのですが、「アラン・ウォーカーだって、顔を隠しているじゃないか!」と言う人は以前からいます。
アメリカからノア・サイラスがゲストとして登場(写真上、青いドレスの女性)。サプライズでアラン・ウォーカーと歌い、話題になりました。
スペッレマンでは、幅広い音楽ジャンルが表彰されます。それでも、どうしても注目を浴びるのは、数字として商業的な成績を収めやすいとされるポップ。
各部門の中で、特に名誉ある賞とされているのが、「今年のスペッレマン」と「名誉」部門。そして、最も地元メディアに批判されやすい賞でもあります。
なぜなら、スペッレマンといえば、商業的な成績を収める白人男性ばかりが称えられやすいため。
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