魔法のクレヨン（ショートショート　ファンタジー）

ある日魔法使いが現れて、なぜか僕に魔法のクレヨンを三色くれた。一色につき一つ、自分の好きなものをかけるんだそうだ。そして書いたものは実物になるんだそうだ。赤、青、黄色。何を書こうか。

青はつねづね憧れていた海にした。
名古屋港からずーっと岐阜まで海を引っ張ってくるように青い線を書いた。反対側が海につながると、名古屋港より北の愛知県は海の中へ。愛知県民の方ごめんなさい。でもどうしても海が欲しかったんです。

次に黄色いクレヨンでクルーザーを描いた。やっぱり海といえば船だろう。このクルーザーから見渡す大海原はさぞかし見晴らしがいいに違いない。

最後に赤いクレヨンでダイビング用品一式を描いた。やはりこの青い海、水面下の世界も知りたいではないか。魚と戯れたい。

さあ早速海へ出ようと思ったが、船の動かし方がわからない。あとダイビングの仕方も。

幸い岐阜まで海が来たので、近隣で船舶免許取得ができ、ダイビングスクールへ通えるようになったので、現在通っているところである。