#恋愛小説
雨音は子守唄【ショートショート】
「ねえ、私と一緒に死んで」
雨の夜、私は傘もささず歩いていた。
渉と目があった。彼は微笑んだ。
その夜、私達は闇色の海へ飛び込んだ。
私は生き残り、渉は死んだ。その日から私は心を失くした。ううん、彼と出会ったときには、私はもう失くしていたのかもしれない。
皮肉なことに、彼が死んだ日から、私はどんどん彼に恋い焦がれていった。それまでの彼なんて、何一つ知らないのに。
それと同時に、彼が藍色の帳の向こ
恋愛【ショートショート】
久々にスタジオ入った。暗くて狭くてヒヤッとしてて良い。
電気つけてキーボードの準備してたら、マキオがラリラリになって入ってきた。
「うっすー、カヨコひとり?」
「あんた、目やばいんだけど」
「んーん、ちょっと気持ちいいの飲んできただけだよー、別に悪いことはしてないよー」
合法かもしれないが、この状態でクルマ乗ってきたのはアウトだろ。
「カヨコもやる?すうーっとするよ!気持ちよーく演れるよ」
「あた