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眩しく光る”社保”の保険証。

前回からの続きです。無職期間に突入した時に感じたのですが「芸は身を助く」ではないですが「一芸」を持っている人は強いと感じるものがあります。
例えば数学者のピーター・フランクルさんは大道芸人としてもかなりの腕前です。(随分前に大宮駅でのパフォーマンスを見たことがありました。)
「世界中の大学で講義ができるだけの語学力と数学力。数学は紙と鉛筆があればどこでもできる。大道芸もどこでもできる。」
さすがユダヤ人という感じがしますが、誰からも奪われない資産を自らの頭脳に蓄えよということですね。
私も在職中に業務に付随するような辺縁系の資格を取っておくべきでした。
例えば整体師(一応資格だけは取った(取らされた)もっと真剣に取り組んでおけば良かった。)
登録販売者。食品表示検定。薬事法管理者(資格は取ったが更新しなかった)通関士。サプリメントアドバイザー。
このあたりの資格を取っていたら私の経歴書は厚みをましたことは間違いないし何より整体の腕があればすぐに仕事にありつけます。

こんなことならパントマイムでも身に着けておけば良かったと感じても時すでに遅し。。就職活動しながら小遣い稼ぎをどうしよう?と思っていたところに吉報が届きます。
私の叔父が売れっ子?ガードマンでして建築会社と直で仕事をもらっているのですが人手が足らない時に仕事をすることになりました。
もちろん履歴書も面接もありません(^^♪ お金は仕事が終わったら即金です。「えっ?!」と思うようなことも平気でさせる荒っぽい叔父なのですが気は使わないので楽と言えば楽です。これで随分助けてもらいました。
休憩時間に建築会社の人が何気に財布を取り出した時にチラッと見えた社保の健康保険証がとても眩しく見えたのを覚えています。。
そう。無職は国保なのです。。私の場合には会社都合退職だったこともあり国保の負担額は会社在籍時と同額くらいの感じになりましたが、自己都合退職だとそうはいかず”実費”がかかります。
国保は高いです。扶養家族がいて自己都合退職で無職だと目も当てられません。。つくづく会社を辞めるときは会社都合にすべきだと感じます。一般的な会社は会社都合での離職者を出すことにはかなり抵抗を示すので、就業環境的にパワハラが蔓延しているなど会社に非がある場合の離職の際は相談機関で相談を受けることをお勧めします。
社保の健康保険証が眩しく感じるって相当病んでいませんか?という精神状態だと思うのですが、その時は本当にそう感じたのです。
まさか自分がヘルメット被って棒振りするとは思ってなかったのですが、ガードマンは大変な仕事です。雨でも暑くても寒くても屋外で作業しなければいけません。
立っていると「ご苦労様です」と声をかけてくださるご近所の方がいました。とてもありがたいと感じました。今はガードマンの仕事をすることはありませんが街で見かけたら「ご苦労様です」と自然に声が出てしまいます。
普段は気にも止めなかった街で働いている人々。。もしかすると”底辺”という良くない言葉で言われている仕事かもしれませんが、そういう方々のお蔭で社会は回っているのです。以前は自分と分断した世界でした。いや、分断された世界であって欲しいが心の本音かもしれません。。

自身が当事者となり、また世界の見方が大きく変わったのでした。。





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