秋冬トレンドカラーレシピ タマリス2023
タマリスのホームページで掲載されている動画をご紹介しております。
人気の3サロン4人のスタイリストが、秋冬ファッションにマッチしたヘアカラーをご紹介。お客様の個性を輝かせる魅力的なヘアカラーの数々、秋冬のカラー提案の参考にしてみてください。
使用薬剤は「クリエイティブ フェリエ ネオ」と「フローム ベールデザイン」「フローム ティントデザイン」
【Bordeaux Brown ボルドーブラウン】
〈モデルのビフォーの解説〉
ビフォーの状態は、ブリーチ履歴がなく、新生部が1cmほど伸びており、12レベル程度に褪色して黄みが出ている状態です。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
使用したカラー剤は、モーブ6とモノトーン6に対して、ボルドーを3対1の割合で混ぜています。モーブとモノトーンを混ぜることで、発色を少しぼかし、紫に奥行きを持たせます。さらにボルドーを混ぜることで、暗いトーンでも高発色のブラウンベースに近い紫を表現することができます。
今回のカラーの狙いとして、ブラウンを使わずにボルドーブラウンを表現し、次回提案するカラーに対して褪色がリスクにならないように設定しました。
〈仕上がりの解説〉
ナチュラル系のダークトーンボルドーを選びました。モデルさんのベースは明るく褪色していた状態だったため、今回は6レベル程度までトーンを落としています。トーンダウン後に、また明るいカラーにしたいというお客様も多いと思いますが、今回のボルドーは、ブラウン系を一切使わずに提案しているため、次回のカラー提案に影響を与えることなく、褪色しても次のカラーを楽しめる設計になっています。
【Orange Beige オレンジベージュ】
〈モデルのビフォーの解説〉
Beforeの状態は、全体が17レベルのブリーチで、新生部が約2cm。毛先の半分はブリーチを2〜3回ほど施しており、ダメージレベルはかなり大きい状態です。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
今回使用したカラー剤は、アプリコットに対してオレンジを使い、さらにチェリーピンクを混ぜることで、黄色味に寄らず、深みのあるオレンジを表現しています。特に毛先のダメージが大きい部分には、根元から中間の薬剤にクリアを10%混ぜ、アルカリキャンセルのオキシ(AC3%)を使用して彩度が落ちないよう調整しています。これにより、色味を根元から中間まで均一に合わせています。
〈仕上がりの解説〉
カラーリングのポイントは、春夏から人気のオレンジを、ピンクを加えて少し深みを持たせることで、秋冬でも光に負けない奥行きのあるオレンジを演出しました。モデルさんの髪はハイダメージのブリーチベースですが、新生部の地毛の暗さをあえて活かし、奥行きが感じられるようブリーチせずに施術しています。中間から毛先にかけては、ダメージをこれ以上与えないよう薬剤のアプローチを変え、美しい髪色が楽しめるカラーを提案しています。
【Latte Greige ラテグレージュ】
〈モデルのビフォーの解説〉
ベースは11レベルで、ブリーチ履歴はなく、縮毛矯正の履歴がある状態です。新生部は1.5cmほどリタッチがあり、毛先には残留はありませんが、赤みが少し出た状態です。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
今回の狙いは「ラテグレージュ」で、メインで使用したカラー剤はフェリエネオのニュートラルグレージュです。根元にはニュートラルグレージュを主体に、補色としてアッシュを10%調合しています。
紫外線やアイロンの熱ダメージがあるため、色味が流れないよう毛先には前処理剤を使用しました。また、毛先の配合にはレブリン酸入りのフロームのシェアを使用し、髪本来の艶を出しつつ、ニュートラルグレージュの色味を活かしています。さらに、色ムラを防ぎ、肌なじみを良くするためにティーラテを20%だけ加えて色味をコントロールしました。
中間から毛先にかけては、コーミングによる摩擦や塗布時間の差を防ぐため、ジェルオキシを20%混ぜて粘性をコントロールしながら、丁寧に染め上げています。
〈仕上がりの解説〉
春夏にオレンジ味を抑えるためにアッシュ系やブルー系で染めた方も、飽きずに楽しめる美しいカラーリングです。巻き髪だけでなく、ストレートヘアでも艶やかで美しい仕上がりになります。
【Milktea Beige ミルクティーベージュ】
〈モデルのビフォーの解説〉
今回のモデルさんは全体が8レベルのベースに対して、オーバーセクションに16レベルのハイライトが入っている状態です。新生部は0.5cmほど伸びており、それ以外は通常のカラー履歴があります。先頭部分にブリーチ履歴はなく、全体にオレンジ味が少し残留しています。ハイライト部分に若干のダメージはありますが、ブリーチは軽めです。
オーバーセクションのハイライト部分と、ブリーチを入れていないミドルやアンダー部分に塗り分けを行い、全体を18レベルに整えました。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
今回メインで使用したカラー剤は、フロームのバニラベージュです。補色として8レベルのティーラテを使用し、さらにクリア剤のシアーを使って、柔らかいミルクティーベージュを表現しています。オキシに関しては、根元から毛先までワンメイクで行うため、6%オキシとジェルオキシ2%を3対1で調合しました。これにより、時間差ができないようにしつつ、操作性を高めています。
〈仕上がりの解説〉
ヘアカラーやファッションが重くなりやすい季節なので、シアーな素材を使ったレイヤードスタイルで軽やかな印象を作り出しました。ヘアカラーもハイトーンのミルクティーベージュで、軽い抜け感のあるファッションにマッチする、重さを感じさせないスタイルを提案しています。
【Ice Black アイスブラック】
〈モデルのビフォーの解説〉
モデルさんのビフォー状態は、7レベルのブラウンベースでした。元々アイスブラックの色が抜けた状態で、新生部は約1cmほどです。
今回の施術では、中間から毛先にかけてグラデーション状にブリーチを入れています。中間部分にはタマリスのパウダーブリーチ、毛先にはタマリスのクリームブリーチを使用し、17レベルまで整えました。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
今回のメインカラーは、ベースとしてアイスブラック単品を使い、寒色の黒髪ベースに仕上げました。ブリーチした部分のオンカラーには、フロームのマリンブルーを主体に、ロイヤルオーキッドを10%だけミックスして紫を加えています。
特に、ハイライトやデザインカラーの根元部分は染まりにくいため、クリア剤の
シアーで4倍に薄めて調整しています。逆に毛先部分は色が入りやすいので、シアーで5倍に薄めて塗布しています。
〈仕上がりの解説〉
彼女の雰囲気を引き出すために、前髪は目よりも下の長めに設定し、顔周りに軽やかな動きを加えました。外巻きではなく、フェイスレイヤーとトップにも少しレイヤーを入れたスタイルに仕上げています。今回の狙いは、ベースに寒色の黒髪、デザインカラー部分も寒色に揃え、青みを活かしたアイスブラックで統一したデザインを表現しています。
【Soft Blonde ソフトブロンド】
〈モデルのビフォーの解説〉
ビフォーは、ダメージレベルが高く、ブリーチ履歴がある状態で、色が抜けた複雑な履歴の三相構造でした。
ブリーチは、パウダーブリーチを使用し、ダメージの強い中間から毛先にはクリームブリーチを使って、全体を18レベルに整えました。
〈カラーレシピとカラー施術の解説〉
カラーは、ナチュラルブラウンとベージュブラウンをミックスしてブロンドを作成しています。ベージュの黄色味を出したかったため、この2色を1対1で混ぜ、ベースにモーブの10トーンを10%ミックス。さらに、クリア剤で等倍に薄めて、柔らかいブロンドを表現しています。
ローライトに関しては、ただ暗くするのではなく、明るめのローライトを目指しました。クリア剤で約30%薄め、ティーラテを3対1でミックスし、ローライトを入れています。これにより、全体のコントラストが強すぎず、自然な柔らかさが保たれます。
〈仕上がりの解説〉
ブロンドの部分もクリーミーな印象になるようにし、セクションごとのローライトも暗すぎない、明るめのトーンで全体を引き締め、柔らかさをキープしています。