【展覧会散歩】2024_001 酒ミュージアム
阪神間は日本酒の街!
実際、西宮市から神戸市灘区までの間に酒蔵がたくさんある。酒飲みにはもってこいの環境を活かし、酒をこよなく愛するラン友達と「酒蔵めぐりRun」と銘打って、年に一度は試飲ランニング、いや散歩を行っている。
夙川の伏流水と六甲山の花崗岩を通った水は、関西ではめずらしく中硬水で、これを「宮水(みやみず)」と呼ぶ。仕込み水の違いから同じ関西のお酒でも京都・伏見の酒は「おんな酒」と呼ばれ、はんなりとした優しい酒であるのに対して、阪神間の酒は「おとこ酒」と呼ばれ、ガッツリと濃い!というのが私の印象だ。酒の話はこれくらいで…。
日本酒蔵と阪神間は文化的、教育的にも繋がっている。関西の進学校として名を馳せる「灘校」「甲陽学院」、いずれも酒蔵との関わりが深い。そして酒蔵が母体となる美術館や博物館が多くある。
2024年最初の展覧会散歩は、白鹿記念酒造博物館から始めよう。酒をこよなく愛する私らしい幕開けである。このミュージアムは道路を隔てて、酒造りや酒文化を学べる常設博物館と、企画展を開催する建物に分かれている。
久々に訪れた常設展は、面白かった。タッチパネル方式が増え、つまり映像が豊富になっていた。酒造りに関する技術的な説明や、1960年代の思われるまだ酒造りが完全に機械化される前の、かなりアナログな酒造りの様子も映像で見ることができる。
かつての道具類も美しい。木の樽で、昔ながらのアナログ製法で作られた酒と今の酒を飲み比べてみたい…そんな気持ちが湧きおこる。
企画展では、季節に合わせた
えべっさん
の展示。
そして、明治大正期の酒をめぐる広告宣伝の展示が行われていた。コレを目当てに訪問したのだが、こちらはかなり小規模…少し残念。
けれども常設展を堪能出来たので、コレはこれで良い。
帰りに、テナントショップで試飲をして帰ったことは言うまでもない。ちなみに40mlの小さいほうでも、かなりの量なのでこちらを何種類かお試しされることをオススメする。