世界のピラミッド
Gebel Barkal (Sudan)
ナイル川の上流、現在のスーダンに興ったクシュ王国によるピラミッド群。
クシュはエジプト王朝とは別だが、一時期はエジプトをも制圧して栄え、規模は小さいものの原初的なピラミッドを建設していた。
Meroë (Sudan)
多くは半壊状態だったり、現代人の補修によって維持されている。
エジプト王朝。
ジェセル王の階段ピラミッド。
Saqqara (Egypt) B:125×109m H:62m
世界初のピラミッドであり、世界初の高層建築物。
深さ28mの地下室もあり。
これもだいぶ補修されている。
フニ王の崩れピラミッド。
Meidum (Egypt)
アメンエムハト3世の黒ピラミッド。
Dahšūr (Egypt)
スネフェル王の屈折ピラミッド。
Dahšūr (Egypt) B:189m H:105m
スネルフェル王はクフ王の父。
角度を急にしすぎたため、途中で修正したものと思われる。
スネフェル王の赤ピラミッド。
Dahšūr (Egypt) B:221×218m H:104m
初の真正ピラミッド。
階段式でもなく屈折もしていない三角形のピラミッドとしてはこれが最初。
Absir (Egypt)
クフ王のピラミッド。
Giza (Egypt) B:230m H:138m
ピラミッド建築の頂点。
平均2.5tの石を230~280万個積み上げ、総重量は500~700万t。
14世紀にイギリスの教会建築ができるまで、世界一高い建造物であり続けた。
カフラー王のピラミッド。
Giza (Egypt) B:215m H:136m
どのピラミッドも、当初は石灰岩の化粧板で覆われ、白色に輝いていたという。
メンカウラー王のピラミッド。
Giza (Egypt) B:105m H:62m
ナイル川を下る道のりで現れた数々のピラミッド。
原初のもの、崩壊したもの、屈折したもの。
試行錯誤を経て最後に現れる完成形、ギザの三大ピラミッド。
その完璧な三角形と黄金比はいきなり出現したのではない、プロセスをこの目で見たことで、古代エジプト人のストーリーや人間味を感じることができた。
メソアメリカ。
太陽のピラミッド。
Teōtīhuacān (Mexico) B:223m H:71m
登頂が許可されているピラミッドとしては世界最大。
月のピラミッド。
Teōtīhuacān (Mexico) B:150m H:46m
12世紀にこの地にアステカ人がやって来た時、すでにここは廃墟となった無人の神殿都市であった。
アステカ人はここを「神々の都市」という意味で「テオティワカン」と名付けた。
アステカやマヤとは別の謎のテオティワカン文明。
保存状態は非常に良い。
ククルカンのピラミッド。
Chichén Itzá (Mexico) B:55m H:24m
天文学に特化したマヤ文明の神殿都市。
階段91段×4面=364段、最上段の神殿を加えると365になる。
またピラミッドは9層になっており、各面は階段で左右に分断されて18段、これはマヤの1年が18ヶ月であることを表している。
碑文の神殿。
Palenque (Mexico)
1号神殿。
Tikal (Guatemla) H:51m
ジャングルに迷い込んだスペイン人によって発見されたマヤの遺跡。
数世紀にわたって埋もれ眠っていた。
ロマンだな。
自然と一体化したピラミッドも。
エジプトのピラミッドとメソアメリカのピラミッドは、まったく異なるもののようでもあり、似たものでもあり。
古代の人々の死生観、宗教観、宇宙観、建築美。
教会、モスク、寺、神社、古墳なども、形が違うだけで表現したかったものは同じなのではないか。
人類普遍のつながりみたいなものを見せてもらえた気がした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?