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世界の高所作業者たち

旅先の街歩きは、観光そっちのけで同業者たちの観察に耽る。

石油成金国家、アゼルバイジャン。
炎をモチーフにしたFlame Tower。
高さ182m。

ズーム。

着地するまでトイレも行けやしない。
水分補給はしてるのかな。

オイルマネーを象徴するこのビルは、夜になるとメラメラと燃え上がる。

ドバイで肉体労働しているのは南アジアからの出稼ぎで、ほぼインド人。

僕に気づいてニッと笑う作業員。

いや笑ってる場合じゃないよ。

下で待機していた人たちがこの人をロープで引っ張って、オーバーハング箇所を作業する。

仕上がりヨシ!

アメリカ。
同じくオーバーハング。
吸盤で体を固定できず、クルクル周りながら不安定な態勢で作業。

やっぱ短パンで仕事したいよねー。

楽しそうで何より。

ニュージーランド人だって短パンで仕事してる。

同じくニュージーランド。
下にこぼしちゃいけない作業なのかな。

ボスニア・ヘルツェゴビナ人だって短パンで仕事してる。

ヨルダン。
日本ではヒゲをもっさり生やしていたら仕事させてもらえないかもしれないが、イスラム圏ではヒゲは男の身だしなみ。
むしろヒゲ生えてない男の方が気持ち悪がられたりする。

灼熱のパキスタン。
ラマダン中で水分補給さえ禁じられているというのにぶら下がる人。
なぜ裸足?

灼熱のマレーシア。
高圧洗浄。
通行人に水しぶきがかかりまくってたけど、暑いからもう何だっていいでしょう。

灼熱のタイ。

暑いのにようやるわ。

灼熱のカンボジア。

わざわざ乗り移ってるのか。

観光都市国家、シンガポール。
奇をてらったデザインの建物が多い。

自分がどこにいるのかわからなくなりそう。

先進的な香港。
でも足場は竹。

中華人民共和国ウイグル自治区。
命が軽い。

モンゴル。
命が軽い。

同じくモンゴル。

ネパール。

COVIDが到来した直後のメキシコ。

ここなら密を避けられるね。

これこそリモートワークってもんだ。

コロンビア。

命綱つけてるから大丈夫っしょ。

ブラジル。

標高3600mのボリビア。

まさか自転車で来た日本人に盗撮されてるとは思うまい。

ほんとにようやるわ。

アルゼンチン。
ロープが室外機に引っかかりまくってるけど、気にしない。

同じくアルゼンチン。
電線に接触しそうだけど、気にしない。

−4℃のチェコの朝。
素手で仕事する人。

ドイツ。
ヘルメットは命を守るもの、ではなくパフォーマンス。
「自分ちゃんとやってます」アピールなので、アピールする必要がなければノーヘルでもノープロブレム。
自転車のヘルメットも同じ。

アフリカにあるスペイン領、セウタ。

雑草駆除かな。

女性作業員。

モロッコ。
僕に気づいてニッと笑う作業員。

国際的には国が存在しない空白地帯とみなされている西サハラ。

ウィンチを左右交互に少しずつ下げながら下降する。
突然の尿意便意、突然の雷雨がやって来ても逃げられない。

セネガル。

同じくセネガル。
鉄塔ってこうやってつくるものなの?

マダガスカル。
日常的に停電する国でゴンドラに乗る恐怖。

タンザニア。
かつてオマーン海洋帝国の都であったザンジバル島。

ヘルメットヨシ! 
安全帯ヨシ!
安全靴ヨシ!

パナマ。

ドイツ。

2012年のアゼルバイジャンでウォーターポールによるガラス洗浄とは、なかなか進んでる。

純水ではなさそうだけど。

スコットランド。
同じくウォーターポール。

トルコ。
プロでもきっちり仕上げるのが難しいロングポールによる作業を、店員っぽい人がやってる。

フィリピン。

いつの日か、あれのてっぺんにぶら下がってみたいね。

日本。

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