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冬の北海道でも寝れる装備
今まで使用してきたものとほとんど変わりないが、一応「これで冬の北海道を乗り切れます装備」をここにまとめておく。
「この寒いのに自転車なんて」とよく言われるが、自転車走行中は身体を動かし続けるので、寒さはたいして問題にならない。
問題は、寝る時。
だいたい平均すると、夜から朝にかけては-17〜-8℃、日中は-8〜0℃、ぐらいの日が多かった。
シュラフ
NANGA オーロラテックス600DX
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快適温度 -6℃
下限温度 -11℃
重量 1250g
保温性を上げようとすると重量と体積が増す。
バランスとさじ加減だが、衣類の枚数を増やして重ね着するよりは、シュラフのスペックを上げた方がいい。
サイクリストとしては、ORTLIEBのバッグにギリ収納できるぐらいのサイズをねらいたい。
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インナーシーツ
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シュラフを汚さないためのシーツ。
防寒とはあまり関係ないが、頻繁に洗濯したいので速乾性のものが望ましい。
マット
Mozambique キャンプマット
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THERMARESTのコピー?
Mozambiqueの方が安価で、クオリティの違いは特に感じない。
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エアマットは使わない派としては、雪上や氷上で寝るとケツが冷える。
着てない余った衣類などをケツの下に敷けば解決。
やはりエアマットはいらない。
インナー
mont-bell スーパーメリノウール厚手 上下
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アウター
mont-bell パーマフロストライトダウンパーカ
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重量 434g
ダウンジャケットも、収納時にどれだけコンパクトになるかがポイント。
バッグに収まりきらないようだとNG。
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レインウェア
mont-bell ストームクルーザー
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mont-bell レインダンサー
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雨天時に限らず、ゴアテックスのレインウェアは寝る時に着てもすぐれた防寒性を発揮し、もちろん蒸れない。
冬の北海道は雪しか降らないので防水性はそこまで必要ないが、それでも信頼できるゴアテックスがいい。
その他
靴下は、季節を問わず薄手のくるぶしソックスがいい。
あとは、ワークマンで買ったネックウォーマーとニット帽。
首元から冷気が入り込んでくるので、ネックウォーマーでガードして、寝る時はシュラフの口をギュッと絞って、口と鼻だけが露出するようにする。
水の凍結防止に、各種保冷バッグ。
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気温に応じて、二重三重にして保護。
うっかりノーガードで放置すると、完全凍結してしまう。
そうなると調理もできないし、歯も磨けないし、朝コーヒーを飲むこともできない。
その場合は、雪を集めて加熱するしかない。
電子機器やモバイルバッテリーは、シュラフの中に入れて保温状態で使用すれば消耗をおさえられる。
テント
QUECHUA MH100
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床面積 210×130cm
高さ 105cm
重量 2.4kg
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3〜4人用の大型テントを好んだ時期もあったが、今は2人用のサイズがベストだと感じている。
荷物が多いので1人用はムリ。
2年前にコロンビアのDECATHLONで購入。
6000円という安さにしては異例なほど、しっかり長持ちしてる。
DECATHLON
フランス発祥の大手アウトドアショップ。
69ヶ国で店舗を展開。
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低価格で高品質、デザインもクール。
スポーツ用品全般を扱っており、自転車用品もそれなりにそろっている。
海外旅行中は必ずと言っていいほど立ち寄る。
鍋とフライパンも、DECATHLONで買った。
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取っ手を折りたためるものを選ぶ。
やはり、収納時にどれだけコンパクトになるかがポイント。
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調理器具はこんな感じ。
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短パンも、DECATHLONで買ったものを今も愛用している。
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サイクリストのズボンはまずケツが擦り切れてしまうのだが、DECATHLONで買った短パンは驚異的な耐久性を誇り、いくら乗り続けてもケツが擦り切れない。
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日本にも店舗があればどれだけ助かることか、こういう使える店が日本にはないんだよな。
どういうわけか日本からは撤退してしまって、今はオンラインでのみ利用できる。
グローブ
作業しやすい薄手のグローブがあるといい。
特に朝方テントをたたむ時に、ポールが凍って折りたためなくなることがあるので、手でこすって摩擦熱で氷を溶かす。
走行中は、厚手のゴアテックス。
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アウトドアブランドだとあまりに高額。
ワークマンやホームセンターで売ってるものや、バイク用でもいいと思う。
靴
札幌の流通センターで買った、5000円ぐらいの防水防滑防寒シューズ。
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防滑といっても、まあまあ滑る。
防水という点ではこういう長靴的なものが安心だが、通気性がないので蒸れる。
時々、宿にファブリーズが置いてあったりするので、これでもかというぐらい靴の内部にぶっかけておく。
キャンプ地
今回の北海道では、キャンプ場は一度も利用していない。
冬季営業しているキャンプ場もあるらしいという話は聞いていたが、実際に見かけたキャンプ場はすべて閉業中だった。
そもそも日本のキャンプ場はサービスが不十分でお得感皆無、わざわざお金を払ってまで利用したいと思わせる価値がない。
結局いつも通り、道の駅の軒下でキャンプすることが最も多かった。
一般的な公衆トイレは水道が凍結するため、冬季はだいたい閉鎖されている。
しかし道の駅のトイレは、冬季でも24時間利用できて、暖房が効いていて、水も出る。
他にも、運が良ければパーキングや岬などで同様のトイレが現れる。
こういったトイレの近くであれば、安心してキャンプできる。
もちろん非公認無許可なので推奨はされないが、北海道という土地柄のおかげか、そして冬季は非常に人気が少ないおかげか、キャンプしていて注意を受けるようなことは一度もなかった。
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