孑孑日記㉖ ただの日記

 最近スピッツばかり聴いている。好きなのは『春の歌』『愛のことば』『魔法のコトバ』『群青』『渚』あたり。スピッツを聴き始めた高校生みたいな好みだ。
 変に劇的というか、安易なエモではないように感じられるところがいい。もちろん、感動的なところがないわけではない。むしろたくさん詰めこまれている。しかし、聞き手としては、それらがごく自然に感じられ、作り手――すなわち草野マサムネの技倆を証している。僕には音楽の知識、例えばコードとかリズムとかの知識はないので、その技倆を説明することはできない。しかし、ただ確実に、草野の音楽的な能力が、群を抜いていることだけがわかるのである。

(2023.8.21)

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