第29回『冷奴の逆襲』
8/30(金)22:40
皆様いかがお過ごしですか。
なかなか進まない台風により各地で被害が出ておりますが、僕が住んでいる地域でもここ数日信じられないぐらいの雨が降って川の増水が怖かったです。
まだまだ降るみたいなんで油断はならないですが、このノロノロ台風が早く去り、皆さんが無事である事を祈るばかりです。
さてさて、このnote. 「あさい兄妹の散歩の続き」は血はつながっていないけれど、どこかで繋がっているであろう同姓の2人がアサイ兄、あさい妹と呼び合い、交換note.を書いていきます。
明日、明後日で夏休みも終わりだというのに宿題が終わらない学生さん。
大丈夫です。アサイもそうです。
この散歩のつづきを今回は8月の上旬に書き上げようと声高らかに妹に宣言し、日記のような駄文を書いてはいたのだが、なかなか進まず今日という日を迎えた。今日・明日で書かないと「毎月連続投稿なんちゃら」にならないかもなんで焦っている💦
※「今日という日を迎えた」とは、なんだか立派な記念すべき日を迎える時に使うのだが、今回は相応しくないなぁ、、、、
学生の頃の自分を思い返してみたが、夏休みはほとんど遊んでばかりで、熱心に勉強した記憶がないので宿題なんかテキトーにやっていたんだろう。
僕は学生時代の事をまったく覚えていない(今では昨日のことも覚えていない始末だ)ので、自身が想像するに8月下旬に、、、そう!まさしく8/30.31ぐらいに答えを見てバタバタと書き殴って終わり!という事だったんだろうなぁ。人っていうのは変わらないもんだ。
読書感想文なんてすごく嫌で(今では本の虫のように読書をするのだが)、宗田理かなんかの小説を読んで末尾の解説をそのまま書いて先生にえらく叱られた覚えがある。まったくひどい宿題のやり方、テキトーな悪ガキだったのだろう。
そしてそんな僕も父となり、我が次女さん(中学生)なんかは毎日コツコツと宿題と復習をやり非常に真面目で頭が下がる。「ちゃんと宿題と勉強をやりなさいよ」と毎日彼女に言っているが「どの面下げて言うとんじゃ💢」と神様に怒られそうで💦非常にすまぬすまぬという思いです。はい。
では今回も振り返りがてら(日記を引用しながら)徒然に書いていきます。
◼️超空気読めない亜熱帯気候
今年の夏は猛暑、酷暑と言われ本当に本当に暑くて仕方がない。
これを書いてる今日8月23日も36度とか天気予報では言うが、なにがなにがまだまだ気温は上がるぞ。現場はもっと暑い暑い。気を抜くと外は39℃40℃とかになる。
この気温では草・木や植物も枯れ果ててしまうし、人間も枯れ果ててしまう。猫も暑さでびろーんと伸びまくってるし、本当にこの暑さはどうしたものかと思う。今年は暑過ぎて「蚊」も少ないような気がするなぁ。
ここ数年、夏の話になると、
「昔の暑さとは違うなぁ」とか
「夏でも夕方になると涼しかったのにねぇ」とか
「夕涼みで散歩なんかしてさぁ」とか
しかし悲しいかな、もうそんな昔話は通用しない。
あの我々が知る古き良き夏はもう日本にはいない。
ここ数年であの愛しき夏はどこかへ行ってしまい『超空気読めない亜熱帯気候』が絶賛張り切って我々を苦しめているのだ。
もう僕らを苦しめないで欲しい。
僕が住む地域なんて連続35日の猛暑日とか言ってるんだから。ちょいと、ここんとこの『超空気読めない亜熱帯気候』にお願いなんだが、こっちとしては例年通りこの夏にやりたい事があるので、その辺の都合を考えて連日の酷暑をなんとかして欲しい。
我々だって家族や恋人と海に行ったり、花火を見たり、浴衣着て夏祭りに行ったり、縁側でスイカ食べたり、、、、とか、そんな穏やかな夏の想い出を作りたいのだが、この酷暑では外に出るのは危険行為❌夏の想い出さえも作れないではないか。
いいか?今年の『超空気読めない亜熱帯気候』よ、
こちら人間側は『夏休み』や『お盆休み』といった久しぶりの長期休暇で事前にいろいろと楽しみを計画し、やりたい事が沢山あるってのに、我らの夏っていうものを完全に理解していないキミ(『超空気読めない亜熱帯気候』くん)は暴力的な酷暑により計画も実行もさせてくれない。
もうちょっと僕らに夏の楽しみを味合わせてくれる懐の深さ(特に夕方や夜まで熱帯夜にするな!)を見せてくれても良いと思うのだが。
もうこの『超空気読めない亜熱帯気候』と仲良くしていくしかないのかと思うと悲しくなる。どうせ9月もまだまだ残暑が厳しいのだろう。いじわる。
想像するに、今年も夏がダラダラと長く続いて10月ぐらいにやっと涼しくなり「はぁやっと秋が来たぁ〜一安心」と思ったら、秋は短くてすぐ寒くなって「え!もう秋終わりなん?」って、目に見えている。そして冬はクソ寒いんだろ?
お前ら(『超空気読めない亜熱帯気候』くん)の最近のやり方はひどい!思わせぶり&裏切りだからな!
んで、冬は冬で『冬もしっかりやらせてもらいますから、ぺこり』って軽々しく本気に寒くてさ。
2月なんか特に寒くて鬱々してさ。「あー早く暖かくならないかなぁ、、、」と思ってたら、3月も結構寒くてさ、4月一瞬の春が来て「はい!終わり!」って。すぐに梅雨入り「はい!また『超空気読めない亜熱帯気候』登場です!」って話なんだろ!まったくヨォ!バカにしやがって、、、、
と、だいたい一年の気候はこうな感じだろう。
もう知ってんだかんね。オタクの手の内は。知ってんだぞ!まったくよぉ!
この『超空気読めない亜熱帯気候』に怒っていても余計に暑くなってしょうがないが、本当にこの夏の暑さには腹が立つ。
暑すぎるなんて良い事なんかないのだ。
◼️薬味オールスターズ
話が変わるが、良いことと言えば高校野球のバットが変わったのだ。
いろいろな理由があるようだが↓
「従来のバットよりも直径が細く、反発力が低い「低反発バット」の導入を決定しました。この低反発バットは、試合中の事故防止や投手の負担軽減を目的としています。』
この夏も高校野球をたまに見ていたのだが、バットが軽反発なんちゃらって言うのになったらしくて全然打球が飛ばない。
心地の良い「カキン!」と言う金属バットの音がするのだけど、内野ゴロまたは前進守備の外野フライ。今年の甲子園はホームランがたったの7本だったらしい。
野球通の人などは「バットが変わって高校野球が面白くなった!」とか、いろんな意見もあるだろうが、せっかく「カキン!」と気持ちよく打ったのに打球が飛ばないっつーのは、個人的にはなんかアレだね。つまらん。大谷の特大のホームランを見て「ワァオ!大リーグで!すげ〜!」って方が気持ちが良い。まぁ別もんだが。
そういやぁ、高校野球もクーリングタイムっていう休んで選手の身体を冷やす時間が設けられていたけど、何人もの選手が脱水なのか足が攣ったり、大変そうだったなぁ。一度、解説の人が言い間違えて「クーリングオフを導入したのは、、、、失礼!クーリングタイムを導入した」と言い直していて笑ったが。
そもそもこの夏の暑い盛りに野外の甲子園で日中に野球をやるって事自体が『超空気読めない亜熱帯気候』と対極にあるようで、なんだかなぁと思うのだが、みんな夏の甲子園に出たくて行きたくて頑張ってんだもんなぁ。まぁいいか。
これから暑さと上手く付き合っていかなくてはいかないのだろうけど、僕は夏は好きなんだが、ほんとこの暑すぎるのが嫌なんだ。みんなそうかw
夏はいろいろと外に出かけて遊びたいんだが、「暑すぎる」となんもできんのよなぁ、釣りも、キャンプも、BBQも、散歩もなぁ、、、行動が制限されちゃう。暑すぎるとなんもできない。この日中の身の危険を感じる暑さの中ではなんもしちゃダメなんだろうけど、せっかくの夏なんだからさぁ、いろいろしたいよなぁ。
この暑さに対抗するべく、今年の夏は蕎麦やそうめん、特に冷奴で攻めた。攻めたというかこの夏、僕は『冷奴』にハマった。
『冷奴』にハマったと言うよりは、白ねぎ、大葉、生姜、茗荷の『薬味オールスターズ』にハマった。
鎮座した冷奴の上に『薬味オールスターズ』を山盛りに乗っけて醤油ぶっかけて食べる。冷奴に薬味をどっさり乗っけて。
豆腐は絹ごしが1番だと思っていましたけど、この前孤独のグルメの久住さんのTwitter見てたら、木綿豆腐に薬味をどっさり乗せて醤油をぶっかけてワシワシ食べる、傍にはエビスと書いていたので、それを真似てみたらなるほど夏には木綿豆腐1丁に薬味をどっさり、醤油かけてわしわし食べるのもなかなかオツなもんだ。
柔らかめとか、ちょっと固めとか、味が濃いもの、さっぱり目なもの、と豆腐と言うのは非常にいろいろな種類があっていろんな楽しみ方ができる。男前豆腐なんて革命だなありゃ。
豆腐とは、ただの白い四角い頼りのない食べ物と言うわけではなく、僕らにいつも寄り添ってくれる親しみやすい「良いヤツ」なのだ。前述した『超空気読めない亜熱帯気候』とは真逆の超いいヤツなのだ。応援したい。
この冷奴にのせる『薬味オールスターズ』の素晴らしさは冷奴だけに留まらず、蕎麦、そうめんの薬味。サッと炙り焼きにした牛肉で巻いてポン酢つけて食べたり。豚の冷しゃぶなんかに添えてもよーござんすな!なんなら味噌汁にパッとひとつまみ入れても良し。あたしなんかはね、フライパンで油揚げを両面炙ってね、ちょいと焦げ目が付くか付かないかって頃合いで皿に乗せ、この薬味達をワサッと乗せて、薄口しょうゆなんかをサッとかけて、冷酒なんがでやると、やで嬉や、清涼感あふれてよーござんすね!
ってわけで、この粋な感じが大変心地よく美味しい。
またまた取り止めもなく酒のつまみ方面の話になったが、今回はこんなこと書きたかったんじゃない。
あまりの暑さに逆上していたが、今回は「憧れやりたかった事」について書く。
◾️憧れやりたかった事
ガキの頃から音楽を聴き、楽器を手に取り、あちこち行って忙しなくワーワーギャーギャー騒がしい人生を送っているが。僕には憧れやりたかった事がある。
『ピアノ』だ。
そんなもんいつでも始めればよかったのだが、なんだかタイミングを逃し重い腰が上がんなかったのだ。
この前、僕の書斎を移動し新たに音楽と制作をする書斎部屋を設けたのだが、その部屋には娘達が弾いていた電子ピアノが置いてあり(彼女達は幼稚園卒業で辞めた)もう誰も弾かないのなら下取りに出すか、、、なんて思っていた。
長年誰も弾いていなかったので確認のため電源を入れて鳴らしてみたら、まだちゃんと鳴るではないか。
このまま手放すのはもったいないなぁとそのピアノを見るたびに思っていた。
幼少の頃、我が家にはYAMAHAのアップライトピアノがあり、姉が習っていた。昭和のあの頃は子供にピアノのお稽古をさせるのが親のステイタスだったのだろうが、親の勝手で習い事をさせられる子供としては迷惑なもんで、姉も小学卒業ぐらいで嫌になったのか辞めた。
家には弾かれなくなったアップライトピアノが置いてあり、僕はたまに蓋を開けてはガンガンゴンゴンと打楽器のように叩いて遊んでいた。そして僕が小学生の5年頃だったかなぁピアノを弾いてみたく両親に「ピアノを習いたい」と相談したのだが「男はピアノなんぞやらんでスポーツをやれ!」と言う昔気質の父の一言により叶わず。数年後YAMAHAのアップライトピアノがドナドナ状態で引き取られていく様がなんだか悲しかったなぁ。
中学生になりロックを聴きまくり破天荒なタケオくんが形成されるとともにドラムを始め、10代後半でギターをモノマネし出した。トランペットの短いのコルネットかなんかも吹いたなぁ。いろんな楽器を弾いてきたが、「ピアノを弾きたい」、「ピアノを習いたい」それもかなり長く心のどこかで思っていた。音楽制作で小ちゃいMIDIキーボードとかは触っていたが、本格的な「ピアノ」をやってみたかった。ずーっと「いつかはピアノ弾いてみたいなぁ」と思っていた。
そんなある日、BSで街角ピアノを見ていて(好きで結構見ている)突然「よし!今日からピアノを始めるぞ!」と思い、その足で近所のAEONにある島村楽器に向かい「ピアノを習いたいのでお願いします」と門を叩いた。
門と言っても楽器屋のレジの横に受付があって「ようこそいらっしゃいました。ぜひ一緒に頑張りましょう♪」と細身で綺麗な女子大生風の方が案内してくれた。
「今日お時間ありましたら早速体験レッスン30分しませんか♪」とその女子大生風がいうので「うむ、望むところだ」と4畳半ほどのレッスン部屋に向かった。とその女子大生風が先生だと判明した。
自分の娘のような歳のころの女子大生風に教わるのか、、、なんだか気恥ずかしくもあるが、その先生は「大人のピアノ教室」専任の方で「ピアノを初めて触る方、長年弾いていなかった方など、男女問わず様々な年齢の方が教室に通われていますよ♪」という。うむ。
そしてこの日、僕は初めてちゃんとピアノを習い弾くことになった。
アップライトピアノの音の大きさと綺麗な音色に感動。
まずはドレミファソラシド。右手と左手で指の抜き方?が違うのを初めて知り感動。
「喜びの歌」を楽譜を見ながら弾いてみる。楽譜が読めて感動。おぼつかないが「喜びの歌」が弾けて感動。
感動の嵐だった。そして何より「習ってできた事」の感動が大きい。
この歳になって「誰かに何かを習う」という体験がすごく面白いのだ。
それが7月の下旬のこと。もう習って1ヶ月ぐらいになるのだが、1ヶ月に4回のレッスン。時間がある時は毎日家で練習し、なんとなくだが弾けるようになってきた。基礎練習だがピアノが楽しい。僕は今までドラムもギターも初めは独学で見よう見まねでやってきたので、しばらくして基礎ができていないことに気づき、そっから大変な思いをした経験がある。基礎練習は大事なのだ。
ピアノを始めるとともに「楽譜が読める」ようにもなりたかった。ドラムもギターも独学でやってきたので、なんと今までアサイは楽譜が読めなかったのだw
コード譜やタブ譜はわかるのだが、楽譜がなんのことやらさっぱりわからなかった。いわゆる耳コピばっかしかしてこなかった。今回「楽譜が読める」ようになるのも「ピアノを習う」目的の一つだった。今では読解・理解に時間がかかるが「あ、これはミだね」とか「3/4だね」とかわかるのだ!
「わかるのだ!」と書いているがお笑いの方もいるのだろうが、僕にとって「楽譜が読める」ということは革命に近い衝撃だった!今では楽譜を見てなんとなくどんな音楽かわかるようになった!これはすごいことだ!
楽譜が読めて音がわかることにより、ピアノの和音、ギターのコードの分解、ピアノとギターの違いや、共通すること、音楽の奥深さや面白さを日に日に実感している。楽しい。
と興奮していますが、まだまだ習いたててで『カエルの唄』レベルなので大したことは言えないのだが、たぶん長続きする。
前述したように親のステイタスか、親の夢を投影してなのか、ピアノのお稽古をさせられ、習い事をやらされるのは子供としては大変迷惑なもんで「なにかをやらされる」とそれは大人でも子供でも嫌になるよなぁ。
子供は外を走り回ったり、おままごとしたり、ゲームしたり、ひたすら寝たりしたいもんなぁ。大人もそうか。
てなわけで、長年「憧れやりたかった事」とはピアノを習い弾くことで、今までやらなかっただけで「その機会と時間は自分で作るもの、何事も始めるには遅いことなんてない」と改めて学びましたね。
それもこれも、あさい妹が寿司職人になるってのを遠巻きに見ながら僕も鼓舞されたんだろうなぁ。ありがとう。
僕はピアノのプロにはなろうとは思わないけど、これからの人生の楽しみがひとつ増えたので、最近すごく嬉しいのだ。夏の暑さになんか負けないのだ。
涼しい部屋でピアノを練習しながら、薬味どっさりの冷奴を食べながら越冬ならぬ越酷暑するのだ。この酷暑に負けてたまるかの冷奴の逆襲なのだ。