伝説の営業マン
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私は整体師として「日本一予約の取れない整体師」とか
「約5年待ちの整体師」などと呼ばれています。
あと、芸能人御用達ということも昔から言われているのですが、
なぜ私には著名人や一流と呼ばれる顧客が多いのか。
しかも、独立した瞬間から多かったんです。
普通は長年やっていく中で少しずつご縁を持っていくことで
増えていくものだと思いますが、
なぜ私の場合は独立した瞬間から世間で一流と呼ばれる方々を
多く顧客に持てたのでしょうか。
そのきっかけになったエピソードを今日はお話したいと思います。
それは1本のハンガーから始まりました。
私は、生まれや育ちが特に良いというわけでもなく、
学歴がすごく高いとか、資産がたくさんあるとか、
人脈をめちゃくちゃ築いてきたとか、
そういうのも全くない状態で独立しました。
私が31歳の秋でしたので、12年前の話です。
(2022年8月7日時点)
独立した経緯については別の機会に話そうと思いますが、
簡単に言いますと周りからのけしかけでした。
元々独立願望なんて微塵もなく、
時給1000円の整体のサロンとレンタルサロンに
自分の顧客を呼んで施術をしていました。
だけど、お客様に
「いつまで時給1000円のところで働いているの?」と言われて、
渋々独立し、最初は家賃が安い木造のアパートからのスタートでした。
木造アパートといっても、女の子が好きそうな
ナチュラルな感じの良い物件が目黒にあったので、
そこで始めることになったのです。
話を元に戻しまして、私に一流と呼ばれる方々が
最初から顧客に多かったのは、ある人のおかげです。
ある方から愛のある厳しいお言葉をいただいたことで、
私の心意気がガラッと変わり、
すぐに行動に移したのが大きなきっかけだと思います。
私が独立した直後に、
いの一番にいらしてくださったお客様のお話をします。
その方は当時、巷で「伝説の営業マン」と呼ばれていて、
営業手腕を語る多数の著書も出版されているほどの方でした。
『世界トップクラス営業マンの1年の目標を20分で達成する仕事術』
というタイトルで、林正孝さんという男性です。
私が出会った当時は、ソニー生命の保険会社の
エグゼクティブライフプランナーでした。
大手の保険の営業マンってすごいですよね。
年商もすごいし、顧客のレベルもすごいですよね。
芸能人をはじめ、日本の有名な企業家など、
敏腕営業マンの顧客にはものすごいレベルの方々が集まっていると、
当時の林正孝さんからもそんな様子が見て取れました。
林正孝さんはその業界で本当に有名な方で、
林さんの飲食の席に呼ばれることがステータスと
営業マン界隈で語られるぐらいの雲の上の方だったのですが、
当時腰が悪く良いマッサージはないかということで、
私の知り合いがお客様としてご紹介してくださって、
レンタルサロンにお呼びして施術をしていました。
独立した際も、初日か、その翌日ぐらいに来てくださいました。
私は独立したばかりのとき、サロンに備品を捉えず、
施術まわりのものを揃えただけの
閑散としたお部屋の状態からスタートしました。
というのも、物件を借りたり施術ベッドを買ったり、
そういったものに全財産をつぎ込んだので、
サロンがオープンする1週間前は6000円しかありませんでした。
そして、サロンオープン当日には数百円しかないという状態でしたが、
その日からお客様が1人2人と来て、
その現金で生活を食い繋いでいたという私でした。
そんな状態だったので、サロンのインテリアや備品は
徐々に買い足していけばいいかと、
お客様たちもそれぐらいは見逃して温かく見守ってくれるだろうと。
心に甘えがあったと思います。
林さんも、そんなできたてホヤホヤのサロンに
来てくださったお客様で、お着替えのときにハンガーを渡しました。
それは雑貨屋さんで売っているような、女の子が好きそうな、
お客様に出せるレベルとしてはギリギリセーフかもしれないけれど、
決して安定感も高級感もないハンガーでした。
そのハンガーを見た林さんに、
「おい、このハンガーに俺の背広をかけさせるのか。
お前はこれから一流の顧客を相手にしていきたいんじゃないのか。
一流の人間というのは、着るものの質にこだわっている人ばかりだ。
1着何十万、何百万とする服をかけるのに、このハンガーはふさわしいのか。」
と、厳しく戒められました。
そう言われた私は、その日の施術を終えて、
閉店間際の東急ハンズに走り込んで、
そしてとにかく一番高いハンガーを買いました。
ひとつ6000円ぐらいでした。
今でこそ、それぐらいの値段は当たり前。
むしろ1万円でも2万円でも素晴らしいハンガーがあれば、
お客様のためなら買います。
だけどその時は6000円が一番高かったので、
ひとまずそれを2本買いました。
でも正直、当時の私はハンガーにこんな金額!?とは思いましたが。
ひとまずサロンの洋服かけにセットしました。
そしたら、その日の夜に林さんから
明日も施術をしてくれるかと連絡が入ったのです。
なんと、連日来てくださることになりました。
私の技術者としての腕前をわかってくださっていたので、
通うことで直したいとまた来てくださることになったのです。
そして翌日いらっしゃって、
ハンガーの変化に真っ先に気がつきますよね。
そしたら林さんが開口一番、「これ、どうしたんだ?」と。
だから「昨日、林さんに言われてすぐに買ってきました!」とお答えしたら、
「骨のある奴だな。」と、行動力と素直にすぐに実行するところを
高く評価してくださいました。
それ以降、林さんから続々と、一流と誰もが認めるような
素晴らしい方々をどんどん紹介していただきました。
あと、みんなが憧れる林さんの飲み会の席などにも、
れいかを紹介するからと呼んでいただいて、
林さんの身近な方々に素晴らしい整体師として紹介していただきました。
こうした厳しくも愛ある教えをいただいて、
私は「林さんも認める、一流の方々に
ご満足いただける整体師になるぞ!」と志して、
心を入れ替えることができたおかげで、
独立したばかりのひよっこ整体師だったのに、紹介や口コミだけで、
様々な業界の一流の方がどんどん顧客になっていったのです。
やはり、その心意気に秘訣があったと思います。
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(2022年8月7日配信分)
「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!