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道端でいきなり他人にちゃんまるの足を掴まれ続けた話

あけましておめでとうございます!
2020年明けて皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日こんな事がありました。

我が家は1月2日に「湯島天神」に行こ〜と皆でお出かけ。湯島駅を降りると、警備員が立ち並び他ルートは封鎖され、正門のみからの入場となっている模様。(今まで新年に行ったことがなかったので知らなかった…!)そして、湯島天神参拝目指す御一行に紛れる道筋でこんな事が。

夫が抱っこ紐でちゃんまるを抱っこ、
私はベビーカーを押していたところ、

中学生くらいかな?
男の子がまるで私たちと同家族のごとく近くに来て、一緒に歩み始めました。

私は
「近くにご家族がいるんだろうな」
と薄っすら思った程度で、さほど違和感はなく。

それよりもせっかちな私は夫とちゃんまるを尻目に先陣を切り、2人の目の前をさくさく歩いていました。

すると、
「靴下脱げるって」
「靴下脱げるってば」

と夫のつぶやく声が。

「ちゃんまるが足バタバタしてるんだろ〜」
と振り返りもせず、これまたまったく気にも留めず、前進する私。

途中、赤信号で夫たちと同列に並ぶ。
片足だけ靴下が半分脱げかけてるちゃんまるの足を夫が握っていた。

「ちゃんまる、靴下脱ぎたがったの?」

と聞くと、

「いや?なんか足ずっと掴まれてたんだよ」
「へ?誰に?」
「わかんない、男の子に」
「え?え?どーゆー事??」
「なんだろうね?その子どっか行っちゃった」

夫も大して気には留めてない模様。
そこでやっと、

は!あの近くにいた男の子か!
と思い出す。

言われてみれば、だいぶ至近距離にいたもんなぁ。

「え、いきなりちゃんまるの足掴んで来たの?」
と聞くと、

「うん。ずっと掴み続けるからさぁ、靴下脱げちゃうよって、何度か言ったんだけど離さなくて。」

とのこと。そうか、その子、
私達の近くにいたというよりは、
ちゃんまるに興味があったから寄ってきたのか!

そこで、最近読んでたLINE漫画を思い出した。
【光とともに…】著者:戸部けいこさん


自閉症の子の物語。
特徴は人それぞれで全然違うようだけど、この物語の主人公ひかる君は、キラキラ光る物に興味があって、それを目にすると手にとって眺めたくなるんだって。
それが他人のもの、自分のものとの境界を持ちづらかったり、自分の行動の良し悪しが分からなかったりするとのこと。(以下マンガより一部抜粋)

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この話を夫にしたところ、
「へ~、そうなんだ。最初からずっとちゃんまるのことじっと見てたもんね」

私もこの漫画を読んでいたのでこの出来事に対してなんとも思わず、私たち2人は何事もなかったかのようだった。

この話を知らずして動じなかった夫はすごいが、私はこの漫画を読んでいなかったら、そして、ちゃんまるを抱っこしてたのが私だったら、

「ちょ!ちょ!ちょっと!何するの!?」

とびっくりしたと思う。
さすがに、その男の子はまだあどけない子供だったから、変質者だとか、私たちの身に危険を及ぼす相手だとは見ないけど、

変な子だなぁ

とは思ったと思う。
でも、この漫画のおかげで

「赤ちゃんに興味がある子なのかな?」
「抱っこ紐からピョンって飛び出してる足がどうしても気になったのかな」

程度に思っただけで済んだ。
ちなみに、この日のちゃんまるの出で立ちはコレ。下駄に足袋風の靴下が、不思議だったのかもしれない。もしかしたら靴下ではなく本当に足袋と下駄に見えて、「下駄が落っこちちゃう!」と思って支えてくれてたのかもしれない。

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もちろん、その男の子が自閉症かどうかはわからないけど!!
でも、自閉症の方にこういう特徴があるということを

知ってる
知らない

では大違い。
この漫画を先に読めていてよかったと感じた。この漫画の著者さんと、これを無料で読ませてくれてるLINEマンガさんに感謝だ。(無料だから読んでみよ〜と開いたのがきっかけだから)

そして、この漫画にもあるとおり、
自分の子が自閉症や発達障害かどうかなんて、産まれてある程度成長してからじゃないと判断つかないもの。

ちゃんまるだって、この先まだ分からない。可能性は皆同じ。

私と同じ歳の友人が以前話してくれたこと。
自分のお父さんが変わった人すぎて長年ずっと悩んでいたところ、アスペルガー症候群の特徴を何かで知り、父はコレだったのか!と腑に落ちて、知れた事によって心がとても楽になったんだと。このように、程度や症状によっては大人になるまで分からない場合もある。

知るまで周囲は「なんでこんなに変わってるんだろう・・・」と感じたり、もしかしたら本人も生きにくさを感じているかもしれない。それが、〝知る〟ことで、心が楽になったり、対応法が知れたり、周囲にも理解を示されたり、状況は好転するからやっぱり〝知る〟ってとても大事な事だと思う。

この漫画が私に自閉症を知るきっかけをくれて、本当によかった!
皆にもぜひ読んでもらいたい。


私は子どもを産んでみてはじめて、
子どもって、〝自分の子〟じゃないなって思った。

親としては、
宇宙からの使者をお預かりする感じ。
そして、親だけじゃなく、周囲のみんな、地域のみんな、社会のみんなでやっていくのが、人一人に対する「子育て」なんだなぁ〜と。

この漫画の主人公の男の子も、たくさんの周りの人や社会が関わって育っている。

自分が「知る」ことで、社会への関わり方が変わる。
色々な人のことを、あたたかく見守れる自分に変われる。

これをきっかけに〝無関心〟でいた物事を、ひとつひとつ卒業していきたいな、と思った。

そういった意味でも、ちゃんまるに感謝。
ちゃんまるがいなかったらずっと無関心なままだったことの多くを、私にっての〝関心事〟に変えてもらった。

親になろうがならなかろうが、知ることは決して無駄な事ではない。
自分が知れてよかった!と思ったことを、こうしてシェアしていきたいと思います。

ちなみに・・・
この日の湯島天神の参拝客の行列のすごいこと・・・!!!

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これを目の当たりにして、、、

諦めました―――!!!(笑)(また後日出直しますっ)
帰りに上野で焼肉食べて帰った。美味しかった。

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本年もどうぞよろしくお願いいたします!!

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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!