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【コンサートの感想】札響の第9

ずっと第九が好きでした。

年末にEテレで第九の放映を撮ったり、リアタイしたりしていました。フィギュアスケートの町田樹さんが第九を滑って引退したのも大きかったです。

ベートーベンも何となく好きなクラシックの作曲家。

札幌交響楽団も定期的に行っていました。

それで、かなり前からずっと夢見ていました。「札響の第九」に行くことを。今年、それを現実のものとしました。C席という一番の末席で、前々から(10月から)チケットを取りました。

しかし、連日の多忙と帰省帰り以来の体調不良で、行けるかどうか・・・・・・危ぶまれましたが、クタクタになりながら札幌文化芸術劇場hitaruへ向かいました。

地下鉄大通駅から東へ歩いて、迷ったりはしないで比較的スムーズに辿り着きましたが、胃腸炎がちが続いていて、歩くことにも疲れていました。

コートやカバンを預けて8階まで上ります。マフラーだけ、ひざかけ代わりに持っていって。会場は少し寒かったのでコートあってもよかったかも。また、クラークが時間がかかって、しかも新米に当たってしまってモタモタして最悪で、そういう意味でも預けないのは選択肢としてアリだと思いました。

C席もそんなに悪くなかったです。出入り口に近く、場所もわかりやすい。ただ8階まで行って帰ってくるのがやはり大変。


いよいよ、コンサートのスタート。

最初はオーケストラのためのノエシスから始まりました。

15分と短い曲ながらもエモーショナルで印象に残る小品でした。

休憩を挟み、いよいよ交響曲第9番ニ短調op.125「合唱付き」。

不穏な楽章、穏やかな楽章を経由して。そこも意外に長くて。そこも含めて第九なんだろうという。

そして、第4楽章。「キターーーー」って言いたくなります。

ヒット曲をTVやCDで聴くのと同じ感慨を初めてクラシックコンサートで味わいました。聞き慣れた旋律が大迫力をもって迫ってきました。大きな喜びをもって曲が終わり、会場は拍手喝采に包まれました。

おうちに帰るまでが戦場でした。帰りの大行列、エスカレーターで立って延々待たされて、紀伊國屋で本を買って、帰りの地下鉄も待たされて混んでいて、体調を崩してしまいました。治るまで時間がかかりました。


今までクラシックはゆるいファンで、陸上自衛隊、札響の定演もたまに行ったり、あとは懸賞で当たった正体のわからない団体のコンサートなどで、知っている曲、能動的に「聴きたい作曲家・曲」を聴きに行くという体験が初めてでした。

今まではコンサート会場で見知らぬ曲ばかり流れ、薄暗い中で飲み物も飲めず席に閉じ込められると、まるでどこに向かうのかわからないドライブに連れて行かれている気分で不安を覚えましたが、知っている曲を聴くと2時間でも心から楽しめることを知りました。もっとクラシックに詳しくなりたい、いろいろ聴きたい、と思いました。

hitaruもkitaraもそれぞれ好きです。

hitaruは8階まで(C席の場合)行かなくてはならないのと、帰りの混雑を何とかしてほしいですね。

いつの日か小説や文章で食べていくことを夢見て毎日頑張っています。いただいたサポートを執筆に活かします。