マタニティ講座に参加して
ご覧くださりありがとうございます。
海外生活→日本で不妊治療
2024年夏に出産予定
通院のこと、身体の変化、気持ちの揺れ、家族のこと、仕事のこと、海外生活のことも。
今感じることを、素直に言葉にする。
自己対話のためのnote。
不妊治療前の正直な思い↓
日本の自治体主催のマタニティ講座って?
数ヶ月間のひどいつわりが終わったころ、気になっていた市の保健センターが主催のマタニティ講座に申し込んでみた。
まだ、体調のすぐれない日も週に何回かあったけど、少し気持ちが外に向いたからあまり気負いせずに電話で空きがあるか聞いてみた。
担当の方は、明るくて心からウェルカムな対応、体調がわるいときは無理せずに、と節々に妊婦への気遣いに溢れていた。安心感に溢れ出てた。
会場は、子育て支援ひろばを開催している場所で、保育園の少し広めの部屋のような場。
明るく開放的で清潔感がある。
部屋の角には、おもちゃがまとめられている。
スタッフさんは、エプロンをしてなんとなく保育士さんのような雰囲気と先輩ママさん、といった感じ。
内容は、①マタニティ期間の栄養と食事、②口内の清潔について。
パワポのスライドと資料で40分×2回のお話を聞く。
歯磨き粉やオムツなどのプレゼントもあり嬉しい。
部屋の後ろの方には、胎児のぬいぐるみやオムツ練習用の赤ちゃんぬいぐるみ、妊婦のお腹の重さを体験できるおもりなど。
胎児のぬいぐるみは、1ヶ月ごとの成長、身長や体重、成長段階が再現されていた。
今6ヶ月だから、ともってみると、少し重さを感じる程度。
なるほど、、、お腹にこんな子が育っているのね、と実感がわいた。
自己紹介からプレママを意識
参加者10名弱のため、参加者も自己紹介をした。
30年以上生きてきて自己紹介はたくさんしてきた。引越しのたびに、職場を変わるたびに自己紹介をしてきた。
これまでと違うところは、すでに赤ちゃんのママになる私の自己紹介。
「どこから来たか、出産予定日、名前、一言」と自己紹介を、と促されたからだ。
参加者は全員妊娠中期の妊婦さん。
お腹のわが子と一緒の自己紹介。
生まれてくる前から、ママになる私を通して紹介されるお腹のベビー。
こそばゆさ満載だった。
さらにこそばゆさを感じる会話
スタッフさんは、市でお仕事されている方々。
小学生ママさん、お孫さんが生まれたばかりの方とお話した。
胎児のぬいぐるみを挟み、10分ほど雑談した。
全ての会話が、プレママの私、妊婦の私に対するもの。
「予定日はいつですか?」
「体調、つわりはどうですか?」
「お腹は大きくなってきてますか?」
「これから楽しみですね」
「無理せず身体を大事にしてくださいね」
「臨月にはこんな大きくなるんです」
など。
「妊婦さん」の私に対する声かけが、こそばゆくもあり嬉しかった。
私の妊娠5ヶ月までのマタニティ期間は、人との交流が極端に減っていた。
仕事以外ではほぼ家族としか話さなかった。
友人とは、LINEや通話、zoomもしたけど「ママになる私」ではなくて、「学生時代の友人が妊娠した」というもの。
病院の検診では「不妊治療を頑張った〇〇さん」。
初対面の方で、「妊婦」として会うのは今回が初めて。
要するに、妊娠に至るまでの道のりは、どうであれ、今回講座に参加した方は全員、「安定期を迎えた赤ちゃんを心待ちにしている妊婦さん」なんだと思う。
もちろん、未知のことで不安があるから参加してるんだと思うけど。
マタニティ講座に参加する前後の気持ちの変化
参加してよかった。
赤ちゃんを迎える前の心の準備と身体を気遣う下地が作れたから。
講座内容は、正直情報としては、本やインターネットでも十分に知ることはできる。
実践例やポイントについて、色んな方をみてきたベテラン講師さんの説得力のある言葉に重みを感じた。
何よりよかったのは、スタッフさんとの会話で、プレママとして、妊婦として扱われたこと。
私は、ずっと羨ましいと思っていた「あの妊婦さんなんだ。」と。
なぜか妙に自分を客観視していた。
結婚してから6年間、海外生活も満喫したし、友人もできた、新しく始めた仕事もあったが、心の底辺にはずっと子どもが欲しいけどまだ、という状況だった。
ママになりたい気持ち、妊婦さんを羨ましいと思う気持ち、このまま親にはならない人生なのかなぁ、という不安な思い。
この底辺に流れていたもやもや、違和感は、すっかり私の一部になっていたよう。
マタニティ講座の何気ない会話で、そのもやもやが軽くなり、何か見えない重みが解消されていくような気がした。
人と関わることで自分がわかる、それを実感する出来事になった。
同時に、私がこの数年間ずっと羨ましいと視線を向けてきた妊婦さん、ママたちだって、それぞれに背景があったんだと気づく。
他の人をみて「羨ましい」と思うことは、なんて単純なことなんだろう。自分に必死だからこその感情だし、悪いことではないけども…
仕事と家庭の狭間で選択した道
妊娠ー出産に関して、他人を羨ましいを思う期間が6年。結婚7年目に一人目出産予定は、あまりに長かったようにも思う。
夫の仕事で海外に移動することになり、仕事か家族かの選択をした時に、私は迷いつつも案外すっぱり退職を選んだ。
今思えば、20代でママになると、心の中で信じて疑わなかったからだろう。
体力に自信がないからこそ、子育てはできるだけ若いうちがいい。仕事は5年間だけどがむしゃらに頑張ってきた、少しゆっくり過ごしたい。それに夫との生活、海外生活も素敵だろあなぁと。
こんな価値観だったから。
仕事を断念したことは、今でも未練がある。短期で帰国の予定がまだまだ延長にもなった。
でも人生100年時代とまだまだ若いから。
子どもも仕事も、やりたい事は全部やろう。
マイペースに楽しみながら。
先々の心配事は整理しつつゆっくりペースで動いてるから大丈夫。
お腹に赤ちゃんがいるこの時間を味わい尽くすこと。
ママはどんと構えていこう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?