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子どもほしいって素直に思えたことが嬉しくて

ご覧くださりありがとうございます。

結婚5年目、不妊治療中の私の備忘録。

通院のこと、身体の変化、気持ちの揺れ、家族のこと、仕事のこと、海外生活のことも。

今感じることを、素直に言葉にする。
自己対話のためのnote。

夫の仕事でイギリスに住むことに

4年半前、短期の予定で、夫の仕事の関係でイギリスにきた。
それなりに苦労して手にした仕事を辞めてまでついてきたのは、海外生活に興味があったから。

人生に一度くらい数年間を海外で過ごせるチャンスがあるなら行ってみよう、こんな気持ちで。
短期の予定だからイギリスで出産するつもりはゼロだった。

というかまだ出産することについて深く考えていなかったんだと思う。
姉や友人は、少しずつママになっていたから、私も数年後にはママになるんだなぁ〜、こんなふんわりした思い。

なんとなく、20代で結婚出産をすると思ってた。

そもそも一緒に住まないと赤ちゃん授からないよね。もしそうなっても短期だから出産は日本にもどってから。
新婚一年目で別居はちょっと寂しいわ、こんな気分で気軽に考えていた。
ただ、身体は強い方ではないから、渡英前に産婦人科へいって子宮内に問題がないか簡易の検査はしてもらった。

有給をとって初めて行く婦人科では、特に問題はないから1年間試してみて赤ちゃんこなかったらまた病院に来てね。
「大丈夫ですよ、頑張ってください」と背中を押された気分で、なんだかむず痒い感覚。

初めての海外生活とフルタイムからの専業主婦

初めての海外生活、英語の壁は思った以上に高く生活に慣れるのに時間が必要だった。

語学グループに参加しながら、日本人の知り合いが欲しいと日本人の集まるところに顔をだした。

3ヶ月後、英語でつながる友だちもでき、日本人の知り合いもできて生活も慣れてきたとき、ふっと気がついたらまわりは、子連れの方ばかり。
話の内容も子どものことが中心。

子どもは可愛いけど、なんか違う、と違和感を感じた。

なんだかなぁ、、、

私は何のために仕事やめてここにいるの?
働くことは嫌いじゃなかったしむしろ頑張りたい。

初めて会う方に自己紹介をするたびに、あー私は専業主婦になったのか、とぽっかり心に穴があいていた。

今は夫への感謝の気持ちを持っているけど、当時こんな瞬間があった…

洗濯ものを干している時、夫の靴下が裏返ってるのをもどしながら、
私は夫の靴下を干すために日本での大事な仕事をやめてしまった…とよく分からないショックを受けていた。

考えが甘かった。自分で選んで来たのにイギリス生活に慣れなくてびっくりするほど文句がでていた。

ただ夫をサポートする妻になりたい、いい夫婦になりたいと思ったのもまた事実。

素直に湧き出てきた感情が嬉しくて

専業主婦生活にモヤモヤしながらも、忙しなく働いていた時にはもてなかった自分の時間がありあまっていた。
周りは、絶賛子育て中のママさんが多い。

私は、あるとき心の底から「あー、私子ども欲しいなぁ」「子育てしてみたいな」、とこんな気持ちになった。
言葉が自然と湧き出てくる感じ。

仲良くしていたひと回り年上の方に、「自分が子どもが欲しいって思えたこと、それが不思議とそう思ったんです」って話をしたら、「そうなの」と柔らかい表情で聞いてくれた。はじめて子どもが欲しいと自覚して言葉にした瞬間だった。
不思議な感覚を鮮明に覚えている。

日本にして姉や友人の出産祝いをして、私も数年後はそうなるのかな、という思いとは別物だった。

今思えばあの方は、高齢出産だったかも。数ヶ月後30歳になる私の言葉に何を思ったのだろう。

その方は、慣れない海外生活でお子さんの保育園選びに苦戦して、日本の食品を探して、予防接種や病院のシステムも違うなかで、ほぼ一人で育児をする。
ご主人は日本企業のサラリーマンで海外にいても日本と変わらず日々激務をこなしているから、子どものことは母親に任されていることが多い。

子どもは保育園にいきどんどん英語を吸収していって、言葉も日本語よりも英語が出てくるようになる。

こんな話を聞きながら、私も近い将来子どものことでこんな悩みをかがあるのかな?うちは短期だしあんまり関係ないのかな?なんて思ってた。

2年間の延長が決まったとき

結婚2年目になったが夫はまだ、子どもはいつかできたらいいね、くらいの気持ちのよう。
彼はまずは仕事を軌道に乗せたいともがいていた。
私は夫のサポートできたのだけど、研究という仕事のスタイルを理解していないままで、先々のことがよくわからなかった。

延長できたことは、彼のキャリアにとったらプラス。だからお祝いの乾杯もして二人で喜んだ。

それと同時に私の思い描いていた家族計画や帰国後に前職にもどる計画は真っ新な状態に。
当時はまだ妊活というのはなく一人でタイミングをチェックしてはうまくいかずという日々。

海外旅行の延長の生活はいつまで

延長が決まったら今度はビザをとるために、帰国の予定がくまれた。
長距離の飛行機に乗るならタイミングは取れないし、ビザも無事にスムーズにとれるかわからない。
自分の中で何か諦めがついた。
今じゃないんだと。

気づけばもう30代になっていて、10代の頃にぼんやり思っていた20代のうちに結婚してママになっている自分はいなかった。

この時、悲しみや絶望なんて気持ちはなかった。
ただ、人生は思ってもみないことの連続。夫は仕事を頑張っていること、イギリスの文化や出会う人全てが刺激的で。
私も帰国したらまた好きな分野の仕事にもどろう。

20代は本当によく働いたんだから、少しくらいゆっくりしてもバチはあたらないよね。30代でも子どもは産めるから大丈夫。
こんな風に受け止めていた。

続きます→

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