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病院でみた不思議な家族

昨日から鼻づまりがひどく病院で診てもらうことにした。
病院に入ると4組ぐらいが待っていた。
受付で何か話している人がいる。
保険証を渡し診察券番号を伝えて僕も待合室の座席に座った。

しばらくすると受付で話していた女性が電話をしだし「つれてきていいってー」と誰かに伝えた。
しばらくすると女性の旦那さんと思われる人が子供を抱きかかえて入ってきた。
子供は「ウゥーーウワァアアグウウウー!」と泣き叫んでいた。
待合室全体がえっ!となった。
待合室の誰よりも辛そうだったが呼び込む看護師さんも淡々としていて順番通り診察室に入っていく。
その間も子供は大声で泣き叫んでいる。

僕の番が来たので一応「なんかキツそうな子いるんで先にどうです?」と言ったが「いいですいいですー」と言われ中に入ってしまった。
僕は診察の結果、ただの秋花粉だった。
鼻のシューってするやつを診察室内で行っていると例の家族が入ってきた。
子供はウオウオ泣き叫んでいる。よっぽど重症な何かなんだなと思い聞き耳をたてる。
「アー、何にもなってないですね!喉も赤くなってないし鼻も普通!」と怒り口調で先生が言っている。
(何年もこの病院に来ているが先生が怒っているのを初めて聞いた!)
僕は鼻のシューのやつをしたまま首だけを180度回転し診察している方向を向いた。
子供の奥さんが先生の話を遮り「でもね、先生ホニャララがホニャララで〜!」
色々ゴチャゴチャがあり薬は何も出さないという結果になっていた。

会計をすませ外に出て隣の薬局に行く途中の駐車場に軽自動車が止まっていて先ほどの旦那さんと子供が乗っていた。
子供の泣き声かと思ったら大音量でドゥンドゥンドゥンドゥンとダンスミュージックのようなものが爆音で流れていた。
頭が混乱したので薬局にダッシュで逃げ込んだ。


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