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麻雀日本シリーズ大反省会
たくさんの対局に呼んでもらった2024、全ての対局が終了しました。
今年のトリとなった麻雀日本シリーズ2024。
今後一生忘れることのない対局となりました。せっかくなので反省している局(と良かった局)をまとめたいと思います。
※対局者の名前は全て敬称略とさせていただきます
反省
第3位 3回戦東1局
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先制のドラ単騎七対子リーチ。なんの違和感もなく見える。
しかし、この局は他家の進行にもう少し反応するべきだったと思っている。
親近藤がかなり変則的な進行。1人ビハインドの3回戦で連勝必須、超重要な親番でこの進行はドラ中は1枚持ってるバラついた手の方が圧倒的に多いでしょうよ。
白鳥も6s1s4sを切った後に手出し3s。何か一捻りしているように見え、ドラを持たれてそうだ。
これならメンタン七対子で筋になっている8p単騎の方が良かったのではないか?
思い至った時にはすでに手遅れ、優に追いかけられると白鳥が1発で2人に無筋の5mをプッシュ。
こんなんドラ3聴牌で純カラに決まってる、終わりだ。
実際は白鳥がチャンタ三色ドラドラ、残り1枚は当然近藤に1枚で純カラだったがなんとか流局。
最悪は免れたが、8pならアガれていたかもしれない。
第2位 4回戦東4局
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追いかける立場の優の親リーチを受けて形を維持しつつ現物の打2m。
とても自然に見えるが、2mが河につくあたりのタイミングに重要な見落としに気づく。
トップ目白鳥が1発でドラマタギの9pをプッシュしているのだ。
結果には関係なかったが、この見落としはひどい。
この辺りから疲れか興奮か、すでに平静を失っていたと今ならわかる。9sを抜いて白鳥の放銃を祈れ。
第1位 4回戦南3局2本場
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オーラス倍ツモ条件は残したものの、事実上終戦となった局。そりゃあ1位はここしかないでしょうよ。
条件をまとめます。現状白鳥と16.4差。ただ近藤を捲り2着になれば10ポイント詰まるので、6400点差である。
白鳥はこのまま終える必要がある。1000点を脇からアガる以外全てのアガりでオーラス浅井のマンツモ条件が消せる、もちろん高ければ高いほど有利になるアガり価値がとても高い局面。
親の近藤からリーチ。親落ち=負け、正直なんでもあるリーチですがドラの南の切り出しが早く標準より少し良さそう。
このドラをポンしているのが優。1m6pの後のドラポン出し9s、その後4sと3mを手出しで上家の2mと6mをスルーしています。
ここから私の思考。2枚切れ西は極めて安全度が高い。
白鳥がドラポンに対してもかなり踏み込んでいる。白鳥に対しての放銃は1,000でもマンツモが消え、3200からハネツモも消える。この後に万が一にも放銃は出来ない。
優は6pの後にポン出し9sで索子上所持率激高、2mを鳴かずに1mを切っているのに手出し3mでマンズの真ん中を持ってそう。
次巡の9mをツモ切る際に長めの選択の間があり、3mシャンポンから25mに待ち変えの場合9mで考える理由がない。
前巡に14mと57sリャンカンのイーシャンテンから白を引いて撤退してこの局面。
上記の理由で今この瞬間は2mが通ると判断し、先切りの意味で2mを切り致命的なハネマン放銃となりました。
フリテン14m残りのイーシャンテンから2m単騎になったこと、単騎選択の間だったことに開かれた優の手牌を呆然と見つめながら気づきました。
優がこの後に25m待ちになることはあまりない(イーシャンテンだった場合、334mからとても鳴けそうな3mポンを無くす3m切りになるケースが少な過ぎる)し、すでに白鳥が他の待ちで聴牌していることも2mでチーテンを取られることもある。
自分の放銃は全て致命傷になり得るのに対して、白鳥のアガり以外は全て現実的な条件が残る。
親の近藤の高打点のアガりは自身の条件が軽くなることさえある。
盤面にいる人数が多い時は1巡を凌ぐことを最優先という普段から大事にしていることを、この大事な局面で出来なかったのは残念です。
満足
その1 4回戦南2局1本場
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現状26.0ビハインド、2着になって16,000点差を詰めれば優勝。
優の進行が遅そう、近藤はまっすぐアガりに向かいづらい状況で白鳥にこれ以上加点されたらほぼ負け。
リーチが狙える手ではあるが今のところドラ無しでシャンポン残り+ターツが足らないところに打たれた2m。
1,000点でもアガればひとまずハネツモ条件になる+この後連荘必須の2人で聴牌料で白鳥との点差が詰められて条件緩和が(もちろん1000・2000と2000・4000で捲れることも)期待できる。
さらに大きいのがポイント状況的にこの仕掛けが安く見えづらいところ。白鳥が受けてくれれば聴牌料でアガるより嬉しいパターンもある。
この仕掛けは出る前にきっちり準備ができていて良かったです。
結果は優のメンホンチートイツリーチと近藤の三色ドラドラダマに挟まれた白鳥から、仕掛けた後にドラを2枚引いて更に現物待ちに受け変えて3900の直撃。7.2差まで詰めて南3局に。
その2 3回戦南1局
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こんなもん白しかないやろ。
そうなんですが一応聞いてください。
まず字の切り出しがかなり遅いタイプの親近藤がものすごく自然な進行、手が入っています。
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白鳥も自然な切り出しからドラ側の8p切り、手が入ってます。
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優も仕掛けてホンイツっぽくないのに8p切りからの發手出し。ドラ複数か縦の高打点を狙っていそうだ。
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全員向かってくるこの局に安全牌が白鳥への8sしかない。
勝負手ではあるが、2度受け含みの6ブロックリャンシャンテンで目一杯にするほどなのだろうか?
この辺りを考慮して2度受けかつ6mが親に持たれてそうなので打8mとした。
結果はカン3sのメンタンドラになり、後筋が出来た優から52のアガり。リャンメンを払ってのリーチだと愚形は頭から抜けやすいからこういう直撃もあるよね。
まとめ
長々と振り返ったが、本音で言うとかなり出来は良かった方だ。
4回戦南3局2本場を除けば。
いくらそこまで良い内容で打てても、1つの結果で負けに直結するのが麻雀。
それが大ミスから来るものなら負けて当然である。
こんな大舞台で、大ミスで負ける経験は死ぬまでしたくなかった。
しかし、もうこのミスは無くならない。
ならばこのミスを糧により強くなるしかない。
一生忘れない。そして絶対に取り返します。
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