第28期發王が決まった日
noteはじめました宣言から早くも1ヶ月以上が経ちました。
この間たくさんの出来事があり、その度にnote書こうと思っていたのに、
1ヶ月以上が経ちました。
このままじゃ3日坊主どころの騒ぎじゃないので、そろそろ何か書きたいなあと思っていたところに素晴らしい対局を見る機会がありました。
昨日行われた第28期發王戦決勝です。
結果はもう皆さんご存知の通り、白鳥翔プロの優勝で幕を下ろしました。
2/2に決勝進出者が決まった時点で、オープンタイトル最高クラスのメンバーが揃ったことに話題が集まっていました。
本選トーナメント1であっさり負けた私は準決勝前にすでに決勝の立会人を務めることが決まっていました。
責任ある立場ですが、その代わりに対局の様子を1番近くで見られるという恩恵もあります。
楽しみな気持ちで迎えた当日、私がスタジオに到着するとすでに選手が揃っていました。
園田選手(呼んだことなくて気持ち悪いけど)を中心に和やかな会話が交わされていましたが、タイトル戦決勝特有のピリッとした緊張感も随所に感じられます。
「ああ、始まるんだなあ。」
そんな気持ちに全身が包まれるまで、時間は掛かりませんでした。そして対局は始まります。
決定打の出ない重苦しい展開の中3回戦まで終わり、園田選手は後がないポイント状況となります。
ほぼ連勝条件ですがまだ全く諦めるほどではありません、実際に東場で大きく抜け出しすことに成功します。
一旦矢島プロに捲られますが、オーラスでカン2pとカン2sのめくりあいに勝利し再逆転に成功。
最終戦をこんなポイントで迎えることになります。
第28期發王の座は最終戦の結果に委ねられることになりました。
半荘1回、トップを取ったら發王。こんなに痺れる麻雀を打つ機会はそうそうありません。
5回戦は矢島プロが先行し、南2局を迎えます。
白鳥プロの親立直を受けた同巡、矢島プロにも聴牌が入ります。
アガれば優勝に大きく近づく5.7.8s待ちのホンイツ。
すでに親番がない園田プロがドラ2の完全イーシャンテンとなり、数少ないチャンスをモノにするべく覚悟を決めて河に放たれた7s。
優勝を決定付けるホンイツ三暗刻。
しかし、アガったのは白鳥プロ。
落とせない親番で、矢島プロのホンイツに対応してたどり着いたこの聴牌。
立直だけ、しかもホンイツの色。この最悪の門前聴牌を黙聴にしなかった事が対局の結果に大きな影響を与えました。
対局が終わり、最初に声を上げたのは瀬戸熊プロでした。
「おめでとう。」
そう言って差し出した右手。硬く交わされる握手。
その2人の姿は美しく、まだまぶたに焼きついています。
打ち上げの席で、明日から白鳥のTwitterはミュートだなと愛の溢れる軽口を叩く瀬戸熊プロ。
翌日の昼にTwitterのタイムラインに流れてきたブログを見てみると。
https://ameblo.jp/setokuma/entry-12574624814.html
対局後の光景が思い起こせるような、勝者に対する愛と称賛の詰まった文章がそこにありました。
素晴らしい対局と、プロとしての姿を見せてくれた瀬戸熊プロに大きな尊敬の念を抱いた1日でした。
チャレンジャーの立場で、大金星まであと一歩のところまで迫った矢島プロ。
4回戦に意地のトップで痺れる勝負に持ち込んでくれた園田プロ。
2人ともお疲れ様でした(その後けんちゃんとは2日連続で飲んだけどw)。
そして。
第28期發王は白鳥翔プロ。
しょーちゃん、ほんとにおめでとう!