【ご採用事例のご紹介③】完全別注のオリジナル米袋(マットポリポリ)&セミオーダーシール
皆さんこんにちは、
アサヒパック広報の小林です!
こちらの記事では、日ごろご愛顧いただく皆様のご採用事例をご紹介します。今回お話を伺ったのはこちらのお客様。
取材に快く応じてくださり、ありがとうございます!
吉本興業所属の人気お笑いコンビ次長課長の河本準一さん。
実は数年前から、その多忙なスケジュールの合間を縫って「お米作り」に挑戦されていることをご存知でしたか?今回はご採用いただいたパッケージについてを中心に、河本さんが取り組んでおられる活動や、今後の展望についてご紹介します。
若い方々が“選んでくれる”パッケージに
国産デニム発祥の地として知られる岡山県。倉敷市内には「デニムストリート」や「ジーンズストリート」と呼ばれる、いわゆる聖地が存在するほどです。
そんな岡山県で育ち、ご自身も「デニム好き」を公言されている河本さんが今回ご採用くださったのは、まるでインディゴ染めした本物のジーンズの様なパッケージ。一見、お米が入っているとは思えないデザインで、思わず手を伸ばして触れてみたくなります。
良い意味で“らしくない”この袋。狙っているのは、近年若い世代を中心に広がった「映え」の意識なのだそうです。
若者言葉から始まったこの「映える」という表現も今ではすっかり定着しました。
SNSなどに投稿する被写体として“おしゃれに見える”とか、周りから“高評価されそう”といった意味合いで使われていますが、今回の場合は、他と比較して“引き立っている”“目立っている”という元々の「映える」との中間的なニュアンスでしょうか。確かにおしゃれで目を惹きますし、友達にちょっと自慢したくなるようなパッケージです。
こだわりポイントを見てみましょう。
河本準一さんがプロデュースするお米なので商品名は「準米」。バックポケットの飾りステッチと同じカラーで描かれています。
その下2つの透明窓は、準米の産地である岡山県津山と大分県国東(くにさき)をそれぞれ表現。左上にはパッチを模した銘柄シールを貼り付けていますが、実はこの写真、田植えをする河本さんご自身の姿なんです。ブランドロゴっぽくて素敵ですよね。
また某有名メーカー製ジーンズよろしく、右端にはしっかり赤タブも。『こだわりのお米で、みんなを笑顔にしたい』というブランドコンセプトのとおり、遊び心が光る粋な仕上りになっています。
ご自身は広告塔として
たくさんのこだわりが詰まっている今回のパッケージ。詳しく聞くともう1つ、河本さんが狙っていたものがありました。
世界中、どこの方が見ても『あ、ジーンズだ』と伝わる、そして日本のお米に興味を持ってもらえる…。なかなかに考え抜かれたデザインだった訳です。
加えて、この準米を扱うオンラインストアでは、お米のほかにもデニム生地を使用した河本さんプロデュースのオリジナル商品が販売されています。
中でも作業着として実際に使用しているツナギは、岡山の世界的に有名なデニム工場とコラボレーションして作り上げた逸品。SDGsの観点から、あえてジーンズなどを製造する際に出る残反を繋ぎ合わせて作っているそうで、曰く『めちゃくちゃ難しい作業』を無理にお願いしているのだそうです。
こうして見てみると、ブランドコンセプトなども統一されており河本さんの本気度が伝わってきますが、多忙な中どうしてここまで力を入れて取り組んでおられるのでしょうか。その理由はご自身が経験されたご病気にありました。
実は河本さんは2度「急性膵炎」という大病を患っておられます。特に2度目はICU(集中治療室)に入るほどの状況でしばらく生死の縁を彷徨ったそうです。
絶飲絶食が必要な入院生活の中、回復食として最初に口にしたのが薄いお粥、つまりお米でした。
『当たり前のように食べていたけれど、こんなに美味しかったんだ』と再認識し、復帰されてからは『日本のお米の素晴らしさを伝えたい』『本当に美味しいお米を全国に届けたい』と、月に1~2回のペースで田んぼに足を運び、米作りに取り組んでおられます。
このデニムを使ったスタイリッシュでおしゃれなグッズやブランドイメージも、若い人たちに向けて農業への興味を持ってもらうため…。最終的には海外の方々にも届くように、自らを広告塔として宣伝活動を続けておられます。
米袋メーカーとしてその一端を担えたこと、私たちも非常に嬉しく思っています。
せっかくのお米を、余すところなく使っていきたい
河本さんはこの他にも、岡山県内の介護施設を訪問するボランティアを10年以上続けておられます。
準米の一部も、そういった施設へ届けられているそうで、利用者さんと職員さんの“笑顔”に一役買っているとのこと。ブレない想いや目的を維持しながらも、視点や方法を上手に変えて、それぞれを活かしていく…。月並みではありますが「素晴らしい」の一言です。
そんな準米ですが、今年から「加工品」としての販売にもチャレンジされていて、2月には「甘酒」が発売になりました。
ご自身の経験から生まれた新商品には、確かに『一度飲んでみたい』と思わせる大きな説得力がありました。
また、腸活から美容に繋げて、米糀を使用した「フェイスパック」なんかも計画されているみたいです。次々とアイデアが湧き出てくる河本さん、今後も準米から目が離せません!
※本記事は弊社発行「こめすけ 48」に掲載の内容を加筆修正し、再構成したものです。
※取材は2023年6月に行いました。