Let’s!和ごはんプロジェクト メンバー企業様に会いに行ってみよう!(第一回 シャープ株式会社)
そんな拡大解釈をしたアサヒパック広報担当が、『いいよ~!』と快諾してくれた「異業界の企業さん」へと押しかけて、和食のこと、お米のことなどなど、色々お話を聞いちゃいます!そこにはきっと新しい気付きやヒントがあるはずなのです!!
簡単なら「和食文化」も、きっと伝えていけるよね?
―― 本日は押しかけてしまってすみません!そして何やら準備された具材が色々と…?
中島 せっかくお越しいただいたので弊社の自動調理鍋「ホットクック」を使って定番メニューの肉じゃがを実演させていただこうかと!
―― えーっ!嬉しいですありがとうございます!!そして「ホットクック」、お噂はかねがね伺っております!本当に「具材」と「調味料」を入れるだけなんですね。
中島 そうなんです!肉じゃがならこのホットクックがだいたい35分で作ってくれます。火加減の調整から具材の「かき混ぜ」まで全部自動でやってくれるんですよ~。
―― あとは“ほったらかし”なんですね。なんて楽なんだ…。和食って「手間がかかる~」ってイメージですが、そのハードルがグッと下がりそうですね。
豊島 ほんとにそうなんです!
中島 やっぱり和食を”家で作る・食べる”ということが、ご家庭の忙しさから「しんどい!」「面倒くさい!」となってしまうと、子ども達にその文化も伝わらなくなってしまうはずで…。でも、このホットクックは「手軽に」「簡単に」そして「美味しく」作ることができますので、上手く活用してもらえれば、この和食文化が、きっとこの先も続いていってくれるんじゃないかなと、そういう想いがあるんです。
―― なるほど!それで「Let’s!和ごはんプロジェクト」にも参画されているんですね。
豊島 そうですね、もともとは農水省さんの別の部局が担当されている「農業女子プロジェクト(※1)」という活動の方に参加しておりまして、そちらを通じてお誘いいただきました。それが2018年に入ったころで「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された2013年からちょうど5年目、ラグビーワールドカップやオリンピックの開催を控えて「日本食」というものが海外の方々から一層注目をされる中、『日本の皆さんがもう一度「日本の食の魅力」を見つめなおすキッカケになるようなことがしたい』と、ご説明いただいたのを覚えています。
※1農業女子プロジェクト
豊島 それで、この文化を未来に向けて継承していくためには、子ども達に「食べて体験してもらうこと」が重要だけれども、その一方で子育て世代はどんどん忙しくなって「和食は準備も調理も大変」というネガティブなイメージを持たれている…。官民一体となりこうした課題を払拭して身近・手軽に健康的な和食を食べる機会を増やしてもらうプロジェクトだ、というお話を伺って、弊社の調理家電、特にヘルシオとホットクックが目指すものと親和性が非常に高かったこともあり、参画をさせていただいたんです。
―― 確かに、趣旨にドンピシャですもんね!
シャープ最新の調理家電はすごいぞ…!
―― だんだん良い匂いがしてきました!
「ピー!ピー!」(調理完了を知らせる音)}
中島 あ、出来ましたね~。良かったら開けてみてください!
―― それでは失礼して…。オープン!(パカッ)おー!すごい!ちゃんと肉じゃがになってる!!
中島 具材の柔らかさに応じてまぜ具合を制御しているので、毎回ちょうどいい仕上がりになるんですよ~。ちなみにその当時の開発担当者が、まざらなかったり、煮崩れたりで『肉じゃがは試作を100回やった!』って言ってました(笑)。
―― 味が染みてて、とっても美味しい!!火加減が最高ですね…。ちなみに、このホットクックで作れる料理って他にどのくらいあるんですか?
中島 メニュー集掲載のレシピ数は145と豊富(KH-HW24Gの場合)、「COCORO KITCHEN」というクラウドサービスで現在約600種類のレシピがありまして、定期的に更新中です。「チャーハン」や「ポテトサラダ」、あと一部郷土料理なんかも掲載してます。それと、これは別売りなんですが「もっとクック」っていうヘラ型のまぜ技ユニットがありまして、それを使えば「ごま豆腐」とか「あめ色玉ねぎ」もホットクックで出来ちゃうようになりました。
―― え!?玉ねぎをあめ色まで〈〈自動で!〉〉炒めてくれるんですか!?私、趣味でスパイスカレーを作るんですけど、その工程がめちゃくちゃ大変なので、もうそれだけで一台欲しいです(笑)。会社で買ってくれないかなぁ…。
中島 便利ですのでぜひ(笑)。そのほかの一押しポイントはこちらにまとめておきますね!
決して、必需品ではないのだけれど…
―― そういえば、ヘルシオとホットクックの「お料理教室」をやってるって聞いたんですが、何を解説されてるんですか?こんなに簡単なのに…?
中島 正直、高価な家電ですので『使いこなせるかなあ?』って心配される方が多いんですね。なので、実際に出来上がったものを一緒に食べていただいたり、焦がす心配もなく、毎回安定して同じ仕上がりになる様子を見ていただける体験機会をご用意して『これなら自分の生活に取り入れても大丈夫だね!』と、感じていただくことを目指して教室を始めたんです。
もともとは対面だったんですけど、コロナ禍以降はZOOMを使ったオンライン教室に切り替えまして、「基礎クラス」「使いこなしクラス」「新製品や新しいメニューの紹介、食品メーカーとのコラボなどの特別イベント」と、対象者と内容を変えながら行っています。2023年の9月末までに180回、累計約5800名の方々にご参加いただきました。
―― す、すごい数の方々が参加されているんですね…!
中島 オンラインだからこそ北海道から沖縄まで全国の方にご視聴いただいてまして、中には毎回ご参加いただく方もいらっしゃいます!
豊島 そうなんです、習い事のような形で(笑)。
中島 こういった付加価値の高い調理機器は“必需品ではないけれど生活に+αになるもの”なので、そこを理解してご購入いただきたいと思っていますし、『もっと使いこなしたい!』という方にも調理のポイントをご説明できるように心がけています。
豊島 和食の話で言うと、手軽に作れる“和ごはんレシピ”も定期的にご紹介をしています。コロナ禍以前の対面教室では「Let’s和ごはんプロジェクト」についてのパネルを持って行ってご説明をしたうえで、和食メニューを一緒に作って参加者の皆様に楽しんでいただいておりました。
中島 毎年11月24日の「和食の日」に合わせて和食の献立メニューを解説させていただいたり、調味料関係を扱う同プロジェクトの参画企業さんとコラボ企画を実施したこともあるんですよ。
―― コラボ企画!いいですね!!お米って、それ単体で食べることってなかなか無い、必ずオカズが欲しくなるものなので、こうやって手軽に作れる和ごはんを広めていただけると我々としては嬉しい限りです(泣)。
―― あ、あと、良かったら米穀業界とも何かご一緒させてもらえると嬉しいのですが…(汗)。
中島 そうですね…、実はホットクックで炊飯も出来たりしますので、お米を使ったレシピを一緒に考えたり、オンラインのお料理教室で「お米の話」をしていただくとか…。きっと色々できると思います(笑)。
―― ほんとですか!ちょっと色々試案してみたいと思います!なんだか「和食との距離感」みたいなものが今日のお話でグッと近くなったように感じます。お二方、貴重なお時間ありがとうございました!!
※本記事は弊社発行「こめすけ 49」に掲載の内容を加筆修正し、再構成したものです。
※取材は2023年12月に行いました。