【個人投資家研究所】003 DAIBOUCHOUさん「株価を見てそれについていくのではなく自分が株価を先行する」ために企業を調べる
前編:投資スタイル(割安成長株投資)
「負けない投資」が信条。現在は330銘柄を保有。
注目テーマ
前回出演時のテーマは「インフレ」と「金利高」で資源株や地銀株に注目していた。今回もそれは変わらずだが、今後は値上げと賃金上昇のスパイラルが続くかに注目。
インフレ恩恵では不動産。金利上昇では地銀。インバウンドも比較的強い。飲食・ホテル・小売(高級品)などは強い。共通してコロナ後の業界再編により、生き残った企業の需給が改善されている=利益率が改善されている業種に注目したい。(飲食店の卸関係はいくつかの企業が大きく業績改善している)
他にもインフラ更新・再開発の需要もあり、建築や保守関連にも注目。「コロナ前を越えてさらに成長できるか」をモノサシとして考えたい。
10月3日時点で「最近買った株」
①わらべや日洋(アメリカに新工場。中計も発表している。日本国内でもチルド弁当が廃棄ロス削減や運輸問題解消への貢献が期待されている)
②名村造船所(バルク船に強い。以前の造船不況と逆で、今は供給が減ってきている中で需要が急激に伸びており、そのおかげで収益性が高い価格で受注できている)
③ヤマエグループ(九州の食品卸。資産バリュー株→M&Aで成長)
後編
新NISAで買いたい株
売買する目的がなく、長期保有前提の銘柄。優待や配当などインカムゲインを目的としている企業が良いか。ただし価格が下がっていって、塩漬けにならないよう注意。
NISAによって初心者が個別株に参入するようになると初心者でもわかりやすい事業・IRができている企業が伸びるか。
BtoC :食品・洋服・小売系など
高配当や優待などもわかりやすい。
初心者へのメッセージ:なぜ企業を調べることが重要か
・大きく儲けるためには長期保有が重要。握力を高めるためにも企業の理解は非常に効果的。
・「株価を見てそれについていく」のではなく、「自分が株価を先行する(上がっていく前に買う)」ことができるようになるために企業を調査する。
・日本株は今まで「すごく良い企業が割安で眠っている」状態だった。なのでチャンスはある。焦って儲けようとして値動きが激しい投機的な株に手を出さず、長い目で良い企業の株を拾って行けばチャンスは大きい。
おまけ:造船関連の基礎知識
https://www.mlit.go.jp/maritime/content/001614700.pdf